説得とはすなわち・・・・・・/信じ込むことを教えることなのですか・・・・・・? (「5 ソクラテス」、ソクラテス)
なぜか突然この漫画を読みたくなった(締め切り間近の仕事があるというのに!)。ちかごろ自分の直感を信じるようになっている。何故かわからなくても、たいていその時の自分が何を求めているかを無意識下で知っていて、自分に命じているようだからだ。そして大体においてそれは当たっている。直感に従った結果、私は必要とするものを得、必要とする答えを得る。今回は、どうもこのソクラテスのエピソードとこの台詞を求めていたような気がする。
私は、「自分が知らないことを知っている」ソクラテスの後を慕おうとした二十歳のころの自分の心持ちを、今の時点でいまいちど確認する必要があったのだ。この世にはゴルギアスの徒が主流であり、そして世にときめき、世俗的な尺度で言えば正しいのも彼らであるが、それは私とは関わりのないことであり、まして私の誤りであることを意味しないのである。初心忘るべからず。もともと別の世界の住人なのであった。僕は忠義をなすつもり、諸君は功業をなすつもり。貴方がたの忠告や指導など、大抵の場合何の役にもたたないどころか、却って真実から遠ざかる結果になる。
(講談社 2002年6月)
なぜか突然この漫画を読みたくなった(締め切り間近の仕事があるというのに!)。ちかごろ自分の直感を信じるようになっている。何故かわからなくても、たいていその時の自分が何を求めているかを無意識下で知っていて、自分に命じているようだからだ。そして大体においてそれは当たっている。直感に従った結果、私は必要とするものを得、必要とする答えを得る。今回は、どうもこのソクラテスのエピソードとこの台詞を求めていたような気がする。
私は、「自分が知らないことを知っている」ソクラテスの後を慕おうとした二十歳のころの自分の心持ちを、今の時点でいまいちど確認する必要があったのだ。この世にはゴルギアスの徒が主流であり、そして世にときめき、世俗的な尺度で言えば正しいのも彼らであるが、それは私とは関わりのないことであり、まして私の誤りであることを意味しないのである。初心忘るべからず。もともと別の世界の住人なのであった。僕は忠義をなすつもり、諸君は功業をなすつもり。貴方がたの忠告や指導など、大抵の場合何の役にもたたないどころか、却って真実から遠ざかる結果になる。
(講談社 2002年6月)