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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「【今日のブログ】日本製品のボイコットを呼びかける理由」 から

2009年02月17日 | 抜き書き
▲「Searchina 中国情報局」2009/02/16(月) 10:04、(出典:bluestar1493的BLOG意訳編集) (部分)
 〈http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0216&f=column_0216_004.shtml

 中国にとって日本は「悪い」隣国だと言えるだろう。秋葉原や新宿の街頭では、右翼の連中が1年365日、中国の悪口を街宣している。日本は中国を仮想敵とみなし、いつでも侵略戦争を引き起こすことが出来るよう準備しているのだ。

 中国人が日本製品を使用することはアヘンをすうのと同じである。

 日本にはノキアやモトローラ、カルフールやウォルマートなどの外資系企業が少ない(略)。これは日本人が外国資本を団結してボイコットしている結果である。

 狂っている。それだけ。
 ちなみに「bluestar1493的BLOG」の原文はもっと狂っている。

「Russia marks Afghanistan retreat」

2009年02月17日 | 思考の断片
▲「Al Jazeera English」Sunday, February 15, 2009 16:12 Mecca time, 13:12 GMT, agencies. (部分)
  〈http://english.aljazeera.net/news/asia/2009/02/20092158556204114.html

 But several officials have also sought to argue that the losses were not in vain and have praised the "heroism" of the Red Army in Afghanistan.  "The soldiers were true to the oath of military duty and brotherhood and showed manliness and courage as the Russian army has always done," Yuri Luzhkov, Moscow's mayor, said.

 大東亜戦争を弁護する側に立つ日本人の論法に類似するか。副次的な結果を達成できなかった所期の目的を償う――あるいは帳消しにする――ほどに価値あるものだと言う。かたや「アジア植民地の独立」、かたや「伝統と光栄あるロシアの陸軍に恥じぬ規律と勇気の発揮」云々。

「日本ウイグル協会 声明」(2009年2月6日)から

2009年02月15日 | 抜き書き
 〈http://uyghurhotline.com/090214announce.php〉 (部分)

 この開催に水谷尚子氏からの妨害が入っております。シンポジウムの内容は既に一部広報しておりますが、この妨害行為については、パネリストの高田純教授のブログでも公表されております。(http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/index.html)。
 水谷尚子氏は「日本ウイグル協会」が立ち上がった後から今まで、私たちの活動に対し執拗に妨害行為を行ってまいりました。日本ウイグル協会としては、これらの妨害工作に対し逐一反論することを控え、水谷氏とは別個に活動すると述べるに留まりました。
 しかしこの度は、イギリスからアニワル・トフティ氏をシンポジウムのパネリストとして招聘することに対し、断固阻止すると宣言しております。この件に対し、抗議声明を出さなければ、影響が大きく広がり、シンポジウム開催の障害になるのみでなく、今後の日本ウイグル協会の活動に支障が出ますので、広報する事にいたしました。
 ネット等に於いて水谷氏よりの誹謗中傷があちこちで行われておりますが、妨害行為の真実の細目は「日本ウイグル協会」及び「イリハム応援団」の方にお問い合わせていただければ対応いたしますので、ご連絡ください。

 “水谷氏よりの誹謗中傷”に、これも含まれるのであろうか。

▲「真Silkroad?」2009/02/08、「札幌医科大学 高田純教授に告ぐ

 ここには上の「声明」とは随分違った趣で事態が描かれている。そしてそれは確かに厳しい抗議であり批判ではあるのだが、すくなくとも誹謗中傷という形容が相応しい内容とは私には思えない。水谷女史の言い分が全部嘘だというのであれば話は別だが、誹謗中傷と評するには品とユーモアがすこしありすぎるようである。

「『君はなぜ反日か?』―『反省ないから』:中国でアンケ」 から

2009年02月12日 | 抜き書き
▲「Searchina 中国情報局」 2009/02/12(木) 11:39、編集担当:如月隼人。 (部分)
 〈http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0212&f=politics_0212_003.shtml

 中国新聞社が主催する掲示板「中新網社区」に掲載中のアンケート「中国人として、君はなぜ反日なのか?」では12日午前11時までに、回答者の25.45%が「日本は現在にいたるまで過ちを認めず、自己の行為を反省していない」を選択した。
 同アンケートの開始は2008年10月15日だが、日本の海上保安庁が尖閣諸島周辺にヘリコプター搭載の巡視船の常置配備したことをきっかけに、改めて掲示板内の目立つ場所に掲載された。12日現在も投票が続いている。

 尖閣諸島への抗議のために動員される“世論”。中国の世論は政府の必要に応えて、都合のいい時に都合のいい内容に形成される物也。世論に非ずして与論。
 それにしても教えられた台詞を鸚鵡返しで繰り返すだけ、頭空っぽの馬鹿ばかり。「君はなぜ反中か?」―「自分ないから」。「知性ないから」も可。

 ●「Searchina 中国情報局」 2008/11/11(火) 14:59、編集担当:如月隼人「韓国資本『対馬買い』で反日・嫌韓中国人が大はしゃぎ」 
  〈http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1111&f=national_1111_007.shtml

  ほんまにアホかお前らは。

「Kazakhstan to allow US shipments」 他から

2009年02月11日 | 抜き書き
▲「BBC NEWS」12:31 GMT, Monday, 9 February 2009、「Kazakhstan to allow US shipments」 (部分)
 〈http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7878824.stm

  The foreign ministry said it had given its consent to the transportation of "material for civilian use" by land.

 Russia did it first, and Kazakhstan followed suit. What are friends for?

