白銀・南票 5

2009-12-26 | 海外蒸機
2月15日

最終日です。

101次撮影は出来ることになったのですが「余り奥へは行けません。列車に間に合わなくなります」とのことです。
「日本へ帰れなくなりますよ。それたいへんです」

「夜明け前の列車を撮る」第二弾ですが、奥へ行けば太陽も期待できるかもしれません。
しかし、昨日朝錦州~南票であれだけ時間が掛かった事を考えると、いわれる通り手前側で撮るしか有りません。

昨日103次を撮った場所で撮ろうということに決します。



6:05 ホテル前 いざ出発! 既に日の出の位置が判る状況です。


6:25 撮影予定地到着、まだ月が明るいです。


ぐっと冷え込んで氷点下20度位はあるかもしれません。
我々は今回、あまり寒くないと見越して耐寒装備で来ていません。
靴もSORELではないくらいです。
この辺りは遼寧省ですから旧満州の端くれです。こういう寒いこともあるんですね。


6:45 少し遅れてやってきました。






月がまだ明かるく見えます。 混合列車ですね、定数一杯かもしれません。
蒸機の全力走行を堪能して満足です。

すぐに錦州に向けて出発!

下廟子站に西線行きと思わしき上游が煙を吐いて停まっていましたが、ぎりぎりだというので断腸の思いで無視して通過します。


8:34 錦州市内に到着しました。列車は錦州南站10:16ですから余裕があります。

この事件も一生忘れないことになるでしょう。

羊肉さんから南票→錦州の現在の道路状況における所要時間を聞いていました。それは当然ながら120%的確でした。
しかし、直行したからちゃんと走ったのです。
もう一本を撮影していたらへそを曲げてちゃんと走らない可能性も有ります。
其処は残念ながら信じることは出来ません。

朝ご飯が夜明けの1本を捨てた代償だったのです。


中国スタイルのファーストフード店に入りました。


もちろんメインは朝粥です。


小籠包、油条。香港と余り変わりません。


かつて東北地方では殆ど見られなかった焼餃子です。


9:08 道路には自転車タクシーがずらり並んでいました。


9:41 錦州南站に到着しました。


空港のような雰囲気の站です。新幹線の站なのです。


10:10 新幹線経由のこのような普通の列車も走っています。


10:14 D10次【和 階】号進入 【はやて】を期待したのですが中国型が来ました。

この時、和階号の進入をホーム先端で撮影しようとしたのですが駅員に止められました。
(我々の乗車位置は最後尾車です)
日本の新幹線でも極普通の撮り方も許されなかったのです。
車さんは我々の主張を一切駅員に伝えなかったのが不満です。


9連×2の18連です。


ホーム側の情景です。かなりのお客さんが乗り込みます。


10:28 感覚としては250km/hほどのスピードで快適に走ります。
見慣れた中国の田舎の景色が新幹線速度で後へ飛んでいきます。驚きです。
【和 階】号は全て軟座、その中の1等と2等があります。
これは1等なのですが、日本の新幹線のグリーンとは比較にならない狭さです。


13:18 北京駅にて。
錦州南→北京は2時間58分でした。


面白い曲線ですが割合虫でフロントガラスが汚れそうに思います。


13:22 赤帽に荷物を運んでもらいます。


13:33 北京駅


北京駅には車寄せがないので全員歩道橋で道路を渡って車の所へ行きます。


2日前と同じ車が待っていました。


14:11 北京空港


14:39 搭乗手続きも終わり、此処で車さんともお別れです。


15:50 巨大な北京空港の中を電気自動車が走り回っており、乗せてくれます。


16:06 9633築さんはなんと沫江煤砿鉄道撮影終了時に負傷!車椅子で先に搭乗です。
成果物は最近のサンデー毎日(2009年12月20日号)に掲載されています。


16:19 スハ44系にまた乗るのかと思うと気が重いです。蘭州往復を\72000で済ます代償ですね。


17:30 機内食が出そうです。
見よ!この席を!3人共リクライニングできません。
しかし、前方からは容赦なくリクライニングしてきます。


輸送船内の情景です。
ジャライノールに向かった大谷連隊の一部はまだ残敵掃討作戦実施中で帰国が遅れるとの事です。


機内食です。液体(ウィスキーを含む)は機内に持ち込めないのが悲しいです。
常軌を逸した狭さで食事は困難を極めます。


21:51 NEX46次(最終)で仕上げの宴会です。
中国ビールは極めて薄味ですので帰国したときはエビスが飲みたいところですが、時刻が遅く売っていませんでした。