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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「Kepler 22-b: Earth-like planet confirmed」

2011年12月06日 | 自然科学
▲「BBC NEWS」5 December 2011 Last updated at 17:50 GMT. (部分)
 〈http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-16040655

  The planet, Kepler 22-b, lies about 600 light-years away and is about 2.4 times the size of Earth, and has a temperature of about 22C.

 つまり「スター・トレック」風に言えば Mクラス(Class M)の惑星が見つかったわけですよ。

  Kirk(カーク)(声・矢島正明)
  Life form? (生命反応は?)

  Spock(スポック)(声・久松保夫)
  Scanning. Indication is negative at this time. (走査中・・・。現状ではその兆候は見られません。)

  McCoy(マッコイ)(声・吉沢久嘉)
  "Angels and ministers of grace, defend us." (「天使よ、神の御使いよ、われらを守り給え・・・・・・」)

  Spock(スポック)
  Hamlet, act I, scene IV. (それは『ハムレット』の第一幕第四場ですね。)

  Kirk(カーク)
  Bones! (やめないかドクター!)

藪内清編  『宋元時代の科学技術史』

2011年12月04日 | 自然科学

 ギリシア哲学に対比していえは,宇宙論 cosmology=形而上学 metaphysics でなく,宇宙生成論 cosmogony=形而上学が,中国では成立したのだった。〔中略〕古代の形而上学は,易の繋辞伝に集約的に表現されている。そして,宋の形而上学はそれを根幹として形成されたのであった。 (山田慶児「宋の自然哲学――宋学におけるその位置について――」本書40頁)

 ニーダムも『中国の科学と文明』で同様のことを記している。「(中国の哲学は)機械的というよりは有機的」と、言葉は違っているが。たとえば第7巻「第26章 物理学」の「序論」。

(京都大学人文科学研究所 1967年3月)

YouTube 「検証『豆電球を導線で直接コンセントにつなぐとこうなる』」

2011年11月28日 | 自然科学
 〈http://www.youtube.com/watch?v=G7nXGGLzXIE&feature=related

 私も子どものときにやったなあ。私の場合、ケーブルコントロールのミニカーのコード線をそれぞれコンセントに差し込んでコントローラーのスイッチを押した。コンセントから火花が出て線が瞬時に数センチ短くなった。何回か繰り返した。いま考えれば危ないことをしたものだ。

「『光速超えるニュートリノ』に異論、伊チームが論文発表」

2011年11月21日 | 自然科学
▲「ロイター.co.jp」2011年 11月 21日 14:10 JST、ジュネーブ。(部分)
 〈http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-24266920111121

 続報

 イタリア国立核物理学研究所(INFN)や名古屋大や神戸大なども参加する国際実験チーム(OPERA)は9月、スイスのジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究所(CERN)から発射したニュートリノが、約730キロ離れたグランサッソ国立研究所の検出器に到達するまでの時間と距離を測定した結果、ニュートリノが光より60ナノ秒(1億分の6秒)速く進むことを観測したと発表。先週には、再実験でもそれを確認したとしていた。
 これに対し、グランサッソで同様の研究を行う別の実験チーム(ICARUS)は、「OPERAの実験結果における超光速の説明に反証する」内容を確認したする論文をウェブサイトで発表。2人の米著名物理学者が最近発表した研究内容に基づき、CERNから発射されたニュートリノは、ほんのわずかでも光速を上回るスピードで進んだとすれば到着時点でエネルギーのほとんどを失っているはずだが、ICARUSの測定では、光速で移動する素粒子とエネルギースペクトルが完全に一致したとしている。


 さあ、ますますおもしろくなってきた。

「光より速いニュートリノ、再実験でも超高速を確認」

2011年11月19日 | 自然科学
▲「ロイター.co.jp」2011年 11月 19日 12:00。(部分)
 〈http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-24255520111119

 イタリア国立核物理学研究所(INFN)などの国際実験チームは18日、ニュートリノが光より速いスピードで飛ぶことが、再実験でも確認されたと発表した。〔中略〕アインシュタインが1905年に発表した特殊相対性理論では、質量を持つものは光よりも速く移動できないとされたが、一連の実験結果は同説と矛盾することになる。

 これからどうなるのかな。ワクワクする。

佐々木力 『科学論入門』

2011年11月14日 | 自然科学
 池田信夫氏の書評ではほぼ全否定のぼろくそだが、私には、くだんの「環境社会主義」色――あるいは著者の「トロツキスト」としての地金―がそろそろ出てくるあたり(「第五章 転換期の現代科学技術」)までは、とても面白かったし、ためにもなった。なにより、キモとなる主張の箇所にはまず必ずといっていいほどその出典となる文献が紹介されていて、次に進むべき参考文献リスト代わりになる。これだけでも素晴らしい出来の書籍(入門書・概説書として)だと思う。依拠した資料の偏りや欠落の有無がわかるのは、それは私のような門外漢にとっては、これからの段階に属する。

(岩波書店 1996年8月第1刷 2001年2月第7刷)

「微量放射線はタバコの煙」

2011年10月25日 | 自然科学
▲「池田信夫 blog part.2」2011年10月24日 23:25。
 〈http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51750953.html

 放射線がホットな話題になってから、ますます他人と話しづらくなった。私はどちらかといえば池田氏の意見に近い者であるから。
 大学時代、ESS のディベートセクションに属していたが、原発関連のディベートをやることになってそれなりに調べたことがある。「放射線は危険である」という pro の立場に対するには、「そうではない」という con の側は、「それでは自然放射線はどうなのか。毎日浴びているではないか。何か害が出ているのか」と反論するのが定石であった。「人工放射線と自然放射線はちがう」というのがあちら側からの再反論だが、このあたりにくると、どちらの側をやっていても事実の探求は二の次になってただ負けまいという気持ちばかりが強くなって(問題は質ではなくて量のはずなのに)、おのれの浅ましさが我ながら嫌になった。
 だが、いまにして思えば、もしあの時、「内部被曝に関して言えば、天然の放射性物質の多くについては生物は体内への蓄積を回避するようなしくみを(長年の進化の結果)得ているのだが、それに比して人工の放射性物質については(近年まで生物はそのような物質をほぼ経験したことがないので)蓄積を避けるしくみができておらず、ふたつは生体内では概して挙動が異なっており、結果として、環境中に存在する人工放射性物質は、容易に人体内に蓄積・濃縮される傾向があり、人工放射性物質のほうが強い内部被曝につながりやすく重大な害を及ぼすことが傾向がある」という市川定夫氏の主張を知っていたら、文系でにわか勉強の付け焼き刃の知識でしかなかったとはいえ、もうすこし踏み込んで議論できたかもしれないと、ちょっと心残りである。当時もっと勉強しておけばよかったと後悔しきり。