元宝山・平庄2012⑦(完)

2012-04-15 | 海外蒸機
最終日です。

元宝山西站の発車を撮ってから赤峰市に立ち寄り、朝青龍のお嬢さん(10歳)を乗せて北京に向かいます。

朝青龍が
「折角北京に車で行くのだから自分の娘を同乗させて行き、北京を見せたいが良いだろうか?」
と聞いてきたのでOKしたのです。


こちらが朝青龍の本名↑王さんですね。

車は“ヒュンダイ”です。 日本の自動車業界への危機感が募りますね。

赤峰は元宝山から北京に向かう途中だし、朝食に立ち寄る事も考えるとそう心配ないのですが、朝青龍の運転が心配です。

と言うのは、中国のドライバーは総じて恐ろしく運転が下手です。

朝青龍もその例に漏れず、

① その道に相応しい速度で走る
② その場に相応しい加減速をする
③ 安全で合理的な追い越しをする

事が出来ません。

また、恐ろしく燃料を無駄にする運転をします。

(日本の田舎のおじいちゃんの方がまだしっかりした運転をします)

上手く早く北京空港に着ければよいのですが。

我々のJAL24便は16:40発です。


6:00 チェックアウトします。


お土産売場はこんな風に仕切ってあります。


フロントのカウンターの中にベッドが有ります。 制服のまま此処で眠っているということですか?


6:11 門を開けて貰い出発です。


6:14 街を抜けはじめています。 道が広くなりました。


6:25 北京を目指した給油です。 85.58リットルも入りました。 639.28元です。


7:03 元宝山西站発車は全然しょぼいです。 ビデオの準備に時間を取られてスチルは力行発車→絶気→ブローオフ→のあとやっと一枚シャッターを切りました。

この位置ですから橋の下ぐらいまでは少し給気して来ると思ったのですが。


7:05 列車の先に見えるカーブが終わりかける位置で停車するのです。 次の站だそうです。 道理で早く絶気してゆっくり走ってくるわけです。


8:03 赤峰市内に入り朝食を食べます。


ガラス張りで三日前の拉麺店と共通する印象があります。


↑これが↓これです。

肉まん(豚まん)でしょうか。


↑これが↓これです。

羊肉のスープ。


肉まんを食べてみると日本と変わらない感じです。


8:13 こんな風景です。(鈴木さん撮影)


↑これが↓これです。



一人ひとつづつです。


蕎麦で作ったラーメン・・・ですが麺はぶちぶち切れます。


割箸が割れてしまいました。 割れ箸!


↑これが↓これです。

広東料理の点心かぶれみたいな料理ですが現時点では「まだまだ」です。


↑これが↓これです。 脳ですか?

日本の豆腐です。 とても軟らかいです。

陳さんは違うはずだと言いますが味付けも含めて日本によくある豆腐です。

(陳さんは日本ではこの類の軟らかい豆腐に当たっていないのでしょう)

朝食65点! よかったよかった。

この機会に出すものも出しに行きます。 「トイレ」です。


男子トイレだけでは足りないので、見張ってもらって


女子トイレに皆で入ります。 ごめんなさい。 (真中は私が使います)

8:45 トイレ終了、出発です。


8:54 朝青龍の奥さんの仕事場で娘を拾います・・・・あれっ?10歳には見えませんね。

結局違ったのです。 (どちらかが奥様でしょう)

お嬢さんは自宅??・・・そっちへ回ります。


9:03 郊外でお嬢さんを連れてきました。


9:06 お嬢さん(10歳)です。 (吉岡さん撮影)


10:40 トイレ休憩というところで「親娘+自動車」記撮です。 (送らなくちゃね)


