考えるということ、その2

2006-10-25 15:25:50 | 考える
考えるということは、普通にイメージするよりも複雑
なことのようです。
私は学者のようにエラクはありませんから、ここで
難しい課題にどれほどのことも書けません。
ただ、塾という現場から見た「考える」について
少々述べることができるというだけです。

そこでまず予め塾では通常行なっていないものは
除外して話をするということをお断りしておきます。

例えば、塾で行ない難いものとしてグループ学習が
あります。その場で考えを進めるということはどうか
などが私には経験がありません。
ほかにも、生徒の間でディベイトをする、とか大規模
な実験をするとか、社会調査、発表会などなど。

塾でもまったく行えないということではありませんが
ここではそれらを除外し、通常の塾で、考える力を
伸ばす、ということに焦点を当てます。

昨日の列挙をまた書きます。
A 共通点を発見する
B 構造を見つける
C 推論する
D 論理を展開する
E 検証する
F 発想する
G 想像する
H 表現する
I 認識する

となりますが
生徒と向き合っていて、いま自分が行なっていること
は何なのか「考える」というとき上記の何にあたる事
をしているのか、これを知らずして塾で仕事をしてい
るとは言えないですよね。
作業をしている、とは言えるでしょうけれど。


Aからです。
共通点を発見する、とは難しく言えば「帰納」です。
それをするために、共通点があると思われるものを
列挙し、つぎに検討することになります。

項目を挙げる場合は当然、幅広く取りあげておかねば
なりません。初めから篩にかけることがないように。
案外、無意識に篩をつかっていることがありますので。

実際問題としても、列挙の段階で良し悪しをいうと
相手の気持がノってきませんしね。

列挙したあと、場合によってグループ分けします。
すこし価値観が加わるのですね。
ただ、ここでもあまり強く篩をかけてはいけません。

材料が並んできたところで共通点を探します。

課題の難易度にもよりますが、大人が先入観を少なく
しておけば、相手も共通点をさがすことも面白くなり
考えを出してくれるようになります。

物語を読んで「主人公の気持は?」といきなり聞くの
ではなく、一つの場面で、何をしているか、話してい
るか、気持の説明、相手のリアクション、情景描写で
の暗示など、だ~っと列挙させ、それを並べ比較検討
するなかで気持を掴む、こういう方が有効です。

ただ、そのような作業をパッと頭で出来ている子には
退屈になることもあるので、注意が必要です。
意表をつくようなことを意識してぶつけてみるとか
高度な要求をするとかして流れに参加してもらいます。
9.13
(明日へ続きます)




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