東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

またまた町長が子ども医療費無料化を進めないことについていろいろ書いていますが

2008年07月14日 | 東郷町政

 ここしばらく更新をサボって失礼しました。元気でやっています。

 それにしてもサミットなどいろいろありました。埼玉県某市でサミットに合わせてまちぐるみで夜の消灯のイベントをやっているのをテレビで見ましたが、必要な防犯灯も消して懐中電灯を持った市職員とボランティアが暗がりを照らしているのには、「???」。ネタにして書いたろうと思ったけど、なんとなく書かずにいるうちに、旬を逃してしまいました。それにしても午後8時にいっせいに消灯したりせずに、最初からつけなければいいのに。国会議事堂も名古屋城もライトアップいらないから。

 さて、調べものをしていて久しぶりに東郷町のホームページを見たら、「町長の部屋」の「ひとこと集」が更新されていました。

「財政」をタテに言い訳

 そこに「まちの財政と子どものための施策」という文章がアップされています。書かれたのは6月30日らしいですが、アップされたのは7月9日のようです。

 冒頭で、東郷町の財政の説明のつもりか、次のようなことが書かれています。引用しますと

 東郷町の20年度予算は、町民一人当たり年間25万円(実際は24万8千円)だということは、4月6日付けで掲載しました。
 現在、愛知県には26町村ありますが、本町は22番目です。また、一般家庭の普通預金に当たる財政調整基金は、5億5千7百万円でこれは24番目です。

 この財政の範囲内で、他の市町と同じことはできるわけがありません。更に、少子高齢化時代を迎え、子育て支援や健康づくりなど新しい福祉サービスが大変多く求められ、財政を一層苦しくしています。

 さっそく他市町並の仕事ができないと言い訳ですか。

 1人当たりでこれだけの予算しか組めない、だから仕事ができなくても仕方ないんだ、と言いたいようでありますが、税金を払っている住民から見れば、こんな失礼な言い草はありません。こんなことを書けば、

「じゃあ何か、ワシらが払うカネが少ないから、県内22番目ということか」

と言われてしまいそうで、私ならとても怖くてこんなこと書けません。

 「町民一人当たりの予算」なんてものにどんな意味があるのか考えてみましょうか。税収が一定だとすると、例えば公共事業を増やせば、起債(借金する)や補助で財政規模が大きくなります。今は財政規模を一気に大きくするような過大な新規事業がない、ということで良いんじゃないですか。

 中川議員から聞いた話ですが、中川議員が議員になったころのある町幹部は、同じ数字を「町民にどれだけ返しているか」という指標として捉えていたそうです。つまり、「町民一人当たりの予算」が少なければ「仕事が不十分だ。もっと増やさなければ」と考えていたようであります。「仕事ができないという現状を説明するための数字」ではなく、「仕事が不十分だから『もっと仕事をしなければならない』と説明するための数字」だという考えです。

 私は、この数字を何が何でも大きくしなければならないとは思いません。しかし、この数字が、仕事を十分していないことを表しているのか、それとも身の丈にあった仕事をしていることを表しているのか、は十分な検証が必要ですが、少なくとも財政の苦しさを表す数字ではないことは、確信を持って言えます。

 平成18年度決算で町税収入が歳入の55.5%を占め(自主財源比率65.2%)、財政力指数が1.03の町のトップが「苦しい」と言ったら恥ずかしいことだとは思いませんか?(これらの数値は東郷町ホームページの統計のコーナーに載っています)

住民の怒りを知っていてやらないようです

 さらに引用。

また、「できないのなら、隣町に引っ越したい」とのご意見もあります。

 こういう怒りの声を町長も聞いておられるようです。町民の自然な気持ちが現れたご意見だと思うのですが。町長は、意見を言ってきた町民には、この文章の箇条書きに書いてあることを説明されるだろうと思います。ご納得いただけたのかどうか、興味深い所であります。

 じゃあ、町長が書いた箇条書きに反論してみましょうか。

「1.無料化で受診回数が増えることによる施策の「波及増」で医療費が拡大する。この増加する医療費を誰が負担するのか。」について

 県内で、他の自治体より先行して実施した自治体の状況ですが、「波及増」を見込んで予算を立てたが、波及増はほとんど無かったそうです。これは、これらの自治体の平成19年度決算が出た時点で明らかになってくるでしょう。

「2.安易な受診で医者が対応できなくなり、医者不足に拍車をかける。いま、全国的に小児科医が不足しています。」について

 6月議会での私たちの条例提案に対し、同じような意見を言ってきた議員がいましたが、全国的な問題を東郷町でできないことの言い訳にしてどういうつもりでしょうか。

 医師不足は、今年が始まったばかりの頃は、厚生労働大臣は「医者を増やしたら医者のホームレスが増える」なんてことを言っていましたが、最近になって医学部定数を削減する閣議決定を変更する、というところまで、政府を挙げて解決する方向に変わってきています。小児科医の不足は、福祉医療が原因ではなく、医師不足という根本的な問題を解消して解決すべき問題です。

