元宝山・平庄2012③

2012-04-10 | 海外蒸機

昼食が終わり午後の撮影開始です。


というところで出鼻をくじく給油です。

装煤所で情報を集めたところ、北側の三坑から出る積車が有ると言います。

ダンカン氏による平庄の地図↓Zhuangmeiは装煤所、北側に一坑、二坑、三坑・・・と続きます。

http://www.railography.co.uk/info/cn_info/maps/pingzhuang.pdf

これを捉える事が出来るのは珍しいとのことなので行ってみることにします。


パンダがお出迎え。


発車を待つ蒸機を発見しました。 我々の足場は線路を跨ぐ歩行者の歩道橋です。
(中国でこんなモノが必要になったのは一体何時からなのでしょう・・・線路は人が歩く所でした)


南東側には「炭住」が広がっています。


ロバも健在です。


月と飛行機。 長い待ち時間です。

発車準備出来次第(貨車が仕立て上がり次第)発車なのですが、何時になるのやら・・・


発車しました。

しかし、動き出して直ぐ絶気、陳さんもこれ程酷い「下り込み」だとは知らなかったようです。


写真になりません。 動画は此処での動きを「押さえた」事が重要ですが・・・


本来本命だった後追いはまあまあ。 この後徐々に給気し始めました。

次の情報では、装煤站→平庄南の積車列車です。 ただしそれは平庄南→装煤站の空車引き上げ列車装煤站到着後に発車とのこと、そして空車列車は今まさに平庄南を出そうな情勢です。

平庄南操車場近くのコンクリート橋に急ぎます。


間に合いました。 デフ付き上游の走行を捉える事が出来ました。


さて、コンクリート橋南詰めで積車列車を待つばかりですが(鈴木さん撮影)


あの丘が気になります。 明日晴れる保証は無いのでさっそく登ることにします。


丘の麓まで車で運んで貰って三脚を持った陳さん先導で登り始めます。 私はビデオカメラバックをリュックのように背負ったスタイルで続きます。 (鈴木さん撮影)


傾斜が緩やかなので登るのは楽です。


もうすぐ頂上。


頂上に着きました。


結局この位置から撮ります。


目指す積車列車が来ました。

この位置まで下がったのは、上まで登ると「燃料タンク」が見えてきてしまうからです。 この高サなら手前の丘でタンクが隠れます。

残念なのは、完全な無風とは行かなかった事です。

あまり良い高サではないので、明日晴れて午前中トライしても順光ではベタッとした絵にしかならないかも知れないのでこの夕陽で登ってしまいました。


手前の白い家がちょっといけません。


平庄南站操車場に進入してきました。

此処で少し「イモン=ビデオ屋」のスチルに対する甘さが出てしまいました。

この時気が付いていたのですが、真面目に左方向に走って足場を変えてすっきりした絵で撮る価値のある情景だったのです。

(蒸機をシルエットにする「太陽」は上空にあるとは限らない!・・・・かつて「紫電改のタカ」で滝城太郎は墜落すると見せかけて強敵タイガー・モスキトンを太陽の海面反射に誘い込み「新戦法」を成立させて逆転勝ちを収めます・・・・それを思い出しました)


そして撮影後丘を降りてコンクリート橋に移動して「返し」を撮ります。


ついでに次の踏切で遊びます。


あと3分、せめて1分、せめて10秒あるだけでもう少しマシな遊びが出来るのですが・・・(鈴木さん撮影)


巨大な22輪トラックがやってきました。


羊肉さんの“スチームinチャイナ”で紹介されているように装煤所の「夜たの」に行きます。

http://homepage2.nifty.com/QJSYJ/

「夜たの」;鉄道ファン1967年5月号(通算71号)に掲載された村樫四郎さんの記事「夜も楽しく」の縮小、つまり夜間のバルブ撮影の事です。


金星(下側)と木星(上側)です。


光軸が写りました。 これはこれで自然な感じでOKと思ったのですが、向こう側の上游も頼んで点灯して貰うべきだったと今になって反省しています。


同じ向きで毎日3両全てが此処に揃います。


最近のデジカメの威力! バルブじゃなくて普通に写って仕舞います。


夕食です。


中の様子です。


ほどほど清潔を意識した店です。 昔からこういうのも有りました。


燕京(北京)ビール原生、赤峰白酒(ぱいちゅう)


肉っぽいのはこれだけで


野菜


野菜スープ


行きすぎた健康志向が感じられる陳さんの選択です。 (安値指向も?)


珍しい焼餃子です。

中国東北地方は餃子は99.9%水餃子です。 (メニューの仕上げ、炒飯や麺類と同等の扱い)

(広東方面では蒸し餃子ですね)

それが残って硬くなってしまうと焼く・・・焼餃子になる・・・というものなのだそうです。

前にも書いたかも知れませんが、「餃子は日本ではおかず/中国ではごはん」です。


的確な情報、切れ味鋭い判断、豊富な経験から来る撮影地情報(←発車直後に加減弁閉めると言う情報が付け加わったと思います)など陳さんならばこその今日の撮影だったと思います。

現役蒸機を味わえて、風も微風で晴れ、今日の出来は95点です。

(夕食は55点)