トイレです。 しゃがめば見えないけどねタイプの露天トイレです。


中はこんな感じです。


10:45 此処で結婚式の車列を見ました。 早朝にも目撃していますので今日は日が佳いのでしょう。

この後一般道を走り続けて平泉から高速に乗りました。

平泉は赤峰から北京を12時方向に見ると10時の方角になります ← 方向違いですが高速に早く乗るのが一番なのでしょう。


13:10 承徳を過ぎて、山越えを終えたところです。


13:27 SAに入ります。 凄い貨物(風力発電に使う羽)を積んだトラックです。


こんな感じです。


13:28 トイレシリーズです。


こんな普通のトイレです。


13:45 “どなどな”トラックです。 牛が売られて行きます。


13:57 万里の長城が見えてきました。 

観光として見に行く万里の長城にはあまり感動しませんが、突然眼前に現れる自然に存在する万里の長城には驚き感動します。


14:38 豚さん三段積みトラックです。


14:54 朝青龍お嬢さんと筆談する吉岡さん(鈴木さん撮影)


15:13 首都機場という言葉が見えてきました。 我々16:40の飛行機です。


15:18 ところが首都機場は巨大でここから遠い!


15:44 ようやく間に合った感じで到着。 記撮です。


15:46 左手が使えない井門を沢山の手が手伝ってくれて荷造りです。(鈴木さん撮影)


15:48 入場


15:51 カウンターが閉まっていました!! しかしチェックイン、荷物預け完了。


15:58 陳さんとここでお別れです。


16:00 JL24便を確認。

ところが搭乗前の手荷物検査が厳重で物凄く時間を取られました。

明日から「全人代」ということで高速途中にも検査場があった警備状態にあります。

しかし、出国する人を厳重に検査するって少し可笑しいです。

私のリチウムバッテリーにああだこうだ言い始めました。

其処へ業を煮やした吉岡さんがやってきて英語でまくしたて、それで相手(空港警備側)は引き下がって通してくれました。


16:28 結局ゲートまで我々を送ってくれることになりました。 井門は悪戯企画中(鈴木さん撮影)


16:28 井門側のカメラから捉えたこの時の状況です。


これが問題にされたバッテリーです。

約20年間一貫してアントンバウアー(米)製を使っています。

http://www.komamura.co.jp/antonbauer/batteries.html


16:32 乗り込みます。 この直前、空港警備サイドの落ち度で時間を取られたので2台目の車代(20元)を何処が持つのか揉めましたが、吉岡さんの怒涛の英語で押切りました(JALが持ったかもしれません)


17:41 がらがらのB767、雲の上に出て水平飛行に移りました。


17:55 みるみる空の明るさが変わってきます。


17:59 機内食です。 たしかカレー味のチキンです。 65点。


18:32 地図を見ながら帰ります。 東行は偏西風に追われて早い早い。


20:57(日本時間) 羽田はバスでした。


21:16 無事帰り解散前の記撮です。

今回は撮影は予想を数倍上回る成功だったと思います。

(3月1~4日という日程はぎりぎりでした。 3月中旬以降はかなりの確率で“強風”にやられます。 ジェット気流が地表を吹く日本では体験できない強風です。 スキージャンプの前傾姿勢の練習が出来そうな一定の強さの強風です)

今回も線路が剥がされるかどうか、建設形が退役寸前だったとか(実際はどうだか・・・?)ぎりぎりのタイミングだったようです。

反省点は朝青龍を信じて気楽に考えていたら最後ぎりぎりで危なかった事です。

総合的に考えて

今回の中途での日程変更が正解だったかどうか?

朝青龍を信じたことが正解だったかどうか?

は「正解」と判定せざるを得ませんが、車での行動については注意深さがもっと必要だったかなと反省しています。

(途中陳さんが代わって運転するべきだったかも・・・時間を心配する気持ちは強そうな → 間に合わなかったら大変だということが判っている陳さんならもっとしっかり走ったかも・・・でも朝青龍が酔っぱらった晩、運転代行した陳さんはちょっと当てちゃったんです)


まあ今回もよかった!

