ＳＭＡＰ復活の可能性

　リオ五輪ばかり話題にしていますが、もちろんオリンピック以外にも世の中はもろもろ動いているわけで、特に錦織の試合中にＮＨＫが速報を入れた「ＳＭＡＰ年内解散」には驚きました。いや、ＳＭＡＰが解散することは予想していましたし、テレビの速報よりも早くネットで知っていたのですが、ＮＨＫが速報を入れたこと自体に驚きました。ジャニーズのグループが解散することが速報とは、ＮＨＫの判断基準を知りたいものです。

　で、ＳＭＡＰの解散はメンバーの「数人」の意向だったそうですが、５人しかいないのに「数人」ってほぼ全員じゃん、と思いました。となると、木村以外の４人は解散したかったということになります。それは各人が発表したコメントにも明らかで、木村が残念がっているのに、他の４人は「せいせい」している感じのコメントです。それほど亀裂は深く埋めがたい溝ができあがってしまったということでしょう。

　ただギリギリの着地点として全員がジャニーズ事務所に残留して個人で活動していくということになりました。事務所残留ということなら４人が完全に芸能界から抹殺されるわけではありません。もちろん事務所の中で「干される」ことは考えられます。さすがに中居はこれだけニーズがあるタレントですから、ジャニーズとしても今後も稼いでほしいと考えているでしょうが、残り３人は細々とした活動を強いられるかも知れません。

　しかし、事務所に残っていることで、将来ＳＭＡＰ復活という可能性も残されたわけです。と言うのも、ＳＭＡＰを処分したかったのは恐らくメリーだけで、ジャニーを筆頭に事務所の面々もＳＭＡＰのメンバーを干して良いことなんかひとつもないとわかっているわけです。だからもう高齢の女帝が力を失うまでは何もできなくても、数年先の近い未来のために復活という可能性も残したのだろうと思います。

　まあそのためには木村と４人の関係修復という壁がありますが、こうした感情のもつれというのも時間が解決する場合があるので、数年の冷却期間は有効だと思います。全てはメリーの体調次第ということになりそうですけど。

錦織は３位決定戦へ

　リオ五輪、錦織とマレーの準決勝はマレーのストレート勝ちで終わりました。錦織、完敗です。随所に良いプレーもありましたが、全体に見ると安定感にかなりの差がありました。そして何より差があったのがサービス。マレーに比べて錦織のファーストサービスの不出来がブレイクの数に比例してしまった試合でした。

　マレーは以前に比べると本当に攻めが速くなりました。昔はとにかく粘って粘ってカウンターでポイントを取るという、正直見ていて退屈なテニスでした。それがジョコビッチに勝つためか、レンドルコーチのアドバイスによるものかわかりませんが、とにかくずっと積極的な攻撃にシフトしたテニスに変わり、その変化がマレーのランキングを上げたと思います。攻めの速さではツアー屈指の錦織と比べても互角だったと思います。

　マレーがいつも以上に切れの良いテニスをしているのに比べて、錦織は全体に重い感じがしました。もちろん、マレーに先に攻撃されている場面も多かったからということもありますが、それ以前に疲れがあったのかなという印象です。前日の約３時間に及んだモンフィス戦の影響ではないかと思います。勝つには勝ちましたがマッチポイント３本を凌いでのロングマッチです。疲れていないわけがありません。

　ただ疲れは言い訳にはなりません。テニスのトーナメントに出ている以上、上位に勝ち上がることは連戦をこなすということですから、それに耐えられる体を作るしかありません。トップ選手としては小柄な錦織の弱点ですが、それを乗り越えていかない限り、ランキング１位もグランドスラム優勝も見えてこないと思います。

　さて、残るは３位決定戦です。銅メダルをかけた戦いになりますから、まだまだ世間は錦織に注目してくれると思います。テニスをアピールするには絶好の機会。日本テニスの広告塔でもある錦織ですから、一発やってくれるのではないかと期待しています。