(6) 目で考える

2006-10-20 08:50:35 | 考える

②グラフ化する(あるいは視覚化する)

見る、聞く、などの諸感覚のうち、人間が他の動物
に比べて一定の高水準にあるものは、視覚です。

グラフは、この視覚を使い、物事を考えたり把握する
ものです。
したがって、グラフにすると色々な物事がはっきりと
しかも早く分かります。納得できます。
官公庁や企業の資料などでグラフが多用されるのも
こういうことからでしょう。
(グラフだけでなく図表なども同一です)

子供達は、どんなグラフを作るか、を考えることから
勉強を始めるのがよいと思います。
ただ、難しいと感じる子には、どんなグラフを作るか
リードしてやる必要があるかもしれません。

テストなどでは、すでに出来あがっているグラフを読
む問題が多いでしょう。
どう読むかを教えることも考えることを導くのですが
その前に色々なグラフをたくさん作っておくことが
読む力もつけてくれます。
グラフを作ることが考えることなのですね。

算数では図表を描いて考えるという手法を使います。
グラフよりも具体的に視覚化する方が多いですね。

中学になると数学で関数が苦手という子がよくいます
けれども、大人であればさほど苦労しないことに躓く
のは、彼らにとって見なれない手法であるのも一因で
あると思われます。
グラフというものがどういうものか分かっていない、
というより慣れていないのです。
グラフをつくる作業を増やすとよいと考えます。
できれば小学生のときに沢山しておきたいですね。

中学で関数を習う場合、こういうことが苦手な生徒
にとっては、新単元の導入時にグラフの練習が足りて
いないのではないでしょうか。
授業を、さっと進められると、得意な子はその方が
よいのですけれども、苦手な子は「まるっきり分から
ない」というわけではないので、とりあえず付いて行
くのです。が、途中でバッタリと足が止まります。
で、実は最初からよく分かっていなかった。
習い初めは機械的に対応してマルも貰っているの
ですけれどね。それが、何だか急にできなくなるので
大混乱するのです。


最初に、人間は視覚、といいました。
これは脳の活性化を図る場合、右脳左脳ともに働かせ
るのがよい、という学説にもフィットしそうです。
もちろん、その説が正しいかどうかはまだ分からない
・・という話も聞きます。

ただ視覚を利用すれば記憶などもよくなる、とは言え
そうです。
地理を覚えるのに、マトリックスを作って覚えるより
白地図を利用する方が効果がありますね。
脳が活動している、とも言えそうじゃないですか。
素人考えですが、記憶に限らず視覚は思考に関係する
と思います。
目で考える、というユエンです。 9.17