「共通点を探す」について追記します。
共通点だ、と判断した根拠を明らかにしておくことが
大切です。
「答え」が正しいときも根拠の確認が必要です。
万一、根拠がないことをアテズッポウに言うなどして
いたら「考える」ことにはならないからです。
もしかすると根拠は間違っているが答だけ偶然に合っ
ているということがあるかもしれません。
そうでなくても根拠が部分的に正しくないかもしれま
せん。
根拠が正しいかどうかの勉強が力になります。
考える力をつけてくれます。
○
間違った判断をしているときは、より「根拠」が大切
になります。
何をどう考えて答えにしたか、これをきちんと確認し
どこに問題があるか説明します。
根拠と判断の関係をみつめることで考える力がつく
のです。
このことは「共通点を探す」ということだけに限り
ません。いろいろな場面で言えることですが代表さ
せてここで触れておきます。
◎
分類ということも帰納に関して重要です。
もちろん、価値判断のありようや、根拠などにより
色々な分類の可能性があると思います。
大人の側が既成概念から一定の基準を予め示しておき
それにそって分類させるのはよくありません。
幅広く耳を傾けるべきです。
現代の日本では(学校でも)一般に思われているほど
は個性の強い子とか独創的な発想をする子が評価され
ていません。上の学校に行くと次第に普通の人間に
なってしまいます。
これが若者の考える力を伸ばさない方向に一役買って
いるように思います。
(正反対のお考えもあると思いますが)
折角の才能を大人が潰さないように願うばかりです。
自由な発想を保証するためには、たとえ明らかに間違
っている発想、どう考えても役に立ちそうもない思い
つき、こういったものまで拾わねばなりません。
まずは、独創性を評価しなくては!
特に普段成績の悪い子の発想が無視されやすいですか
ら気をつけてあげたいものです。
これらもまた、分類に限った話ではありません。
例えば、点が出ない子の算数の「考え方」
何を間違っているか何を考えているか、そのユニーク
さは大変勉強になることがあります。 9.15