蒸機、そして鉄道の素晴らしい情景を求めてまだまだ頑張らなくてはと思います。








元宝山・平庄2012⑥

2012-04-13 | 海外蒸機
昼食、評価は80点・・・・青椒牛肉絲がもっと多かったら100点かもです。

野菜ばっかり残って「なにか肉を!」と言って出てきた煮豚(チャーシューと称してラーメンに入っている豚肉)が塩辛くてがっくりでした。

昼食後、街なかで一瞬立ち寄りしました。

その間に「金玉売ってる店が有る」というので見に行ったら確かに“金玉店”があります。


どうやら“金”と“玉(ぎょく)”を売っている店、つまり宝飾店らしいです。 一瞬でも覗いて来るべきだったかも・・・


そして先ほどのタイヤ修理工場です。


トイレを借りたいと言ったら建物の中に案内されました。 しかし「大」だと判ると「此処では出来ない」とのこと。


道路向い側の駐車場の奥に有ると言われて来たのがこのトイレです。


こんな感じです。 しゃがんでいると外から見えないので次のお客さんが来たら「こんにちは」ですね。

びっくりするのは次のお客さんです。

しゃがんでいる方はどういう顔で悲しいお客様を迎えるのか考えなくてはなりません。 (どうでもよいことですが・・・目を合わせないのでしょう)


しゃがむ位置で立ち上がるとこんな眺めです。


全ての用事が終わり早速装煤站に来ましたが、やはり空貨車が全くないようです。


仕方なくズリ捨て運用の機関車が停めてある露天掘寄りの駐泊所へ行ってみます。

道路の近くに今は此処平庄で使われていない建設形の廃車体が有ります。


牛の分隊が装煤站方向へ歩き去りました。 人間も含めて全員女性でした。


駐泊所の詰所に向かう陳さんと私です。 (鈴木さん撮影)


詰所の中はこんな雰囲気です。


信号所になっているんですね。

電化線も含めてこの辺りの線路は4月(もうその4月になっていますね)頃には剥がして蒸機全廃とのことでした。


撮影出来そうですので皆を呼びました。 信号所は「団結」小屋になっています。


SY1025とSY1764 両者は全く違うところで使われていたのか細かい所違うところだらけです。 

仕事が終わってしまって動きがありません。 電機も動きません。


その先にある作業小屋。


オープンデッキの小さな客車。


2両のSYはフロントデッキに自転車を載せてあります。 偵察機を積んだ重巡洋艦みたいなものですね。

SY1764はカウキャッチャーでも判る「後期型」SY1025は「前期型」です。


前期型はテンダー台車もTR-20の様なアーチバー台車です。


電気機関車は2台目が向こうからやってきてゆっくり停車しました。


鳥も二羽止まって居ます。


SY1764は1995年製です。

鉄法砿務局で現在も現役の1769、1770、1771は1999年製です。


クレーン車が棄ててあります。


少し前まで大量に生き残っていたZ71形蒸汽クレーンに比べ物凄く小さいです。


その時SY1487が何処からかこの駐泊所に帰ってきました。 いきなり信号所のおばさんが乗り込みます。


石炭泥棒です。

いや、信号所の暖房に使う石炭を選んで居るのです。 煙の出なそうな良い石炭を。


おばさんの石炭選びが終わると僚機の傍へ移動していきました。


その到着したばかりのSY1487に乗せていただきました。 焚口は日本と同じ動力式です。 (満鉄ミカロですから8200形→C53から始まった全く同一の遺伝子を持つ焚口です)


石炭取出口です。


機関士席に座らせて貰いました。 (鈴木さん撮影)