 また、安易な受診は子どもの受診に限ったことではありません。酔っ払いが救急車をタクシー代わりに呼ぶ、ってことは何年も前から問題になっていましたしね。モラルの問題を持ち出して、やらない理由に挙げないで欲しいものです。

「3.子どもの対極にある高齢者は、医療費負担にあえいでいる。この高齢者施策をどうするか。
⇒高齢者には、医療費の受益者負担を求める医療制度改革が進められており、子どもの医療費無料化は受益者負担の考えと矛盾があります。」について

 かつて革新自治体で老人医療費無料化が広がり、それを見た政府があわてて国の制度にしました。東郷町で率先してやれば良いのではありませんか。

 また、町長の言うところの「受益者負担を求める医療制度改革」が大きな怒りを呼び、参議院では「後期高齢者医療制度廃止法案」が可決されました。受益者負担の原則を持ち出す地方政治家が増えていますが、これは当然の原則として受け入れられているわけではありません。

 税負担の話を抜きにして、「受益と負担」を論じるのはナンセンスです。

「4.施策は、継続していかなければならないが、財源はどうするのか。
⇒通院無料化を中学生まで実施すると、財政負担は毎年約8千万円と試算されています。いまの本町の財政では負担できません。隣の町とすべて同じことはできません。それぞれ収入が違い、また施策の重要性、緊急度も違うのです。」について

 頑張れば8000万円は出せる、というのが日本共産党の考えでして、だからこそ6月議会で議員提案までしました。これができないと町長が考えるのは仕方の無い事です。町長のやる気の問題ですから。

 しかし、8000万円出せない、と言い切って良いのでしょうか。川瀬氏が町長である限り、町長がいくら検討しようとも、県の補助が拡大しない限り、町長の側からこの制度の拡大の提案はしようがありませんね。

 それにしても、これだけの注目施策を「施策の重要性、緊急度」で片付けるとはねぇ。

東郷町で希望を捨てるのはまだ早い

 子ども医療費無料化について町長が2回(1回目は5月6日付)も文章を書いたのはあせっている証拠です。また、この制度に消極的だった議員から、国と県にこの制度への助成を求める意見書が提起されたのは、議会も追い詰められている証拠です。子ども医療費無料化に真剣に取り組まない東郷町政を変えるために、私たちも頑張ります。皆さんも引き続き、署名などへのご協力をお願いします。

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「不可解なこと」に直面した当事者の記事

2008年07月03日 | 国際・政治

 ちょっと古い話ですが、東郷町の近くの自治体の議会で起きた不可解なことhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080625

に直面した当事者による記事がアップされていたので紹介します。

http://nissin.jcpweb.net/shisei/080630-083604.html

意見書提出議員ら請願書採決時退席

 議員提案の意見書の提案者の5人は、請願書の採決のとき、退席しました。この中には、本会議に先立つ16日、文教民生常任委員会で請願書の採択に反対した議員がふくまれています。
 日本共産党市議団は「請願書の採択に反対しながら、同じ趣旨の意見書を提出するのは矛盾しており、姿勢が問われる」と指摘しました。

だそうです。

 マイルドに仕上がってますね。

 なんでそんな態度を取ったのか、この記事からもわかりません。公式には一言だけ理由を言ったそうです。日本共産党市議団が書かないので、部外者の私が書くのは控えておきますが、まあ無茶な理由です。私からは、「共産党が紹介した請願だから」というような“あからさまな反共”ではなかった、とだけ書いておきます。

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県外研修の行き先

2008年07月02日 | 東郷町議会

 昨日の続きですが、行き先についてほとんど説明していなかったので、なんだかわかりにくい記事になってしまいました。

 視察研修のテーマと私の期待、質問事項等を紹介します。ただし、行き先については先方のこともあるので、事前に紹介するのは控えておきます。長野県と山梨県だということだけは書いておきます。

1.景観を大切にしたまちづくりについて(A町)

 ある町と共同でまちづくりについて研究しているある大学機関へ行きます。その町は、「専門家まかせ」ではないまちづくりとは違うそうです。その背景がわかれば、東郷町の地域づくりにも活かせるかも。

《質問事項》

研究所の設置の経緯について、A町を研究対象とした理由も併せ、お聞かせください。

保存すべき対象についての考え方もお聞かせください。

2.田園福祉の実践について(社会福祉法人)

