(13)分かりません、は質問じゃない

2006-10-11 10:18:39 | 考える

「質問をどんどんしましょう」
「は~い、先生。3番の解き方が分かりません」

発語してくれるのはよいことです。
でも、できれば質問ができるようにしたいですね。
分かりません、は残念ながら質問ではありません。

何とか質問できるように練習が必要で、また練習すれ
ば質問はできるようになるものです。

そうすると、、次第に自分自身が「問いを発する」こと
もできるようになります。

さてD①問いを発する

生徒と教員間では二つの方向からの問いがあります。
考える生徒本人が問いを発する場合、と
考えを導くためこちらから問いを発してやる場合と。
後者を、より少なく、前者を多くするのが目標です。

けれども通常は「質問しろ、しろ」と言ってよい質問
がすぐ出るかというと、それは難しい。
よほど良い生徒に恵まれないと・・・

あるいはクラスにより先生により、発語が活発であれ
ば、出てきやすいでしょうが、しばしば、にぎやか
だけで終始するおそれがあります。

ですから、質問するということを教えるため、教師が
上手にリードしてやる必要があります。

たとえば、あえて不充分な説明をしておくことも有効
でしょう。(ただのテクニックではありますが)
うまくすれば生徒が自分から質問します。
つまり疑問を誘うための不親切なのです。

生徒が考えつかない場合、疑問を見つけられるように
少しずつ誘導すればよいのです。

最後にはキチンと説明しきっていることが重要です。

こういう進め方の場合、生徒に予め、不充分な説明で
あるので疑問があれば聞くように言います。
慣れてきたら前置きナシで始めてもよいでしょう。

質問が出たら、大いに褒めましょう。
質問ができることは力がついているということです
から。
このことは生徒によく伝えておくべきですね。

これらを繰り返すと次第によい質問が出てきます。

ただし、質問になっていない、最初に書いたヘルプ
ミーという発信には注意しなければなりません。
褒めるわけにはいきませんから。
9.26