日本蒸機と同一です。 そういえば私は上游を2回、前進を2回体験運転しています。


楽しく遊びました。


平庄がこんなに楽しいところとは知りませんでした。


去り際に電機がゆっくり移動してきました。

このあたりの線路はもう間もなくすべて撤去され、電機も蒸機も廃止です。


総員で記念写真です。


ゆっくり遊んでいたら連絡線で動きがありました。

平庄南に空貨車が到着していました。

到着した貨車の2/3を牽いて平庄南→五峰(下り込み)を牽いてきたSY1017が五峰に半分の貨車を置いて残りを牽いて装煤站に登って来ました。


凄いブラスト音で構内を行きます。


SY1017と交換で重連単機回送が出発します。


SY1083は平庄南まで行き1017が残して来た1/3を牽いて帰ります。
SY1441は五峰まで行き1017がそこで残した1/2を牽いて帰ります。

同じ重さの3本の列車を上手に仕立てて装煤站へ引き上げます。

我々はそれを迎撃に出陣します。


1441の牽く第二列車。


1083の牽く第三列車。 一応ズーム流しで撮っています。 火の粉が写りました。


装煤站で機関車乗務員と交流します。 私もこういう時だけは煙草を吸います。


これは林さん撮影?


コンデジで撮ってみたバルブ(じゃなくて多分AUTOで数秒程度)


夜も楽しく遊びました。


ラストナイトなので火鍋を要求しました。


トイレです。 二人仲良くうん○が出来るようになっています。


来ました。 羊肉牛肉!豚肉も少しね。


乾杯・・・・って朝青龍が電話中ですぅ。


元気に乾杯!


2本目からの白酒はこの“王中王”です。 美味しいです。 いくらでも行ってしまいます。


まだホテルじゃないのに朝青龍が飲んでいます。

陳さんが運転手になります。


写真からは判りませんが(判る人は判ってしまいますか・・・)林さんが朝青龍を手玉に取っています。


愛のキッスで吉岡さんが喜んでいます。

全員がキッスの洗礼を受けます。 明日大丈夫かしら・・・


相撲の取り組みじゃありません。

(朝青龍より白鵬に似てるじゃないかというクレームが付きました)


腰だめで撮ったストロボと偶然同調してしまいました。


酔っ払いが帰ってきてさぞ迷惑なホテルのフロントの御嬢さん方。 にこにこしてくれています。


すみませんこんな写真にも納まってしまいました。

酔っ払いですみません・・・・

今日の成果は96点(昨日より面白かった)

夕食は90点!








元宝山・平庄2012⑤

2012-04-12 | 海外蒸機

DVCのクリーニングテープを捜しに平庄の“電器城”へ来ました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/DVC

同じ建物に入っているとはいえ
「この店はAV」
「この店は白物」
という具合にいちいち別の店になっているのに驚きました。

クリーニングテープは有りませんでした・・・・


そしてまた小刻みな給油です。


装煤站で情報収集たところ、古山一坑方面からの貨物が来るというのでまずコンクリート橋で迎撃します。

貨車を装煤站に置き、単機で帰り、もう一回「有る」様なので場所を変えて迎え撃ちます。


展開して列車を待ちます。

この写真は“チビビデオ”ことパナソニックHDC-TM60の下面です。

“パナ”はムービー撮影中にスチルが切れるので愛用しています。

(キャノンも切れるというので使ってみましたがタッチパネルのシャッターボタン・・・タッチパネルが鈍感・・・でダメです。 修羅場では使い物になりません)

その“パナTM60”ですが、下面三脚取付穴直ぐ前側に同様な穴が有ります。 これが邪魔をして何度も撮影しくじりました。

重大な欠陥です。 (エポキシで埋めるか?どうか)


もう一発が来ました。


久しぶりの“ギャラリー”(小学生)が付いています。 (鈴木さん撮影)


