はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ターシャの庭

2008-06-23 17:48:01 | アカショウビンのつぶやき
 6月18日、米国の絵本作家で園芸家のターシャ・テューダーさんが92歳で永眠された。
 およそ30万坪の広大な「ターシャの庭」。
 そこで数え切れないほどの花や果樹を栽培し、自給自足の生活を実践し、19世紀の生活様式を続ける「スローライフ」で注目された。

 「ターシャ・コテージ」で、コーギー「メギー」や山羊、鶏、はとなどの小動物と暮らしながら、絵本作家、人形作家としても活動を続け近くに住む長男のサポートを受けながら、最期まで自分の信ずる生き方を全うしたという。

 ターシャさんの遺した言葉は、私たちが忘れてしまった大切なものを思い出させてくれる。

 「今がいちばんいい時よ」
 「楽しみは創り出せるものよ」

ターシャテュータ゜展
   


ひ孫自慢

2008-06-23 17:20:41 | はがき随筆
 1歳半になる孫娘久遠(くおん)の言葉はなかなか理解しがたいが、久遠は我々の言葉を理解できる。
 息子家族が帰省し、まず3人そろって仏壇にお参りした。興味深げに両親のすることを見ていた久遠は、パパやママが茶の間でくつろいでも、仏壇の前に居座ってチンの連打。ひいばあちゃんは、せがまれるまま線香に火をつけ「(ひい)じいちゃんにまんまんさいしてね」と渡した。すると久遠はくるっと向きを変え、茶の間にいた自分のじいちゃんに向かってその小さな手を合わせたそうな。ひいばあちゃんは今、会う人ごとにこの話をして悦に入っている。
   出水市 清水昌子(55) 2008/6/23 毎日新聞鹿児島版掲載