墓参りに路線バスを使う。墓地のある稜線は混む事が多く、今日も座席は埋まっていた。
つり革につかまっていると、近くの座席から「座る?」と声が掛かった。「大丈夫です」と返したが、窓際にずり移って私のためにスペースを確保してくれたその御仁のご厚意に従った。
最近、郊外路線で周りのそんな優しさにふれることが続いている。利用する時間がバスの混む時間帯と重なる事も原因するのだが、つい最近、東京圏の電車でも体験した。
普段は強がっている私も、そんな時はいつも「己の老い」に素直になる。
宮崎市 日高達男(81) 2022.10.15 毎日新聞鹿児島版掲載
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