魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ヤミハタ・マハタの見分け方

2010年08月08日 23時15分01秒 | 魚の見分け方

最近頂き物の記事ばかりが多いですね・・・

今日はヤミハタCephalopholis boenak  (Bloch)をご紹介します。

ヤミハタはユカタハタ属の魚です。ユカタハタの仲間は世界中の熱帯・亜熱帯海域に生息します。フレックルドハインドという種は本種に似ていますが本種の頭部には青い斑点がありません。ヤミハタの体側には白い斑模様があって、マハタHyporthodus septemfasciatus (Thunberg)に似ます。


マハタ

この2種の最もたやすい見分け方は、背鰭棘をみることです。

ヤミハタ背鰭

ヤミハタは背鰭棘が9本あります。この背鰭棘数9というのは日本産ユカタハタ属の全ての種にあてはまります。このほか、クロハタ、タテスジハタ、バラハタ属も背鰭棘を9本もちます。ちなみにスジアラ属は8本、アズキハタは10本です。

マハタ背鰭

マハタの背鰭棘は11本からなります。この写真では第8棘が短くて見えにくいですが・・・。このマハタ属は従来の「マハタ属」を構成する重要なメンバーだったのですが、近年本種が体高のあるハタが所属する別属にうつされました。しかし、この11本の背鰭棘というのは旧マハタ属の共通する特徴です。ただし中には12棘のもいるようですが・・・

またヤミハタが主として琉球列島など、珊瑚礁の浅瀬にいるのに対しマハタは幼魚では浅海、成長したものは深海にうつるなど、生態も大きく異なっています。ヤミハタは大きくても25cmくらい、一方マハタは大きいものでは1.9mに達します。

コメント (10)
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