快調ですね。
店長をつかまえ、声をひっくり返しながらの
「お、おはら、でございますう」には笑った。
毎日、もったいないくらいのゴチソウドラマです。
これだけでNHKに金取られるの許しちゃう。
脚本家から、俳優、スタッフ、すべて良し。
「ああそこねえ、ちょっと」というところが
殆ど見当たりません。
(ロケが少し弱いかな。綺麗ですが)
ネットをパラパラ見ると岸和田弁も違和感がないそうです。
『てっぱん』は尾道弁がすこし弱かった。
数回前だったか糸子さんの
「よおーし、みちょれ~」
これ聞くだけで人生、明るくなりますね。
(みとれ、よりも、みちょれがGU)
○
田辺聖子さんを描いた『芋たこなんきん』もとても
良い出来の朝ドラでした。
今回は総合点でそれを抜くかもしれませんね。
たまたま、『カーネーション』の10/29はビデオで見ました
ので、酔っ払いついでにカットを数えてみました。
カウンターもなく「正」を書いてゆくだけですから
酔っ払いだし、正確な数字ではありませんけれども。
29の放送は、先生に洋裁を習い、白木屋の火事のニュースで
デパートに駆けつける
・・これだけを15分というスピード感、脚本の上手さ。
古典的な筋立て、伏線などはきちんとしつつですから
すごい書き手ですね。
カット数は115だったように思います。
(もう一度数える気にならないので、およその数)
比較的長いカットがあったりごく短くつないであったり
上手いものですが決してウルサクはないですよね。
商店街をずうっと向こうへ走って左へ曲がるまで映すなんて
長めのカットがあったりもします。
(この人は走ったり歩いたりまで気持ちが入っていますね)
○
115というカットはかなり丁寧な作り方を示すと思います。
他はどうか?
『芋たこ・・』のとある回がたまたまHDDに残っていたので
そのカット数を勘定してみました。
落語家さんに胃癌を告知する回です。
描こうとする世界、作り手の意図がまったく違うものを
同列に並べること自体がヘンだとは思います。
それもたまたま残してある恣意的な回を選んで。
また他の朝ドラなども比較しなければマジメな話には
ならないと重々承知しております。
そこを超手抜きで比較しちゃお~(・・何か分かるかも)
作り手には失礼この上ないジジイですみません。
で、勘定したら上記の『芋たこ・・』は130あったのです。
なんと『カーネーション』の10/29より遥かに多い。
けれど『芋たこ・・』の方がどっしり落ち着いていた
のに比べ、カーネーションの方が軽快です。
WHY?
『芋たこ・・』がそれだけ細かな作りであったという
ことになりそうです。(意識させないところがすごい)
対話が多いとその都度カットが切り替わります。
それが多いカット数のワケの一つではあります。
けれどカットを意識させない表現もありえます。
例えば、人が振り返る時その動きに合わせてカットを
切り替えるとカットが替わったように見えません。
我々は連続しているように見てしまうのです。
よって、細かにつなぎながら落ち着いた表現ができます。
全部で180度動く処、60度くらいでカットして、
動きをそのまま続け、少しだけ変化した構図をつなぐと
・・分からない!
(いや、何度でつないでもよいのですが)
アメリカ50年代のミュージカルのダンスシーンなどで
動きのタイミングに合わせてカットをつなぐと
まるでワンカットで続けて躍っているように見えるのと
同様です。
『芋たこ・・』はそれに似た細やかさがあったようです。
(長くなるのでシナリオの書き方は省略しましょう)
○
『カーネーション』が細やかだなと思えるのはどうして?
