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いすゞ フローリアンバンディーゼル K-PAD30V

2019年06月25日 | 福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館で、いすゞフローリアンの館内展示が始まりました。早速拝見しに行きました。

フローリアンはかつていすゞが生産していた乗用車で、1967年11月に乗用モデルの4ドアセダンがまずは登場、翌1968年6月に商用モデルのバンが追加投入されました。もともと地味な存在だったこともあり販売は振るわず、ゆえにフルモデルチェンジも困難だったのでしょう。マイナーチェンジを重ねながら1982年末まで約15年間に渡って生産・販売が継続されました。翌1983年登場のアスカが後継モデルになります。

今回博物館に展示された個体は、バンのディーゼル車で1979年式(昭和54年)となります。昭和54年排ガス規制適合車です。同規制車は1979年6月に登場しました。もともとは博物館の所蔵車両の整備・保守点検でお世話になられている中央ヂーゼルの社用車でした。



1979年といえば、すでに最初のデビューから10年以上経過しており、当時でも陳腐化が否めないところだったでしょう。セダンを含めて個人ユーザーの比率は低く、主に企業の社用車、官公庁の公用車、タクシーや教習車など法人ユーザーが大半を占めていたと思われます。

なお、セダンは1977年10月に後期型に移行、角型ヘッドライトや巨大フロントグリルの採用など、いささか装飾過多気味な顔つきに一新されますが、バンは丸型ヘッドライト採用の中期型の顔つきを継続、1978年10月にフロントグリルをブラックからシルバーへ変更、1979年12月にセダン後期型と同じゴツい顔つきに一新されました。つまり、丸型ライト・シルバーグリルのバンは1年しか販売されなかったというわけです。

つづいては後ろ姿を。


前席。左右対称レイアウトのインパネが特徴的です。助手席側には後付けの吊り下げ式クーラーを装備。ミッションはフロア4速マニュアル。


後席。


荷室。リヤシートのクッションを起こして背もたれを唐キとフラットな荷台が広がります。最大積載量は400キロ。


エンジンルームです。直列4気筒、2リッターOHVのディーゼルエンジンを搭載。エンジン型式C190。

オイルショック以降の省エネムードの中で経済的なディーゼルエンジンが注目を集め、セダンは1977年10月の後期型発売のタイミングで追加投入、バンは翌1978年10月に投入されました。ディーゼルエンジンの投入は、当時低迷していたフローリアンの販売を一時的ながら回復することが出来たそうです。


フローリアン自体販売台数が少なく、地味な実用車だったこともあり、残存数は極めて少ないですが、さらに消耗される用途が多いバンだと、存在自体が奇跡でしょう。なお、このフローリアンは半年間の期間限定、つまり12月までの展示となります。

それとですね、福山自動車時計博物館は開館から30周年を迎えられます。ぜひどうぞお越しくださいませ。

福山自動車時計博物館のブログにも記載あります。併せて御覧くださいませ。
http://blognews.facm.net/?eid=1238250








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