書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

伊藤整ほか編 『日本現代文学全集』 1 「明治初期文学集」

2006年04月21日 | 文学
 これも最初から読んだほうがよろしいか? 100巻以上あるのだが・・・・・・。

 収録作品:
  仮名垣魯文「安愚楽鍋」
  成島柳北「柳橋新誌」
  服部撫松「東京新繁盛記」
  岡本勘造「夜嵐阿衣花迺仇夢」
  彩霞園柳香「蓆籏群馬嘶」
  三遊亭円朝「牡丹灯籠」
  河竹黙阿弥「島鵆月白浪」

 感想:
 「安愚楽鍋」は、筆者の主観をまったく交えず、世相を写真のように写し取った、究極のルポルタージュである。その一方で、かの有名な「柳橋新誌」は、ただの戯作にすぎない。

(講談社 1969年12月)