▲「ИТАР-ТАСС」11.02.2009, 00.36、Корр. ИТАР-ТАСС Александр Пахомов「США не исключают, что удастся договориться с Киргизией об использовании авиабазы "Манас"」 (部分)
 〈http://www.itar-tass.com/level2.html?NewsID=13570104&PageNum=0

  В то же время он 〔Роберт Гейтс〕 указал, что США "не готовы заплатить любую цену за то, чтобы там остаться".

 It is the bottom line, isn't it?

  "Манас" - не является незаменимой базой, - сказал министр. - Мы рассматриваем альтернативные варианты /снабжения войск в Афганистане/...".

 Is this?

「日本は中国メディアを通じていかに中国を研究しているか (4)」

2009年02月11日 | 抜き書き
▲「人民網日本語版」15:53 Feb 10 2009、編集HT。
 〈http://j.people.com.cn/96160/6589558.html

▽日本の中国研究の意図

 日本の中国研究に投入される資金は他のいかなる国をも上回る。日本がこれほどまでに中国研究に注力するその目的は何だろうか?
 日本の中国「研究」は、実に長い歴史を持つ。防衛省ブレーンの渡辺昭夫氏は取材の際、日本の中国研究は、古代の中国から虚心坦懐に学ぶといった尊敬の心から、近代の中国軽視といった過程を有していると語っている。
 大戦後、とりわけ1950年代以降、日本経済は復興し、米国の支援の下、世界第2の経済大国にまで上り詰め、中国に対する研究も再び盛んになった。外務省のある調査報告によると、日本の当時の中国に対する研究の重点は経済にあった。
 日本の中国「研究」のその大きな目的は、日本の優勢を保持するためにある。多くの日本の政治学者は常日頃、日本の外交には戦略がないと自嘲(じちょう)する。しかし実際には、日本が中国を研究するその戦略的意識は十分であり、専門的かつきめ細やかだ。これらはいずれも島国という危機意識に往々にして帰属する本性である。この危機感は、隣国中国が不断に強大になるに伴い、より強烈なものとなる。

 冷静で客観的ないいレポートだと思って読み進んでみると、最後になっておかしくなった。やはり定石通りというか、ほとんど昨今の日本論ではお約束の観のある、「日本は中国の強大化を恐れている」というステレオタイプの結論に落ち着く。貧しい島国の日本人は地大物博の豊かな国土を誇る我が中国の民が本気になって発展すれば追い抜かされると恐れ妬んでいるのだという、邪推――そう邪推――である。ある種の中国人がその一面に持っている、周囲の誰も彼もが自分の財産を狙っているように見える俄成金のような、異常なまでの猜疑心の強さと極端な気宇の狭さが、ここに現れている。蟹は甲羅に似せて穴を掘るとしか言いようがない。すくなくとも私はどうとも思わない。もっとも、もしこの結論が「中国が強大化すればまたぞろ天朝面をしたあげくにこんどこそ日本を属国にしようとしかねない」のを恐れているという理解にもどづくものであるのなら、これは正しいかもしれない。

王芸生著 末廣重雄監訳 長野勲/波多野乾一編訳 『日支外交六十年史』 第2巻

2009年02月10日 | 抜き書き
 当時の情勢は、〔光緒〕帝〔西太〕后両党内に暗闘し翁〔同龢〕李〔鴻章〕両党外に軋轢して、已に平常から国政の運用極めて困難だつたので、到底頑強な敵に当るべくもなかつた。然るに日本側に在つては明治の親政已に二十七年、維新の事業も概ね相当の基礎が出来、軍隊も整備して応に一戦を試み得べき状態に成つてゐた。当時日本の国会は風浪起伏していたけれども、それは憲政の運用上不可避の一現象に過ぎない。然るに清国は、之を以て日本政府は自顧に急で力を対外に用ふる暇無しと看ていた。故に其時已に日本は必戦の決心をしてゐたのに、清国は未だ枝葉末節に拘泥して居り、忽然戦端を開いたので、その敵を軽視したことが主たる敗因である。 (「第二章 日清戦争」、本書50頁。原文旧漢字。太字は引用者)

 第3巻から続く。
 とはいうものの、この時代にこう言い切った王芸生という人物はやはり只者ではあるまい。

(建設社 1933年6月)

王芸生著 末廣重雄監訳 長野勲/波多野乾一編訳 『日支外交六十年史』 第3巻

2009年02月10日 | 東洋史
 昨年12月21日「王芸生著 末廣重雄監訳 長野勲/波多野乾一編訳 『日支外交六十年史』 第1巻」から続く。

 1895年、日清戦争で北洋艦隊が惨敗後、李鴻章以前に、張蔭桓と邵友濂とが清国側の全権大使として講和条約締結のために日本(広島)へ派遣された。しかし日本側(伊藤博文・陸奥宗光)に全権委任状の不備を指摘されて交渉に入ることを拒絶されたうえ、本国に照会して訓令を待つ間の滞在も許されず、そのまま帰国することを余儀なくされた。王芸生は本巻の「第一章 広島交渉の不調」においてこの顛末の事実経過を克明に記述したあと、「日本政府の斯くの如き措置は、実に非礼なりと謂はざるを得ぬ」(本書41頁。原文旧漢字)と、憤懣を籠めて評している。
 この時の伊藤と陸奥が取った措置は、たしかに門前払いと形容すべきほどの厳しいものだった。しかし、そこには政治的な駆け引きや思惑もあったが、措置それ自体は、当時の(現在もだが)国際法に照らして正当なものである。それを“非礼”としか捉えない著者の感覚は、まさに伝統的な中国の世界観に基づくものと見なせよう。 
 そしてさらに言葉を続けるとすれば、完全な全権委任状を準備せず大使に与えないことこそ交渉の相手国に対し(今日的な意味において)非礼であるという発想がここにはまるでないことに驚かざるを得ない。

(建設社 1934年7月)