幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

宣言解除と第6波

2021-10-01 23:54:37 | 時事
 今日から全ての都道府県で緊急事態宣言もまん延防止措置も解除となりました。ニュースを見ていると東京や大阪などの繁華街では浮かれている人たちも多いようです。「待ちに待った」という声もありましたが、まるですっかりコロナが収束したかのような雰囲気には強い違和感しかありません。なぜこんなに急速に感染者数が減ったのか、はっきりした理由もわからないのに浮かれているとまた同じことを繰り返すだけではないかと思います。

 過去に第5波まで感染拡大がありましたが、いずれの波が収まった時も全て同じでした。波は高くなればいつかまた低くなるものです。そして低くなった波はまた高くなります。波が低くなった理由もわからないのに浮かれていれば、次の波が来た時にはさらに前回よりも高い波になるかも知れません。第6波は年末に向けてどれだけ高波になるかわかりませんし、そうなったら忘年会も新年会も旅行も帰省もできないという年末年始になってしまいます。

 これまでと違うのはワクチン接種が進んだことです。これによって何より重症者数が減ったというのは大きな進歩です。ただワクチンの抗体はいつまでも持続できるわけではなく、3回目のブースター接種もすでに海外では行われています。日本でも医療関係者から恐らく始まるのでしょう。まだまだ浮かれていて良い時期ではないはずです。

 せっかくいま波の谷間にいて状況が落ち着いているなら、何より進めるべきは医療体制の整備です。第4波で医療崩壊した大阪はその痛い教訓を生かしたお陰で第5波では医療崩壊を起こさずに済みました。片や東京は大阪のことをただ笑っていただけだったので、第5波では大量の自宅待機者を生み、十分な医療を受けられずに亡くなってしまった感染者も多数出ました。

 第6波に備えて保健所の人員を増やしたり外部委託体制を整えたり、病床を増やしスタッフを確保したり、インフルエンザが流行した時のために発熱患者を検査する窓口を充実させたりと、やるべきことはいくらでもあるはずです。少なくとも経口による治療薬が広く行き渡るまでは油断できないと思います。待ち望んでいる人が多いことはもちろんわかりますが、マスクを外して大勢で酒を飲んで騒げるのはまだ先だと考えた方が良いでしょう。
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