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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

『ダ・ヴィンチ』 2012年8月号

2012年07月28日 | その他
 荒木飛呂彦氏インタビューと『ジョジョの奇妙な冒険』特集。本当にこの人52歳なのか? アップにしても年齢が出ない。写真に修整をかけているのかと思うほどだ。どうみても30代がせいぜいである。本人こそが波紋使いでは?と言われるわけだ。多分、きわめて規則正しい生活をしていることと、極めて論理的な頭脳によってものごとを無駄に悩まないであろうことに、その理由の大半はあるだろうが。

(メディアファクトリー 月刊版 2012年7月)

赤木攻監修 『タイ検定 ASEAN検定シリーズタイ検定公式テキスト』

2012年06月26日 | その他
 おもしろい。何がおもしろいかって、教科書にありがちな、「これをおぼえたら合格するからおぼえなさい」的なつまらなさがない。出てくる事項にすべて出てくるべき必然的な理由があるし、そしてこれはいま述べたことの紙の表裏だが、全体的にも有機的な構造を成している。つまり試験側が一方的に決めた出題事項の、互いに無関係な羅列ではなく、読み終えると自分なりのタイ像が結べるようになっている。さすが、「めこん」。

(めこん 2010年5月初版第1刷 2010年8月第3刷)

西健一郎 『和のおかず 京味・西健一郎の幸せな台所』

2012年04月24日 | その他
 これも図書館で借りた本。中を見ると、これなら手間暇を惜しまなければ味はともかく自分にもできるかな、と思える献立が割合多い。私だけではないのか、この人の他の本に比べて古びかた、読まれかたが格段に違う。10数年前の出版で、定価2,900円とある。買おうかなと思ってアマゾンを見たら、古本で7,000円。やはりいい値段がついている。

(大海社 1997年3月)

謹告

2012年04月21日 | その他
 二度目の大学・大学院のときから痛切に思ったが、あなた方は自分でものを考えない祖述の喉舌、帰納を金科玉条とする徒、私は自分でものを考える、帰納と同時に演繹も使う徒、所詮交わるところはない。あなたがたには理解不能だろうが、私にすればあなたがたは旧弊に泥んだ鈍い守旧の輩。互いに多分汚らわしいでしょうから、没交渉にしましょう。私は貴方を無視するから私もあなた方を無視します。いいかげん、反体制のダシにベトナムと中国を使っただけという事実と自己愛を認識してそこから脱却しろ。臭くてかなわん。

柳沢きみお 『マンガの方法論 おれ流 柳沢的マンガの創り方』

2012年04月13日 | その他
 氏は、デビューまもなく一時不調に陥った際、背水の陣とて、かえってそれまでの“ボロアパート”(氏の言葉)から一等地のビルに部屋を借りて事務所を構えたそうだ。もちろんいつまで支えられるかの勝算もなく。そうして各誌に持ち込みを始めたという。
 先が見えないからと縮こまればかえって自分の首を絞めることになる、必要な投資・消費なら躊躇なく行うべし、そうしてこそ才能も仕事も延びて先に繋がるとの教訓、見習うべきだろう。

(朝日新聞出版 2010年12月)

「<レコチャ広場>サッカーのスター選手・アネルカは中国ではなく日本に行くべきだった」から

2012年02月05日 | その他
▲「レコードチャイナ」2012年2月4日 9時20分、翻訳・編集/NN。(部分)
 〈http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=58466

 中国では偉い人は何をしても許される。専門的なことは一切分からなくても偉そうにふるまってよいのだ。以前、ウィルキンソン元イングランド代表監督が上海で監督をしていた時、市長がズカズカと彼の更衣室に入り込んで選手に説教をしたので、監督が怒ってすぐに帰国するという事件が起きたこともある。  (太字は引用者)

 アネルカというサッカー選手のことはよく知らないし、その移籍についてどうこういう資格は私にはない。ただ、アンドリュー・レイマー氏の上の指摘は、自らのかぼそい類似の経験からしても、おおいにありえる話だと思う。
 これは方励之氏の具体的体験だが、氏が1986年に量子宇宙論に関する論文を書いて発表したところ、胡喬木が方氏を「主観的唯心主義者」と呼んで批判した。その論拠は、エンゲルスは宇宙は無限なものと言っている、だから方の主張する宇宙有極限論(というより現代宇宙論ということだろう)はマルクス主義に照らして誤りだというものだった(注)。

 。方励之著/末吉作訳『中国の失望と希望』(学生社、1990年5月初刷、1990年7月重刷、同書25頁)。