魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

アラスカキチジ

2015年04月24日 10時24分59秒 | 魚紹介

スーパーにて珍しい魚が販売されておりました。

アラスカキチジという魚・この種類は日本に多く生息しているキチジと同じキチジ科・キチジ属の魚である。ただしキチジ科を認めない考えの人も多く、そのような場合はメバル科に含まれている。メバル科の多くの種は胎生であるが、キチジの仲間は卵生とされており、卵は見合ことがないのだがゼラチン質の塊のような感じだと聞く。

名前に「アラスカ」という外国の地名が入っていると日本に生息していないように感じられるが、日本においても茨城県以北の太平洋岸に分布し、私も三陸沖産の個体を見たことがある。海外ではオホーツク海からカリフォルニアまでの北太平洋に分布している。今回の個体はカナダ産。底曳網で漁獲されたと思われるもので、鰭や鱗がだいぶぼろぼろになってしまっている。

アラスカキチジとの出会いはこれが3回目である。1回目は三陸の底曳網漁業で漁獲された個体を見たとき。このときは食べなかった。2回目は名古屋のスーパーで購入したもので煮つけにして食べたように記憶している。

こちらは2011年に購入したアラスカキチジ。やはりカナダ産。

一般的に販売されているキチジは、標準和名キチジのほうが多いように思うのだが、キンキとよばれ販売されていることが多い感じがする。キチジは上顎前縁がまっすぐであること、頭部の断面がわずかに側扁するので、上顎前縁がくぼみ断面が丸みを帯びるアラスカキチジと区別することができる。

今回も煮つけでいただいた。よくキチジと比べて味は落ちるようなことがいわれているが、実際にはアラスカキチジも十分に美味しい。まだキチジをあまり食したことがないためかもしれないけれど。

キチジも食べたいし形質も本種と区別したいのであるが1匹1000円以上もするのが難点である。ちなみに明日は土曜日、例の件から1週間たつが右手の回復は順調である。

 

コメント
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