どじょうも汚染されたら喰えない

2011-11-04 12:23:18 | 塾あれこれ
雑誌『フォーブス』の「世界で最も影響力のある人物」で
野田首相が62位と評価され話題になっています。

さもありなん、という感想ですね。

国内のマスメディアはなぜか前政権に向けてよりも
風当たりが強くありません。
自分たちの利益に近ければ叩かないということが
ミエミエですね。

そこで外国からの見え方が参考になります。

アメリカのいうなりにTPPやりますよ、と尻尾をふり
国内政治も自民党政治に戻ったかのような官僚のいうなり。
ひたすら失言をしない、ことを心がけ
現在の主力に位置するグループの利益を守ります。

これでは「影響力がある」政治家とは言えません。
(影響力下にある政治家)とは言えるかも。

あの菅が27位だったのですから、日本の国力からみて
62位とはなめられたものです。


戦争で多くの有能な人が亡くなったそうです。

それでも戦後、人物が不足して困ったという話は
聞きません。
代わりはいるのですよね。

大きな組織から小さな組織まで共通して言えることでは
ないかと思います。

あの人がいなくなったら、と心配されるような有能な
人物が去って、代わりの新しい人物が登場。
どうしようもないか?
そんなことはありません。

第一、ことは一人で行うものではありませんから。


では、いつでもだれでも良いか?

歴史を見るとそうではないようで、出来る人そうでない人
の差も歴然とあるようです。

一定程度の代わりは務まるがその上のことができるか
ここに大きな教育の課題もあります。


もうひと昔前の話になってしまいましたが
山口塾から生徒をつれて「独立」した若い人のグループが
あります。

当時は裁判沙汰になって大変な問題にもなりました。

結局、山口塾は徐々に消滅し、若い人のグループは
企業として成り立っているようです。

もっとも、伸びは欠いているようですが
そこそこ金が儲かればよいのかもしれません。

このアイルという新しい塾は山口塾の遺伝子を受け継ぐのか
どうか。
関係者は皆さん否定されるでしょうね。
色々なご意見があるとは思いますが。

若い人たちは内心では山口塾でやっていたことを参考には
していると思います。
しかし肝心なことが分かっていないから伸びない。
少なくとも昔の山口の大きさ、ユニークさはありませんよね。
ただの中小進学塾。

その場にいたから分かるというものではありません。

上で運営するのと、下で付いてくるのとでは違うのです。
分からないことがある。


田舎の塾を日本の政治に譬えてはたいへん失礼ですが
野田首相を見ていると、山口塾から生徒を連れて逃げ
普通の塾に変えてしまったアイルの「出来る」若手を
思い浮かべます。

他人がやっているのと同じことをすれば無難、
人生短いのだから、安全に適当に金儲けて老後へ。

自分のためだけの人生でいいのかなあ?

あなたたち初めからそんな考えでいたの?
理想があったんじゃないの?