(20)つづきです

2006-10-02 19:58:26 | 考える

シミュレーションの続きです。

理科の実験の中にシミュレーションをするものがあり
ますが、それに限らず理科の実験についての一般的な
話をまず申し上げます。

塾でも理科の実験にトライした所は多いと思います。
けれども結局、ただの人寄せで終わってしまったり
生徒にとってはただの息抜きであったり、という
ことも多かったのではないでしょうか。
今一つ盛り上がりませんね。

実験はなぜ行われるのか、その考え方がはっきりと
していない場合、ただの見世物で終わるのです。
次に生徒も面白がらなくなる。別に理科の点も上が
らない・・・

学校においても実験への関心が薄くなっていると
聞きます。
結果がわかっていることを、改めてやってみるのに
何の面白さがあるか、ということでしょう。

初めは、眠い授業よりよいか、くらいであっても
次第に面倒くさくなってしまうのでしょう。

実験は遊びに近いし嫌いだというわけではない子
も、それで理科が好きになるということではない
ようです。
理科が好きな子が実験も好きだ、というだけに
なりそうです。


筋道をたてた考えを実際に確認するために実験する
とか、シミュレートして認識を発展させるとか、
能動的になりうる部分がないと、いくら色鮮やかに
してみようと煙がボンと出ようと、ちょっとした
遊びにしか過ぎず本当の面白さには結びつき難い
と思います。

どう実験すれば良いのか、これが考えられる実験
であれば、と思います。
難しいのでしょうね。文系だから気楽に言い放って
いるのでしょうか。


「模型」を使って実験ならば問題は少ないので
しょうがシミュレートも、そのやり方自体が果たして
正しいかどうかの検証が必要です。

もし正しくないとすれば、いくらパラメータを動かし
てデータをとっても意味がありませんよね。

ただそこまで考えると難しいので、PCで出来る
何かを適当に戴くのがせいぜいでしょうか。

大掛かりなことではない机の上でできる小さなシミュ
レートもあります。
特に小さな塾ではこれくらいしかできませんかね?
10.4