大谷翔平がまた新たな記録を作りました。過去にメジャーで5人しか達成していない40-40(40本塁打&40盗塁)を史上最速で、しかもサヨナラ満塁ホームランで達成したのです。劇的過ぎてまるでマンガです。今年は肘の手術のせいで投手は断念して打者に専念していますから、それなりの打撃成績は残すだろうとは予想していましたが、さすがに手術の影響もあるので、ここまでの活躍を見せるとは予想外でした。
一時期は三冠王も狙えるかという成績でしたが、打率は8月に入って急降下してしまいました。ただそれだけ不振でもホームランと盗塁は着実に重ねているところが大谷の凄さです。本塁打はリーグトップで打点は首位に2点差。打率もまだそれほどトップに引き離されているわけではないので、涼しくなってきて調子が上がればまだ可能性はあります。盗塁王だけは大差がついているので難しそうですが、仮に本塁打王だけでも40-40を達成しているのでMVPの可能性は高いです。
しかもこの先にまだ数字を積み重ねていけるので、誰も達成していない45-45も十分に狙えます。50-50は残り試合数を考えるとさすがにホームランが厳しそうですが、どこまで数字を伸ばせるのか、そのチャレンジに期待してしまいます。もっとも本人は個人記録のためではなく、チームが勝つために野球をやっています。9月のポストシーズンに「ヒリヒリする」ような試合をしたいからドジャースに移籍したわけですから、どこまで勝ち進めるかも注目したいところです。
それにしてもシーズン当初には通訳の事件があって、肘だけではなくメンタル的にも厳しかったはずなのに、それでこれだけの成績を残すとはさすがスーパースターです。