評判が良く、視聴率の高いドラマについて
何度も書くのはどうなんでしょう。
ただ私の評価では「歴代朝ドラで一番」がほぼ確定しそうな
だけにまだまだ書きたいことが沢山あるのです。
本当に出来が良いですねえ。
○
父・善作はどういう人間なんだ?
というのが今の若い人には分かり難いかもしれません。
私たち団塊世代以上ならば、年長者にああいうタイプが
たくさんおられたので、理解できずとも納得できる
人間像なのですがね。
私の父は、正式な診断を受けたわけではありませんが
アル中でした。
普段は優しいのにアルコールが入るとがらりと人が
変わるのです。
家族の敵でした。
基本的には、当人の弱さ。
周りからのプレッシャーも強く、酒に逃げるのでしょう。
当時の日本文化の悪しき一面でもあります。
で、たぶん私の父はシベリア抑留も大きかったように
思われます。
弱い人だったのですね。
(お前より強い、と天国から叱られそうですが)
『カーネーション』を見ながらカミサンが
「井上の父もあんなだったのか」と聞きます。
う~む、困ったね。
酔っ払うと似通う面が出ますから、同じとも言えます。
現実は(子供の目からは)はるかに悲惨ですから
あんなもんじゃあない、とも言えます。
朝ドラで悲惨すぎるのはよくない、と救いがあるように
小林薫さんがTVむけのアレンジをされているので
違うといえば、違います。
(我が父ですが、人間という存在を否定し破壊するような
デモーニッシュなものが棲みついていたようです)
それでも家族に暴力をふるうことはありません。
睨まれるだけで震えあがってましたけど。
○
それにしてもドラマの進み、ハギレが良いこと。
最悪の酔っ払いのあと、店をたたむ決意をし
すぐに看板こしらえて出て行ったと思ったら、もう
ほぼ次のシーンくらいで一升瓶肩に駆けつけてくれる。
それがバタバタした印象を与えないのが不思議ですね。
脚本、演出、役者、スタッフ・・皆さんが盛り上がって
おられるのでしょう。
脚本が細かいところまで目配りが届いていますから
テンポを早くしてもおかしくないのです。
○
ナツが髪を結ってもらいながら泣くシーンがありました。
ここへ到達するまでにどれほど細かく下準備があったか、
結婚話や父の死やなどで話を盛り上げてあったか、
そのうえで気持ちを打ち明け、泣くのですから
見ている方も泣けますよね。
脚本の教科書になりそうです。
ものすごくしっかりとした脚本があるから
現場が盛り上がるのでしょう。
◎
アル中が多かったのは、文化の所為や、人間的な弱さだけでなく
今の人間が抱えているよりもずっとプレッシャーが大きい時代
であったからだと思います。
(アルコールに呑まれる)ことも多かった。
今なら父の気持ちも少しは分かる気がします。
いつの時代でも生きるのは大変でしょうが
昭和といってもノンビリ平和であったわけではないことを
戦争という極限状況を挟んだ時代であり
生き残った者はしばしば状況を美化して伝えるものだと
いうことを
若い人たちは知っておいてほしいですね。
何度も書くのはどうなんでしょう。
ただ私の評価では「歴代朝ドラで一番」がほぼ確定しそうな
だけにまだまだ書きたいことが沢山あるのです。
本当に出来が良いですねえ。
○
父・善作はどういう人間なんだ?
というのが今の若い人には分かり難いかもしれません。
私たち団塊世代以上ならば、年長者にああいうタイプが
たくさんおられたので、理解できずとも納得できる
人間像なのですがね。
私の父は、正式な診断を受けたわけではありませんが
アル中でした。
普段は優しいのにアルコールが入るとがらりと人が
変わるのです。
家族の敵でした。
基本的には、当人の弱さ。
周りからのプレッシャーも強く、酒に逃げるのでしょう。
当時の日本文化の悪しき一面でもあります。
で、たぶん私の父はシベリア抑留も大きかったように
思われます。
弱い人だったのですね。
(お前より強い、と天国から叱られそうですが)
『カーネーション』を見ながらカミサンが
「井上の父もあんなだったのか」と聞きます。
う~む、困ったね。
酔っ払うと似通う面が出ますから、同じとも言えます。
現実は(子供の目からは)はるかに悲惨ですから
あんなもんじゃあない、とも言えます。
朝ドラで悲惨すぎるのはよくない、と救いがあるように
小林薫さんがTVむけのアレンジをされているので
違うといえば、違います。
(我が父ですが、人間という存在を否定し破壊するような
デモーニッシュなものが棲みついていたようです)
それでも家族に暴力をふるうことはありません。
睨まれるだけで震えあがってましたけど。
○
それにしてもドラマの進み、ハギレが良いこと。
最悪の酔っ払いのあと、店をたたむ決意をし
すぐに看板こしらえて出て行ったと思ったら、もう
ほぼ次のシーンくらいで一升瓶肩に駆けつけてくれる。
それがバタバタした印象を与えないのが不思議ですね。
脚本、演出、役者、スタッフ・・皆さんが盛り上がって
おられるのでしょう。
脚本が細かいところまで目配りが届いていますから
テンポを早くしてもおかしくないのです。
○
ナツが髪を結ってもらいながら泣くシーンがありました。
ここへ到達するまでにどれほど細かく下準備があったか、
結婚話や父の死やなどで話を盛り上げてあったか、
そのうえで気持ちを打ち明け、泣くのですから
見ている方も泣けますよね。
脚本の教科書になりそうです。
ものすごくしっかりとした脚本があるから
現場が盛り上がるのでしょう。
◎
アル中が多かったのは、文化の所為や、人間的な弱さだけでなく
今の人間が抱えているよりもずっとプレッシャーが大きい時代
であったからだと思います。
(アルコールに呑まれる)ことも多かった。
今なら父の気持ちも少しは分かる気がします。
いつの時代でも生きるのは大変でしょうが
昭和といってもノンビリ平和であったわけではないことを
戦争という極限状況を挟んだ時代であり
生き残った者はしばしば状況を美化して伝えるものだと
いうことを
若い人たちは知っておいてほしいですね。