実は周囲はゴミだらけです。

二回に分けて運んだ貨物を纏めて平庄南に運びますので平庄南へ向かいます。


昨日登った丘に今日は全員で登ります。

今回は朝青龍も参加・・・三脚を担いでくれました。

陳さんはくそ重い私の機材を持ってくれました。

実は私は手ぶらです・・・すみません m(_ _)m


朝青龍はホンモノ朝青龍同様やんちゃ坊主です。

顔は白鵬と朝青龍を足して2で割った感じ(正確には白鵬×35+65朝青龍/100位の出来)です。

当然ですがモンゴル族です。


山の上でゆったり準備、準備終われば「シーバスリーガル」です。 (鈴木さん撮影)


来ました。


とりあえず押さえました。


平庄南構内には常にDLが居ます。


SY1017が単機で帰ります。


ブローオフ。

お湯を沸かす蒸機にとって罐の底部に沈殿するミネラルは邪魔なだけです。

それを吹き飛ばすのがブローオフですが、硬水を使う大陸の蒸機では重要な運転操作です。


単機回送は五峰站で停車。 続けてやってくる積車の交換通過を待ちます。 (チビビデオの望遠端を使って撮影)


デフ付き上游、SY1083です。


朝青龍はすっかり蒸機撮影に嵌っています。

装煤站にも平庄南站にも空車の貨車が無くなってしまい、しばらくこの3両(1017、1083、1441)には仕事がありません。

(平庄南に空貨車が届くのを待つばかりです)


ズリ捨て線に蒸機が来ていそうでしたので襲撃します。


ズリの方は石炭と石くれを厳密に分けずに運んで来て、石炭は此処でズリを棄てながら捜す、分別するようです。


ズリ捨て場での石炭漁りは有料でやっているようです。

入山料を払って申し込んだ人民はバイクで乗り込み、石炭を集めて市場に売ったり、自分で使ったりするのだと思います。

人民の突貫!は見事なので“デカビデオ”でそればかり狙い、スチルは殆ど忘れていました。


せめて記撮一発!


電化されたズリ捨て線(多分使われなくなってかなり経つ)です。


架線の展張のしかたも撮って置きます。


タイヤの修理工場を見つけて修理依頼します。

なにせ明日はこの車で北京空港(北京市街の北にあるので好都合)まで走るのですから。


安全に爆発する器用なトラック。 (朝の給油写真でガソリン運搬車であることが判ります)


修理中、面白い車が通らないかと狙いますが、こんな時はたいした車は通りません。


こちら方面に「おっぱい丸出し天使像」が有ると言うので来て見ました。

なるほど、かつて天使だったらしく「輪」が頭に嵌っています。

しかし、街中に裸婦像というのはどうかな?と思います。


銭湯(サウナ)です。

林さん鈴木さんは腰が悪いのでシャワーではなく風呂で暖まりたかったようですが、中国のサウナの恐ろしさ(我々には耐えられない不潔なお湯や、洗い場で小便が平気で出来る人が居る事)を説明したら諦めました。

後でもう一回修理工場に行く様ですが、ともかくこの場は終わって昼食に向かいます。


此処は「内蒙古自治区」ですが女性の服はこんなに変わりました。


陳さんお奨めの鐸家薄餅店です。


中の様子です。


あれっ?可愛い子ですね。 店員さん? 14~15歳かな?(働いて良いの?)


卵とネギの炒め。


充実した午前中に乾杯!です。


卵と野菜のスープ。


先ほどの可愛い子はなかなか来ません。


物凄く薄く作ったお餅の薄皮で料理を包んで食べるのですが、とても美味しい!


こんな感じ。


或いはもっと上手になるとこんな感じ。

しかし、陳さんの欠点でおかずにならない料理ばかりで、美味しいのは青椒牛肉絲だけです。

健康志向なのか節約志向なのか・・・・

健康志向ならお客に押しつけるのは如何なモノかと思います・・・・

(しかし私が思い始めているのは、中華民族は中華料理ばかりを食べていない・・・それはボリューム過多だから・・・「我々のイメージでの中華料理」以前と言うべき単なる野菜を炒めたものを多く食するのだと思います。 韓国で焼肉屋に行くと僅かばかりの肉と大量の野菜を食べる料理であり、間違ってもご飯のおかずにならない事とはちょっと違いますが日本人の持つイメージは多くの場合実態とは懸け離れているのです)


先程の可愛い子を呼び出し、尋問?します。

18歳だと言いますが・・・ホントかな?










