書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

会田大輔/齊藤茂雄 「唐初における鮮卑系官人の諸相 : 和泉市久保惣記念美術館所蔵墓誌を中心に」

2015年08月29日 | 東洋史
 『史泉』122、2015年7月掲載、同誌21-33頁。

 墓誌は漢語(文言文)で、しかもほぼ決まった語彙・表現・文で書かれるから、そこに異民族・異文化の情報を読みとろうとするのは、たいへん困難な試みだと思う。表現レベルですこし、大方は語彙レベルが主たる戦場となるのではないか。