D5160 [名寄] の仕上げをしました。
末期には岩見沢第一へ転属して多くのカメラに捕らえられた機関車です。
ナメクジドームを切り開いて砂捲管元栓を露出させていまるのが特徴です。
また、ナメクジに特に少なかったキャブ密閉改造機です。
フェニックス蒸機ですが、最近塗装にごみの混入が見られます。
今回のD5160はなかでも最悪だった一台ですが、宝石(ダイヤモンド)鑑定ルーペで見ながらカッターで削ることで何処まで綺麗にできるか挑戦してみました。
さて最近IMONではC11シンガーフィニッシュの動輪を最初から茶色っぽい黒に塗装して下回りへのシンガーフィニッシュ吹き付けを極力しないで済む方向へ向かおうとしています。 私手持ちのキットの動輪を同じように茶っぽい黒へ塗装してもらいました。 D5160はその茶色の動輪を組付た最初のD51です。
ところが、いやに赤い!
真っ赤な動輪じゃあるまいし・・・
C11動輪塗装時に同時に塗ったはずですがこんなに赤かったかな?と云うわけで並べて比較してみました。
D51は仕上げ前ですがオリーブ色の台枠など既に色が色々入っています。
C11はブレーキ関係を錆色にして火室にも色が差された上に汚れを吹いてあります。
同じなのかなァ・・・
ぜんぜん違って感じるなァ というところです。
シンナーで拭き取るとは言えシンガーフィニッシュでの下回りへの吹き付け(通電して動輪を回しながら行う必要がある)は出来れば避けたいところです。
C11はスポークであるから色が目立たなかったのかもしれません。
今後は「動輪の色の変更」や「台枠をわざわざ黒塗装した上にウェザリングを掛けて組み立てに回す」など、さらなる工夫を凝らしていくつもりです。
テンダー台車;キサゲで塗装を剥いである部分ですが、右側のようにキサゲ刷毛で磨くと段違いに綺麗になります。
左側がキサゲ刷毛で磨いたものです。僅か20秒ほどの作業です。
ボルスター側もこの左の様に磨きます。
今度は右側を磨いて黒染めを掛けました。
いさみやの常温黒染液を筆で塗り、すぐに強く磨きながら拭き取ります。
磨いた真鍮表面はすぐに錆びてきてくすんだ色に変わります。集電の用も果たさなくなります。
黒染磨きはそれを避けるために必須です。
(常に走らせるのであれば必要ないかもしれませんがそれは有り得無いでしょう)
下側も黒染磨きを掛けます。
今回の難敵は塗装の乱れです。
特に右側標識灯掛け上の長いごみは難敵です。
助士側側面、一番目立つテンダー側面がなかでは一番マシだった部分です。
また、何故か機関車本体側面などにはゴミは見えません。
給水口スペースのゴミは削りにくくて難敵です。後向ヘッドライトの上にまでごみが混入して居ます。
10倍ルーペ+カッターによる削りに加えて細かい耐水ペーパーの紙やすりを使ってみました。
細かい部分は小さく切った紙やすりをピンセットで持って動かすという手法で仕上げました。
給水口スペースに挑むのですが、石炭で隠れるとは言えテンダー上面が最悪だったです。
かなり削った状態です。給水口ハッチも整えなくては・・・
そして、厳しいのが煙室正面です。
だいぶ磨きましたが、エプロンもごみ除去が難しそうです。
今回のD5160で顕著だったのは、多くのゴミが半田色だったという事です。ちょっと不思議です。
一通り削ってから黒を薄く吹きます
一番心配したテンダー後面もなんとかなりました。
お顔も何とかなったようです。
回転式火の粉止めの網にも塗装が掛かりました。
架線注意を付けてウェザリングに移ります。
黒いシリンダーブロック+オリーブ色の台枠ですがウェザリングで馴染みます。
テンダーに汚れを吹きます。
赤みが目立つ動輪ですが今回D5160に於いては「そのまま」としました。
仕上がり状態の写真です。
2010-03-03 原宿店レイアウトにて
IMONカプラーの実験用に駆りだしました。40両のセキを牽いて快調です。
この時はD51328(舟テン振替のギーセル機)と戦時型が一両も使いました。
2010-03-15 予定されていたDD51テストまでレイアウトに残し、25‰でのセキ牽引テストです。
DD51のこの時の限界27両を上げるD5160
山森君の証言では逆回りでは40両を上げたそうです。
塗装に於いて特に問題の多かったD5160ですが問題ないレベルまで仕上げができたことはよかったです。
今回の塗装のまずかった原因は塗装前の仕上げが原因なのかプライマーなのか、最後の黒なのか・・・
少し前の無難だった、かつての天賞堂蒸機の様に艶が安定しない様な事もなく安定していた塗装に戻ることを期待いたします。
末期には岩見沢第一へ転属して多くのカメラに捕らえられた機関車です。
ナメクジドームを切り開いて砂捲管元栓を露出させていまるのが特徴です。
また、ナメクジに特に少なかったキャブ密閉改造機です。
フェニックス蒸機ですが、最近塗装にごみの混入が見られます。
今回のD5160はなかでも最悪だった一台ですが、宝石(ダイヤモンド)鑑定ルーペで見ながらカッターで削ることで何処まで綺麗にできるか挑戦してみました。
さて最近IMONではC11シンガーフィニッシュの動輪を最初から茶色っぽい黒に塗装して下回りへのシンガーフィニッシュ吹き付けを極力しないで済む方向へ向かおうとしています。 私手持ちのキットの動輪を同じように茶っぽい黒へ塗装してもらいました。 D5160はその茶色の動輪を組付た最初のD51です。
ところが、いやに赤い!
