sweet cafe@indigo liner(インディゴライナー)※3rd blog

いらっしゃいませ。カフェという名のブログです。
ごゆるりと御覧くださいませ。
掲載画像等の無断転用はダメですよ。

ローズライナー20周年祭

2014年11月05日 | バスネタ
広島市と福山市を結ぶ高速路線バス、ローズライナーですが、1994年3月に開業して現在に至るまで運行を継続、本年で運行開始20周年を迎えました。


ここでは、全部はキリがないので一部だけですが車両の画像を並べて、大まかではありますが軌跡を辿っていきましょう。

1993年に山陽自動車道の広島県内の区間が全線開通、そのため広島と福山を結ぶ高速路線バスの機運が高まったのでした。同区間はJRの在来線/新幹線とモロに並行して、所要時間では新幹線に劣りますが、低廉な運賃と広島市内中心部の紙屋町(バスセンター)に直行できる利点を強みに生かしました。さらに1日36往復の高頻度で使い勝手の高い運行本数、JRの駅から離れた郊外にもバスストップを設けて需要を幅広くカバー、併せて自家用車のための駐車場も設置してパーク&ライドシステムを構築。車両もバラを描いた専用カラーで県内路線ながら車高の高いスーパーハイデッカーを採用し車内設備もトイレや給湯器の設置などプレミアム性を打ち出しました(給湯機は後年廃止)。
ハードとソフトの両面からの緻密な戦略が功を奏して、運行開始直後より根強い需要に支えられるようになりました。
山陽自動車道の渋滞などで定時性が必ずしも確保されないのが悩みではありますが、現在も両都市を結ぶ交通機関として、そしてバスならではの強みの部分も少なくなく、高く評価されています。全国の高速路線バスの歴史に残る快挙となりました。

中国バス、鞆鉄道、井笠鉄道、広島交通の4社共同運行でスタートしました。後に一時期中国JRバスが参入した時期もありました。2012年10月に井笠鉄道の事業廃止に伴い、現在は中国バス、鞆鉄道、広島交通の3社での運行となっています。

このローズライナーの成功と実績により広島県東部の各地と広島市を結ぶ高速路線バスの開設の機運が高まり、中国バスと広島交通の2社を軸に府中線『リードライナー』、尾道・因島線『フラワーライナー』、甲山・上下・甲奴線『ピースライナー』が相次いで運行開始されるようになりました。


まずは運行開始時に導入された車両を。前述のとおりスーパーハイデッカーで福山の市花のバラを派手に描いた専用カラーが施されました。なお、型式や社番は割愛します。

中国バスから。日野といすゞが採用されました。
福山22く1325、日野セレガGD、1995年。


福山22く1270、いすゞスーパークルーザー、1994年。


鞆鉄道です。こちらは三菱ふそうが採用されました。
福山22く1265、三菱ふそうエアロクイーンⅠ、1994年。


井笠鉄道はいすゞ車となりました。スーパークルーザーのシャーシに井笠が好んでた富士重工の車体が架装されました。
福山22く1263、いすゞLV/富士7S、1994年。


福山22く1112、いすゞLV/富士HD-Ⅱ、1991年。貸切から改造された車両です。


広島交通は日産ディーゼル(現:UDトラックス)に西日本車体工業(以下、西工)の車体が架装されました。
広島22く3882、日産ディーゼルRA/西工SD-Ⅱ、1994年。



2002年から2009年にかけて中国JRバスが1往復のみ参入しました。
広島200か433、三菱ふそうエアロバス、2002年。

これは広福ライナー(福山・広島⇔福岡)の福山発着便を運行するにあたり、広島~福山間の車両回送を兼ねて営業運行したものでした。



比較的近年まで上記の初期の車両も健在でしたが、年数の経過とともに新陳代謝が進むようになりました。また、合理化も進み、車両仕様ももスーパーハイデッカーからハイデッカーになり、他路線での共通使用も念頭に入れた結果、各社の標準カラーの車両も運用に就くようになりました。それと、2012年に井笠鉄道が事業廃止となり、同社分は中国バス(井笠バスカンパニーも含む)がカバーするようになりました。

ここからは、2014年現在見られる2世代目以降の車両を掲載します。

中国バスから。
福山200か141、いすゞガーラ、2001年。


福山22く1478、日野セレガFD、1998年。

井笠鉄道から引き継いだ車両です。なお、井笠鉄道時代当初はは大阪線専用車でしたが後にローズライナーに転用されました。

近年は専用カラーによる専用車の導入がなく、他路線での共通使用を前提に中国バス標準の高速カラー車の導入が進みます。以下、必ずしもローズライナーの専属ではありませんが2点ほど。
福山200か423、ヒュンダイユニバース、2010年。

中国バス初となったユニバースです。当初は大阪線専用でしたが現在は広島でもよく姿を現します。

福山200か566、ヒュンダイユニバース、2014年。

こちらはマイナーチェンジ後のモデルで、9月頃に導入されたばかりの新車です。

鞆鉄道の車両を。
福山230あ187、日産ディーゼルスペースアローRA/西工C-Ⅰ、2005年。


福山230あ188、日産ディーゼルスペースアローRA/西工C-Ⅰ、2005年。

上の187と同型ですが、こちらは鞆鉄道の標準カラー。

福山230あ328、三菱ふそうエアロバス、1998年。JR四国バスからの移籍車だそうです。昨年初夏に導入。


広島交通の車両を。
広島200か734、三菱ふそうMS/西工C-Ⅰ、2005年。

3つ上に掲載した鞆鉄道の日産ディーゼルと見た目は同じですが、こちらは三菱ふそう。エアロバスのシャーシに西工の車体を架装。

広島200か878、三菱ふそうエアロバス、2006年。

同じふそうでもこちらは『ふそう純正』のエアロバス。

広島200か1339、三菱ふそうエアロエース、2010年。


広島200か1877、三菱ふそうエアロエース、2014年。

専用カラーは施されず、他路線との共通運用です。


かなり駆け足となりましたが、ざっとまとめてみました。広島から福山、あるいは福山から広島への移動の際にはローズライナーを利用されてみてはいかがでしょうか。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする