(19)山裾は寺の甍と幼稚園

2006-10-03 22:18:43 | 考える

⑦シミュレート

私は中国地方の小都市Oに生まれ小学校高学年まで
そこに育ちました。
細長い町の真ん中辺りにO幼稚園が今もある筈です。
坂道を上ると小さな幼稚園はいつも海からの日差しが
溢れてキラキラとしています。

何しろ半世紀も前の事で細かくは覚えていませんが
そこで園児が模擬店を出し皆でお買い物ゴッコを
するイベントがありました。

商品もお金も紙などで手作り。店構え自体は大人が
手伝い、運動会に匹敵する華やかな空間が出来て
ちょっとしたお祭り気分でしたね。
運動場ではなかったのは、何日もかけて準備したから
でしょう。

買い物をした「商品」は長い間大切にしていましたが
引越しを重ねるうちに失くしてしまいました。

思えば、生まれて初めての「社会参加」でした。

福福しくて、かつ怖かったA先生、お元気ですか?


昔から『~ゴッコ』で子供が遊びますがシミュレート
で楽しく学ぶのは人間に備わったことのようです。

もしかするとそれに限らず、学ぶこと自体は人間に
とっては楽しいことであって、今のように、嫌なもの
に変わったのは、大人の責任かもしれないですね。


シミュレートは塾ではしづらいことです。
学校ならば思い切って時間を割かれることもあるで
しょう。
また近年では校外活動などで体験学習も多いよう
です。これらの一部にはシミュレートもあると思い
ます。生徒にとっては貴重であり、楽しい経験です
けれど企画・実行のご苦労は大変なものでしょう。

国語では、状況や役割を設定して劇や討論をする
ことが可能ですね。
自分のこととして試行してみるのです。
語学などでもありえますね。

まず何はともあれやって、あとで調べる、考える。
他には理科では模擬実験をしますが、社会は少し
難しいのでしょうか。

吾が幼稚園はナカナカのものだったのですねえ。

(明日に続きます) 10.3