昨日読んだ。今日になって、どういうわけか無性に手塚治虫さんの『どろろ』(全4巻、秋田書店)が読みたくなった。しかしいまは持っていない。
しょうことなしにインターネットでいろいろ探しているうち、
ここに辿り着いた。この百鬼丸の姿を見て、理由がわかった。夏のAチームの安居のたたずまいと雰囲気が、百鬼丸(とくにアニメのほうの)にそっくりなのである。痛々しさが。
田村さんがそれを――安居が百鬼丸の俤を宿していることを――意図していたかどうかは知らない。
追記というか無駄話。アニメの『どろろと百鬼丸』(はじめは『どろろ』、フジテレビ系、1969年)は、放映時見ていて、いまでもよく憶えている。いつだったか『アニメージュ』の歴代アニメ人気キャラクター&担当声優アンケートといったふうのコーナーで、百鬼丸と野沢那智さんが第一位になっていた記憶がある。私も、『どろろ(と百鬼丸)』そして百鬼丸は、手塚作品(マンガ・アニメを問わず)のなかで、『ブラック・ジャック』と並んですきである。マンガ版の『ブラック・ジャック』で、ほとんど唯一、ブラック・ジャックと対等に張り合えたのは百鬼博士だけだったかなと思うほど好きである。(ドクター・キリコはブラック・ジャックの影法師だから、例外。)
(小学館 2011年7月)