 農業生産に取り組む障害者の作業所です。どこでも農業経営が苦境に立たされいていますが、どのように経営を成り立たせているのか、見るべきものがあればと思います。

《質問事項》

市場への供給、収益を年間を通じて安定させるための留意点はありますか。

作物の選定と、加工品開発にあたっての留意点についてお聞かせください。

3.B市振興公社の物産販売施設

 収益性、地元雇用の創出、地元産品の生産量増加への寄与についての話が聞ければと思います。

《質問事項》

地域での雇用確保についての留意点はありますか。取り扱い商品についてのお考えがあればお聞かせください。

投資に見合った効果(収益・雇用・農産物の販路拡大)は上がっていると考えられますか。

4.B市振興公社の健康増進施設

 3と同様のことを期待します。

5.C市の指定管理者の状況について

 C市のホームページを一通り見ましたが、私の属する経済建設委員会の所管事項との関連は見出せませんでした。委員長の考えがあるならば、委員一同に事前に明らかにしてほしいと要望しておきました。

 以上です。

 1のテーマも民生委員会にはキツイだろうな。

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委員会の県外研修の予習

2008年07月01日 | 東郷町議会

 7月末に、東郷町議会の3委員会合同による県外視察研修に出かけます。

 昨年度の県外研修も、3委員会合同で行いました。私たち日本共産党議員団は、20人もの議員と議会事務局とがそろってぞろぞろお邪魔するのは、先方にご迷惑がかかってはいけないし、何よりも委員会で調査すべき事項はたくさんあるはずなので、他の委員会の視察研修にお付き合いするのはもったいないとの考え方から、合同研修はもうやめるべきだと主張してきました。しかし、合同研修を望む声が多いようで、今年もそうすることになりました。

 とかろが、このことを日本共産党の地区の議員団で紹介すると、「委員会の視察研修は、当該委員会の視察という目的があって議会費から支出されているはずだから、他の委員会の議員が来るのは目的外支出の恐れがある。東郷町議会で、他の委員会の研修のお付き合いまではできたけど、台風で自分の委員会の研修だけ中止になった、という例があるそうだが、委員会の研修費用を使って旅費等を支出したのに目的を果たせなかった、ということになったら、絶対に監査対象だ。うちの市では市民が監査請求するだろうな」ということを指摘されました。

 そういったこともあり、合同研修は3委員会の共通の調査テーマを持って行うべきだ、と日本共産党の中川議員(民生委員長)が主張し、そういう方針で3人の常任委員長がまとまったそうです。

 5月24日の記事http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080524の最後のような申し入れをした私としても、去年と同じような方式は避けて欲しかったので、まあ良かったと思います。

 そうすると、昨年の合同研修では、たとえば総務委員会が準備した視察先では、総務委員以外の議員は質問等を控えるようにし、20人全員が質問することによる時間のロスを避けていましたが、今年は、どの研修先でも20人の議員が皆それぞれ自分の所属委員会のテーマを持って参加しているので、去年のような方法での時間ロスの回避方法は使えません。

研修所感を書く

 そこで、議長から全議員への要望として、議員は事前に「研修所感」を書くことになりました。研修所感には、各視察先について、期待することと質問事項を研修前に書くことになっています。それを議長がまとめて視察受け入れ先に事前に連絡すれば、その場での突然の質問は減らすことができ、混乱の発生を抑えられることが期待されます。

 ついでに書くと、研修所感には事前に書くことの他、終了後に「研修を終えて感じた内容」、「研修内容についての意見及び提案」も書くようになっています。今まで議会本会議への委員長報告だけだった視察研修の報告を、参加した全議員が行うことになり、視察研修の効果の検証もより明確化できそうです。

 今回の視察研修のテーマの一つとして、「田園福祉の実践について」ということで、障害者の作業所の視察がありますが、民生委員会の委員ならば、障害者福祉の観点からの調査になると思いますが、私は経済建設委員なので、作物の選択とか、供給の安定化などについて注目することになると思い、そのような質問を書かせてもらいました。

経済建設委員会の調査事項として疑問の視察先も

 研修所感を書くために、行き先のことをインターネットで調べるうちに、「これが何で経済建設委員会のテーマになるんだよ!」という視察先がありました。

 「指定管理者」がテーマのようです。どう考えても総務委員会か民生委員会のテーマです。

 委員長にはお考えがあってのことだと思いますので、行く前にいちど経済建設委員一同にお考えを話して欲しいと書いておきました。

 そもそも3委員会共通のテーマは限られているだろうし、無理があります。来年以降も3委員会合同研修になったら、行き先はないぞ。というか、合同研修をしたければ、共通テーマになりえないテーマでの視察研修はできないということか。じゃあ、民生委員会は介護保険とか保育園とかのテーマでは絶対に行けないな。

 いずれにせよ、せっかく行くからには、委員会として満足の行くような視察研修を行い、東郷町政に活かしていけるようにしなければなりません。

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