シミュレーションの続きです。
理科の実験の中にシミュレーションをするものがあり
ますが、それに限らず理科の実験についての一般的な
話をまず申し上げます。
塾でも理科の実験にトライした所は多いと思います。
けれども結局、ただの人寄せで終わってしまったり
生徒にとってはただの息抜きであったり、という
ことも多かったのではないでしょうか。
今一つ盛り上がりませんね。
実験はなぜ行われるのか、その考え方がはっきりと
していない場合、ただの見世物で終わるのです。
次に生徒も面白がらなくなる。別に理科の点も上が
らない・・・
学校においても実験への関心が薄くなっていると
聞きます。
結果がわかっていることを、改めてやってみるのに
何の面白さがあるか、ということでしょう。
初めは、眠い授業よりよいか、くらいであっても
次第に面倒くさくなってしまうのでしょう。
実験は遊びに近いし嫌いだというわけではない子
も、それで理科が好きになるということではない
ようです。
理科が好きな子が実験も好きだ、というだけに
なりそうです。
◎
筋道をたてた考えを実際に確認するために実験する
とか、シミュレートして認識を発展させるとか、
能動的になりうる部分がないと、いくら色鮮やかに
してみようと煙がボンと出ようと、ちょっとした
遊びにしか過ぎず本当の面白さには結びつき難い
と思います。
どう実験すれば良いのか、これが考えられる実験
であれば、と思います。
難しいのでしょうね。文系だから気楽に言い放って
いるのでしょうか。
◎
「模型」を使って実験ならば問題は少ないので
しょうがシミュレートも、そのやり方自体が果たして
正しいかどうかの検証が必要です。
もし正しくないとすれば、いくらパラメータを動かし
てデータをとっても意味がありませんよね。
ただそこまで考えると難しいので、PCで出来る
何かを適当に戴くのがせいぜいでしょうか。
大掛かりなことではない机の上でできる小さなシミュ
レートもあります。
特に小さな塾ではこれくらいしかできませんかね?
10.4