秋、休日の昼下がり

2011-11-28 20:28:16 | 塾あれこれ
3時の散歩を済ませ、時間が空きました。
(昨日の午後書き始めたのですが中断してました)

モーツアルトのピアノ協奏曲27番
ギレリスのCDが好きです。
ベーム指揮ウィーンフィル、1973年

特に第二楽章の静かな美しさはどうでしょう。
思い入れが強すぎる演奏になりがちな楽章ですが
ギレリスは最高に美しい。


聴きながらなぜか、山口塾に勤めていたころよく反抗してたな
ということを思い返しました。

たった一人の反抗。

周りも塾長自身も「嫌な奴」と思ってたでしょう。

昔のことになってしまいました。
モーツアルトが似合うくらい古い写真のような。


確信を持って言えますが塾長を一番知り、あるいは
見抜いていたのは私だと思います。
もちろんリスペクトも一番。

ですから反抗しまくった。
進学塾で金を儲けるだけではだめ、だと。

もちろん塾もそんな仕事をしていたわけではありません。
けれども、私は極端なほど利益追求を否定しました。

勤めている人間が「金儲けは不要、赤字じゃなきゃよい」
というのですから多くの人は不審がります。
塾長も困っておられたかもしれません。

結局、中学部は私が辞めるまで金儲け路線には走って
いません。

塾を長く持たせるためには今目先のことを追うだけでは
駄目なんだ・・
そう言える幸せな時代でしたね。

経営にはストックが要る、なんて分かりきったことを
「教えてくれる」若手もいましたが、最後に生徒を連れて
逃げちゃった。金儲けの果て。

ストックとは金だけで貯めていても仕方がないのに。


私が辞めて、塾長(山口恭弘先生)が第一線から退かれ
そのあとおかしくなったのは皆さま御承知の通り。
(私の所為じゃなく、たまたま)

ぶっ潰した弟=二代目塾長がアホだったのです。
人は良かったのですがね。

未だに別のT塾で働いているようですが塾を「売り渡す」
際、大勢の講師の首を切ったのを平気で働けるかなあ。

定期テスト対策などを売りにして子供をスポイルするT塾が
そんなに魅力的なのでしょうか。

人間は、モーツアルトのように美しい仕事もできるし
金に捉われて我が身(家族)が可愛いだけの生き方をし
幸福に死んでゆける人生もあるようです。
きっと家では責任を全うする良き父親なのでしょう。

自分や家族が大事か、仕事仲間への責任が大事か
古来変わりない選択の難しさです。


先日「散歩の途中に」と
塾長(恭弘先生)が我が家に立ち寄られました。

お元気そうで何より。

「仕事は続けにゃいかんよ」
近年口癖のように言われています。

もし私が上記の弟のことに「あれはどうなのです?」と
言及すると嫌な顔をされるでしょうね。
「幾つになっても、昔と変わらず嫌な奴だ」ってね。

ふっと言いたくなるのが私の甘えのようです。