真っ赤な動輪じゃあるまいし・・・
C11動輪塗装時に同時に塗ったはずですがこんなに赤かったかな?と云うわけで並べて比較してみました。
D51は仕上げ前ですがオリーブ色の台枠など既に色が色々入っています。
C11はブレーキ関係を錆色にして火室にも色が差された上に汚れを吹いてあります。
同じなのかなァ・・・
ぜんぜん違って感じるなァ というところです。
シンナーで拭き取るとは言えシンガーフィニッシュでの下回りへの吹き付け(通電して動輪を回しながら行う必要がある)は出来れば避けたいところです。
C11はスポークであるから色が目立たなかったのかもしれません。
今後は「動輪の色の変更」や「台枠をわざわざ黒塗装した上にウェザリングを掛けて組み立てに回す」など、さらなる工夫を凝らしていくつもりです。
テンダー台車;キサゲで塗装を剥いである部分ですが、右側のようにキサゲ刷毛で磨くと段違いに綺麗になります。
左側がキサゲ刷毛で磨いたものです。僅か20秒ほどの作業です。
ボルスター側もこの左の様に磨きます。
今度は右側を磨いて黒染めを掛けました。
いさみやの常温黒染液を筆で塗り、すぐに強く磨きながら拭き取ります。
磨いた真鍮表面はすぐに錆びてきてくすんだ色に変わります。集電の用も果たさなくなります。
黒染磨きはそれを避けるために必須です。
(常に走らせるのであれば必要ないかもしれませんがそれは有り得無いでしょう)
下側も黒染磨きを掛けます。
今回の難敵は塗装の乱れです。
特に右側標識灯掛け上の長いごみは難敵です。
助士側側面、一番目立つテンダー側面がなかでは一番マシだった部分です。
また、何故か機関車本体側面などにはゴミは見えません。
給水口スペースのゴミは削りにくくて難敵です。後向ヘッドライトの上にまでごみが混入して居ます。
10倍ルーペ+カッターによる削りに加えて細かい耐水ペーパーの紙やすりを使ってみました。
細かい部分は小さく切った紙やすりをピンセットで持って動かすという手法で仕上げました。
給水口スペースに挑むのですが、石炭で隠れるとは言えテンダー上面が最悪だったです。
かなり削った状態です。給水口ハッチも整えなくては・・・
そして、厳しいのが煙室正面です。
だいぶ磨きましたが、エプロンもごみ除去が難しそうです。
今回のD5160で顕著だったのは、多くのゴミが半田色だったという事です。ちょっと不思議です。
一通り削ってから黒を薄く吹きます
一番心配したテンダー後面もなんとかなりました。
お顔も何とかなったようです。
回転式火の粉止めの網にも塗装が掛かりました。
架線注意を付けてウェザリングに移ります。
黒いシリンダーブロック+オリーブ色の台枠ですがウェザリングで馴染みます。
テンダーに汚れを吹きます。
赤みが目立つ動輪ですが今回D5160に於いては「そのまま」としました。
仕上がり状態の写真です。
2010-03-03 原宿店レイアウトにて
IMONカプラーの実験用に駆りだしました。40両のセキを牽いて快調です。
この時はD51328(舟テン振替のギーセル機)と戦時型が一両も使いました。
2010-03-15 予定されていたDD51テストまでレイアウトに残し、25‰でのセキ牽引テストです。
DD51のこの時の限界27両を上げるD5160
山森君の証言では逆回りでは40両を上げたそうです。
塗装に於いて特に問題の多かったD5160ですが問題ないレベルまで仕上げができたことはよかったです。
今回の塗装のまずかった原因は塗装前の仕上げが原因なのかプライマーなのか、最後の黒なのか・・・
少し前の無難だった、かつての天賞堂蒸機の様に艶が安定しない様な事もなく安定していた塗装に戻ることを期待いたします。