元宝山・平庄2012④

2012-04-11 | 海外蒸機
スケジュールを変更して2泊出来る事になったので今日は中日(なかび)です。 成果を上げるには絶好の足場がある1日です。


ところが、早速躓きます。

パンクです。

朝見たらタイヤがぺしゃんこだったのです。


朝青龍がジャッキアップして


10分程で予備タイヤに付け替えました。


少し飛ばします。

パンク程度のハプニングは中国旅行の体験には丁度良いかもしれません。

でも元宝山朝の客レに間に合わなかったら大事です。


55歳×2+53歳×2=216歳(平均54歳)のオヤジ軍団、今日も意気軒昂です。


ロバです。 牛です。

元宝山⇔平庄の途中にはこんな道も通ります。

(そういえば此処は内蒙古自治区です)

遠方に高架線が見えているのは、石炭運搬専用鉄道を建設中とのことです。


昨日より150m程元宝山西站寄りの林の中に踏み込み、カメラのセットをしてから「鳴」の看板の先を見に行ってみます。

(「鳴」は「汽笛吹鳴せよ」の標識)

この先どうやらカーブが終わり、直線となって鉄橋に続いているようです。 こりゃいかんと元のカメラの位置に引き返します。


来ました。

今日は機関車と客車の間に貨車を挟んで混合列車になっています。

貨車が長過ぎず良かった!理想的な長さです。

貨車が加わったお蔭で昨日よりもブラスト音は僅かに大きい感じです。

昨日を上回る無風状態です。

(今日はもう帰って寝ても良いかもと思いました)


この「アウトカーブ」状態ならまるで貨物列車(運材列車)です。


此処まで引いても運材列車です。


運材列車の後追い。

因みにこの木材は坑木です。 炭坑の坑道を作っていくのに必要な木材です。

(元宝山は露天掘ではないので地下に掘り進んでいます)

炭坑に運ばれるこの大きさの木材が坑木であることを教えてくれたのは夕張のおかあさん達です。 我々は夕張線下り貨物列車に無蓋車に積まれたこの様な木材が有るのを思いだして質問してみて判明したのです。


客車が現れて「混合列車」の情景になりました。

“完全無風”特有の真ん中が上がり両端が下がる様に回転しながら上昇する白煙を見せてくれています。


この後ろ姿はまるで長編成客車列車です。


昨日の経験が生きて今日は汽車に先駆けて踏切を突破し、余裕を持って有楽町駅の発車を捉える事が出来ました。


機関車が通過。


あれれ!砲列の中に朝青龍が加わっています。


汽車が東京駅もとい風水溝站に到着すると乗客は構内の貨車を避けて回り込んで職場に向かいます。

昨日風水溝站で時間を潰(実は用便)してしまって積車を平庄南で逃しそうでしたので、今日は即平庄に戻ります。

(もう撮影は終わったからホテルに帰って寝る訳ではありません)


