C57114 [佐倉] のフィニッシュをしました。
IMONベースフェニックス店主作品ですが機関車は私が買ったものではありません。
目を疑うとはこの事か・・・塗装に乱れがありません。
手を入れる必要がない→ちょっと前までのフェニックスはこの通りだったのです。 最近の私の分だけが特殊な仕上げだったのかもしれません。 う~~ん。
ナンバープレートはこの時点では特注品が上がっていませんので切り接ぎプレートが仮に付いています。
IMONのナンバープレートは実機の資料を集めて作ります。
実物には工場によって色々な書体や文字間隔にクセがありますし、前後のプレートと比べてキャブ左右のプレートが短いものが付いている例が有ります。
(タブレットキャッチャー取付目的で前後長の短いものを新製、交換します→C57135もその典型的な例です)
エッチングによって作る事よりその調査→原稿作成までが大変なのです。
特注プレート制作費 ¥4,200 です。
ただし一旦原稿が出来たプレートはどんどん出来ますので同じものを原宿店で¥1,050で売ります。
発注した人が負担する恰好です。
それが嫌な人は制作費 ¥6,300 です。 この場合は作った原稿を使いません。
在庫検索に載っていないパーツ(=製品開発の派生品)は原宿店店頭で販売していますが、特注プレートの派生品もそのひとつなのです。
プレート類貼り付けと軽い「汚し」で済みそうです。
火室灰箱底部の色差しはしなくてはいけません。
汚しました。
煙室の色差しもしました。
錆や汚れの巣窟=ランボードとエアタンクの間にレッドブラウン・・・・この後エナメルシンナーで軽く拭き取ります。
架線注意とゼブラ板、IMONのゼブラ板は「旧」と「新」の2種類があります。
分売しているのは汚しを載せなくても馴染みやすい「新」だけだったと思います。
1枚だけ残って居た(汚し前提が多いので色が明るい)製品に使って居た方=「旧」を此処で使ってしまいます。
順番としてはまだ先でも良いのですが、
灰箱底部を塗ります。
私はハルレッド(艦底色)を愛用しています。
実物は落成時錆止め色のオレンジなのですが、汚しに使う錆表現の吹付け色と系統が同じになってしまいどうも上手くありません。
焼けた感じと灰色っぽい風合いが入ったハルレッドはこの上から汚しを吹く前提が基本の私には実に丁度良い結果を生みやすいです。
軽く黒をまぶす吹付けに行ってきます。
区名表記にはシールを使ってみます。
剥がしたらシール表面の薄皮を剥いでしまったようです。 薄いシールですが、鉄道模型の世界に入ると「分厚いもの」と言う感じです。
こんな感じで貼っていきます。
全検表記を入れます。
エアタンクの検査表記も入れます。
全検表記の隣にATS「S」も入れました。
助士席側も完了。
下回りの汚し吹付けに出発します。
帰ってきました。
最終組立は窓セル貼りから始まります。
しまった! 窓セル貼りの途中で慌ててピンセットでデフに疵を入れてしまいました。
下の方ほど「赤く」汚しを吹いてあるからリペアーは只事ではありません。
サンドペーパーで削って疵を消して、吹付けで上手く誤魔化す作戦です。 (マスキングもこの程度で・・・きっちりやってインレタに傷を付けたら泣いてしまいます・・・オーバーコートはしてありますがまだ日が浅いので念には念を入れます・・・時間が経たないと強くならないです)
見事に判らなくなりました!
石炭を積みます。
次はプレート類の取付です。
上半分に見えるのはIMONのC57一次型キットに附属している銘板類です。
実は完成品に使うものがそのまま入っているのです。 此処にはC57114に使う[三菱神戸造船所]が有りません。
右下は天賞堂C51に附属していたプレートの残りモノです。 (当然1/80)
(もしかするとC57用かも知れません・・・)
左下はIMONのC6118完成品に使った製造銘板です。
C61の銘板はシャープで良いですが、昭和24年まで読めてしまいます。 芳しくないです。
1/87より小さい?天賞堂の銘板を使う事にします。 左上はヤスって縁を細くしたものです。
大きさばっちりじゃないでしょうか。
換算表記の方はIMONのを使います。
次は乗務員名札入れです。
C57114はC57126(お召し指定機)の予備機でEF5860みたいな機関車でした。
製品EF5861の名札入れを分けてくださいと言ってあったのですが、EF5861のは3名分の名札入れ、C57114のは4名分の名札入れで使えないので(どうせC51239で必要になるからか)新規に作ってしまったとの事でした。
貼ったのですが・・・・此処まで来て換算表記の下辺縁の削りが上手く行っていない・・・曲がっているのが気になります。
もう一回削り直しです。 しかし限界を超えて小さい!
今度は綺麗です。
ナンバープレートを貼って写真撮ってみます。
正面のプレートは真っ直ぐ貼るのが難しいですし高サを完璧にしないと顔が似ていない事になってしまいます。
ちょっと右下がりか・・・
直したのですがこんどは左下がりか・・・
少し修正
更に修正
この後更に少し修正で良しとしました。
下から見た姿も撮っておきます。
クリックすると拡大できます。 (程度は色々ですが写真は全部そうなっています)
完成です。
まぶす黒の艶のコントロールに苦しんで少し吹きすぎてしまいました。
しかし、これらの写真で見るよりも実物は汚れた色をしています。
成田線のお別れ列車にも使われたC57114、お召し予備機だった時代も有って割合綺麗なカマでしたからこの程度で良かったのかもしれません。
蒸機の模型は煤でまぶすと見違えるほど良くなりますが、煤が手に付く模型になってしまいます。
煤が手に付かない模型であって、煤をまぶした模型に近い風合いを持つモノを研究し続けなくてはいけないと思います。