正司照枝さん

2011-11-17 18:20:31 | 見る
♪ウチら陽気な かしまし娘
だれが言ったか知らないが・・・
から漫才が始まり、締めは
♪・・それでは皆様、さようなら~

よく聞きましたねえ。
私の子供時代はかしまし娘と重なります。

もっとも途中からはこちらも生意気な年齢になり
「マンネリじゃあ」とか言ってましたが
トリオ漫才を休止されたらなぜか寂しかった。

三人姉妹では真ん中の(照江ねーちゃん)が圧倒的に
笑いをとる役でした。
エネルギーがあふれた舞台でしたね。

飛び回って、しまいに「これハシタナイ」なんて
突っ込みを受け、笑いを取っていました。

のちに照恵さんと改名され、いま『カーネーション』では
照枝で紹介されています。

糸子のおばあさん役ですね。

誰かが「あんなおばあさん、昔はよくいたよね」と
言われていました。
本当にそうですね。

たいがい、結構おしゃべりで、古いタイプの料理が得意
(TVのハルさんは鰯が旨そうに煮えてました)
母性を純粋培養したみたいに孫に優しい。

「糸子、今何時や思てんの、早う寝り」
夜中に優しい声をかけてくれるのもおばあちゃん。

朝早くから冷たい台所へ立つのもおばあちゃん。
(やはり和服に割烹着かエプロンがよろしい)

大事な日本の文化を教えてくれる存在でした。

もちろんイザとなるとキリっと闘う。

・・・こんな日本のおばあちゃんをこれ以上ない好演。

小津監督が生きてたら主演で映画を撮るかもしれない。

典型を抽出し、よい塩梅で収めるのは難しいでしょうけれど
本当に上手い役者ですね。

難しくないとお考えになる人は、やってごらんになれば・・


逆に言うと、今あんなおばあちゃんがおられるだろうか?

(絶滅危惧種)・・失礼
ということは日本文化にも絶滅危惧?

文化が怪しいということは教育も荒廃するということです。