シーンが多かったのでした。
29日は大きく言うと①先生に教わる
②お別れ前夜の会
③虚脱感
④白木屋のニュース
⑤心斎橋のデパートへ
ですが
①でも 洋裁の基本から、型取り、謡のシーンと裁縫
ダメ出し、洋服の完成、再び叱られて・・
数多くのシーンにわけ
丁寧な作りであるのに軽やかに進みます。
演出も上手いのですね。
②以下も同様に入念な計算がされているようです。
この現場で仕事をする人は充実して楽しいでしょうねえ。
店長をつかまえ、声をひっくり返しながらの
「お、おはら、でございますう」には笑った。
毎日、もったいないくらいのゴチソウドラマです。
これだけでNHKに金取られるの許しちゃう。
脚本家から、俳優、スタッフ、すべて良し。
「ああそこねえ、ちょっと」というところが
殆ど見当たりません。
(ロケが少し弱いかな。綺麗ですが)
ネットをパラパラ見ると岸和田弁も違和感がないそうです。
『てっぱん』は尾道弁がすこし弱かった。
数回前だったか糸子さんの
「よおーし、みちょれ~」
これ聞くだけで人生、明るくなりますね。
(みとれ、よりも、みちょれがGU)
○
田辺聖子さんを描いた『芋たこなんきん』もとても
良い出来の朝ドラでした。
今回は総合点でそれを抜くかもしれませんね。
たまたま、『カーネーション』の10/29はビデオで見ました
ので、酔っ払いついでにカットを数えてみました。
カウンターもなく「正」を書いてゆくだけですから
酔っ払いだし、正確な数字ではありませんけれども。
29の放送は、先生に洋裁を習い、白木屋の火事のニュースで
デパートに駆けつける
・・これだけを15分というスピード感、脚本の上手さ。
古典的な筋立て、伏線などはきちんとしつつですから
すごい書き手ですね。
カット数は115だったように思います。
(もう一度数える気にならないので、およその数)
比較的長いカットがあったりごく短くつないであったり
上手いものですが決してウルサクはないですよね。
商店街をずうっと向こうへ走って左へ曲がるまで映すなんて
長めのカットがあったりもします。
(この人は走ったり歩いたりまで気持ちが入っていますね)
○
115というカットはかなり丁寧な作り方を示すと思います。
他はどうか?
『芋たこ・・』のとある回がたまたまHDDに残っていたので
そのカット数を勘定してみました。
落語家さんに胃癌を告知する回です。
描こうとする世界、作り手の意図がまったく違うものを
同列に並べること自体がヘンだとは思います。
それもたまたま残してある恣意的な回を選んで。
また他の朝ドラなども比較しなければマジメな話には
ならないと重々承知しております。
そこを超手抜きで比較しちゃお~(・・何か分かるかも)
作り手には失礼この上ないジジイですみません。
で、勘定したら上記の『芋たこ・・』は130あったのです。
なんと『カーネーション』の10/29より遥かに多い。
けれど『芋たこ・・』の方がどっしり落ち着いていた
のに比べ、カーネーションの方が軽快です。
WHY?
『芋たこ・・』がそれだけ細かな作りであったという
ことになりそうです。(意識させないところがすごい)
対話が多いとその都度カットが切り替わります。
それが多いカット数のワケの一つではあります。
けれどカットを意識させない表現もありえます。
例えば、人が振り返る時その動きに合わせてカットを
切り替えるとカットが替わったように見えません。
我々は連続しているように見てしまうのです。
よって、細かにつなぎながら落ち着いた表現ができます。
全部で180度動く処、60度くらいでカットして、
動きをそのまま続け、少しだけ変化した構図をつなぐと
・・分からない!
(いや、何度でつないでもよいのですが)
アメリカ50年代のミュージカルのダンスシーンなどで
動きのタイミングに合わせてカットをつなぐと
まるでワンカットで続けて躍っているように見えるのと
同様です。
『芋たこ・・』はそれに似た細やかさがあったようです。
(長くなるのでシナリオの書き方は省略しましょう)
○
『カーネーション』が細やかだなと思えるのはどうして?
シーンが多かったのでした。
29日は大きく言うと①先生に教わる
②お別れ前夜の会
③虚脱感
④白木屋のニュース
⑤心斎橋のデパートへ
ですが
①でも 洋裁の基本から、型取り、謡のシーンと裁縫
ダメ出し、洋服の完成、再び叱られて・・
数多くのシーンにわけ
丁寧な作りであるのに軽やかに進みます。
演出も上手いのですね。
②以下も同様に入念な計算がされているようです。
この現場で仕事をする人は充実して楽しいでしょうねえ。