元宝山西站前を通過して馬架子站手前で赤鬼の牽く支線からの貨物列車と競争になりました。

この馬架子から分かれる支線、9年前は前後に建設形が付き終着直前後部補機を走行解放していました。


我々は負けました。 貨物列車の通過が先です。

朝青龍はこういったことの経験が無いので普通に走ってしまいましたが、これを知っている車は貨物列車に気が付いて我々を追い抜き脱兎のごとく踏切を通過していきました。

列車はゆっくり踏切に接近し、もうすぐというところで警笛を長く鳴らします。

その警笛が鳴ったら車は踏切進入を控えるという決まりになっています。

通過には5~10分掛かりますので寝て待つ感じです。


中国の無蓋貨車、かつては主力だった“C62”はこの「C62AK」が一寸見えただけで殆どC64ばかりになってしまいました。


一番新しいのはC70です。


さて平庄に着いた我々は装煤站で情報を収集、列車がないのでホテルへ帰って朝食にします。


(交渉力の陳さんが)ホテル服務員も手伝わせています。

この朝食は“イベント”・・・中国のカップ麺を体験していただこうというわけです。

ホテルの朝食は無視です。
買っておいた“康師傅”(カンシーフー)の紅焼牛肉麺(中国で一番普通のカップ麺)を食べます。


こんな完備された環境でカップ麺を作るのは変な感覚です。

ふつうはJIMBEI(金杯;トヨタハイエース)の床や自動車のボンネット、大きめの石か地面に置き、はらはらしながら自分でスープの袋を切ってカップに入れ、お湯を注ぐのです。

そして彼女達の熟練を感じさせるのはお湯を注いだ後の蓋をフォークを刺す事によって固定するのに一瞬の遅滞もなかった事です。


当然外で食べます。

身も凍る寒風の中が理想ですが、そこまでいかなくても室内よりは屋外が相応しいです。


「長めの3分」を待ち、蓋を取るとこういう眺めです。


良くかき回して麺をほぐします。

カップ麺容器内側の線は「ここまでお湯を注ぎなさい」という目安です。

しかし、この線より少し下になるように(お湯を少なめに)注ぐのが重要です。

(中国人にとって“康師傅紅焼牛肉麺”を食する際の常識だと思います・・・その方が美味しいから)


お姉さん達もちゃんと注意して作ってくれているのでとても美味しかったです。

(陳さんのアドバイスの可能性もありますが)


残さず


綺麗に食べました。

普通2個、辛口2個ですが、辛さの差はたいしたこと無く、どちらも結構辛いです。


陳さんと朝青龍はこの部屋(朝食会場;もう片付け終わっています)で朝食を食べました。

ホテルの朝食はあまり美味くないと思います。 (たいがい具のない素の饅頭とひからびた前菜のようなものと豆乳みたいなものです)

中国人がカップ麺を嫌がる理由の一つは「健康的ではない・・・特に塩分が過剰」というところじゃないかと想像します。


陳さんが僕らにインスタントコーヒーを作ってくれています。


(8年前までの訪中で)は小さなネスカフェゴールドブレンドの瓶を持ち歩いていたものです。

中国のオールインワンスティックのネスカフェは甘くて苦みが足りないからです。

さあリフレッシュしたところで頑張りましょう。 まだ朝です。





元宝山・平庄2012③

2012-04-10 | 海外蒸機

昼食が終わり午後の撮影開始です。


というところで出鼻をくじく給油です。

装煤所で情報を集めたところ、北側の三坑から出る積車が有ると言います。

ダンカン氏による平庄の地図↓Zhuangmeiは装煤所、北側に一坑、二坑、三坑・・・と続きます。

http://www.railography.co.uk/info/cn_info/maps/pingzhuang.pdf

これを捉える事が出来るのは珍しいとのことなので行ってみることにします。


パンダがお出迎え。


発車を待つ蒸機を発見しました。 我々の足場は線路を跨ぐ歩行者の歩道橋です。
(中国でこんなモノが必要になったのは一体何時からなのでしょう・・・線路は人が歩く所でした)


南東側には「炭住」が広がっています。


ロバも健在です。


月と飛行機。 長い待ち時間です。

発車準備出来次第(貨車が仕立て上がり次第)発車なのですが、何時になるのやら・・・


発車しました。

しかし、動き出して直ぐ絶気、陳さんもこれ程酷い「下り込み」だとは知らなかったようです。


写真になりません。 動画は此処での動きを「押さえた」事が重要ですが・・・


本来本命だった後追いはまあまあ。 この後徐々に給気し始めました。

次の情報では、装煤站→平庄南の積車列車です。 ただしそれは平庄南→装煤站の空車引き上げ列車装煤站到着後に発車とのこと、そして空車列車は今まさに平庄南を出そうな情勢です。

