青色LEDでノーベル賞を受賞した赤崎勇、そしてさらに俳優の田中邦衛の訃報が続き、どちらもそれぞれに残念な思いをしていた今日、最後に有吉弘行と夏目三久の結婚報道があり、少しだけほっこりとした気分になりました。自分とは何の関係ない著名人のニュースなのに、少し気分が落ち込んだり救われたりするのですから不思議なものです。
赤崎先生は名古屋大学で僕が在学中に教授として指導・研究をしていたし、我が家から徒歩10分の名城大学の栄誉終身教授でもあったので、知らないながらも親近感がありました。ちなみに教え子の天野浩博士も全く面識はありませんが大学の同期になります。きっと在学中はすれ違うくらいのことはしているのでしょう。
田中邦衛は「北の国から」絡みで報道されていて、もちろん代表作ですし僕もドラマのファンだったので当然なのですが、彼が青大将だったこともやはり忘れてはいけません。と言っても、その頃は僕もまだ子どもでしたし、映画館で若大将シリーズを見ていたわけでもありませんが、当時の加山雄三の人気というのは後のキムタクの人気にひけを取らないほどのものでしたから、ライバル役の田中邦衛も映画を見ていない小学生でも知っているほどの有名人でした。
青大将の印象が強すぎて最初に「北の国から」を見た時には少し違和感を感じたほどです。湘南育ちのお坊ちゃんのはずが、いきなりあの朴訥で無口で不器用な黒板五郎ではギャップがあり過ぎです。もちろんその間に田中邦衛自身は黒澤明の作品や、網走番外地シリーズ、仁義なき戦いシリーズに出たりしていたのですが、「北の国から」の五郎は従来の田中邦衛のイメージを覆す強いインパクトがありました。
昭和の代表的な著名人がどんどん亡くなっていくのは当然と言えば当然なのですが、この年になると自分の順番もそのうち回ってくるんだなということを改めて実感させられます。おふたりのご冥福をお祈りいたします。そして有吉と夏目の結婚はあの全否定を経てのことですから、かなり強い絆で結ばれているのだろと思います。こちらはお幸せにと願うばかりです。