平庄南操車場近くのコンクリート橋に急ぎます。


間に合いました。 デフ付き上游の走行を捉える事が出来ました。


さて、コンクリート橋南詰めで積車列車を待つばかりですが(鈴木さん撮影)


あの丘が気になります。 明日晴れる保証は無いのでさっそく登ることにします。


丘の麓まで車で運んで貰って三脚を持った陳さん先導で登り始めます。 私はビデオカメラバックをリュックのように背負ったスタイルで続きます。 (鈴木さん撮影)


傾斜が緩やかなので登るのは楽です。


もうすぐ頂上。


頂上に着きました。


結局この位置から撮ります。


目指す積車列車が来ました。

この位置まで下がったのは、上まで登ると「燃料タンク」が見えてきてしまうからです。 この高サなら手前の丘でタンクが隠れます。

残念なのは、完全な無風とは行かなかった事です。

あまり良い高サではないので、明日晴れて午前中トライしても順光ではベタッとした絵にしかならないかも知れないのでこの夕陽で登ってしまいました。


手前の白い家がちょっといけません。


平庄南站操車場に進入してきました。

此処で少し「イモン=ビデオ屋」のスチルに対する甘さが出てしまいました。

この時気が付いていたのですが、真面目に左方向に走って足場を変えてすっきりした絵で撮る価値のある情景だったのです。

(蒸機をシルエットにする「太陽」は上空にあるとは限らない!・・・・かつて「紫電改のタカ」で滝城太郎は墜落すると見せかけて強敵タイガー・モスキトンを太陽の海面反射に誘い込み「新戦法」を成立させて逆転勝ちを収めます・・・・それを思い出しました)


そして撮影後丘を降りてコンクリート橋に移動して「返し」を撮ります。


ついでに次の踏切で遊びます。


あと3分、せめて1分、せめて10秒あるだけでもう少しマシな遊びが出来るのですが・・・(鈴木さん撮影)


巨大な22輪トラックがやってきました。


羊肉さんの“スチームinチャイナ”で紹介されているように装煤所の「夜たの」に行きます。

http://homepage2.nifty.com/QJSYJ/

「夜たの」;鉄道ファン1967年5月号(通算71号)に掲載された村樫四郎さんの記事「夜も楽しく」の縮小、つまり夜間のバルブ撮影の事です。


金星(下側)と木星(上側)です。


光軸が写りました。 これはこれで自然な感じでOKと思ったのですが、向こう側の上游も頼んで点灯して貰うべきだったと今になって反省しています。


同じ向きで毎日3両全てが此処に揃います。


最近のデジカメの威力! バルブじゃなくて普通に写って仕舞います。


夕食です。


中の様子です。


ほどほど清潔を意識した店です。 昔からこういうのも有りました。


燕京(北京)ビール原生、赤峰白酒(ぱいちゅう)


肉っぽいのはこれだけで


野菜


野菜スープ


行きすぎた健康志向が感じられる陳さんの選択です。 (安値指向も?)


珍しい焼餃子です。

中国東北地方は餃子は99.9%水餃子です。 (メニューの仕上げ、炒飯や麺類と同等の扱い)

(広東方面では蒸し餃子ですね)

それが残って硬くなってしまうと焼く・・・焼餃子になる・・・というものなのだそうです。

前にも書いたかも知れませんが、「餃子は日本ではおかず/中国ではごはん」です。


的確な情報、切れ味鋭い判断、豊富な経験から来る撮影地情報(←発車直後に加減弁閉めると言う情報が付け加わったと思います)など陳さんならばこその今日の撮影だったと思います。

現役蒸機を味わえて、風も微風で晴れ、今日の出来は95点です。

(夕食は55点)