魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

初夏総括

2006年07月11日 02時23分37秒 | 魚介類採集(海水)

 

初夏にはどんな魚がいたかの総括です。

全部で113種類の魚類、甲殻類、軟体動物、棘皮動物などを見ることができました。ただし軟体動物に関してはまだアップし忘れのものがあるかもしれません。特に多かったのはスズメダイ科とベラ科で、ともに11種類でした。スズメダイ科の魚は、ミツボシクロスズメやソラスズメオヤビッチャなどが成魚から幼魚まで見られました。越冬、再生産していることは確実でしょう。ベラ科の魚も同様でした。また、沖縄で見つけて以来ご無沙汰だったセナスジベラに再会しました。また、コガシラベラヤマブキベラニシキベラオトメベラ、そして沖縄でも見られなかったハコベラなど、ニシキベラ属の魚種が多いように感じました。ツユベラコガネキュウセンなどのカンムリベラ属及びキュウセン属の魚種は余り見られませんでした。盛夏ではどうなるんでしょうか。

テンジクダイ科の魚も多数いました。オグロテンジクダイオオスジイシモチ、さらにはクロホシイシモチリュウキュウヤライイシモチなどが見られました。リュウキュウヤライイシモチは初めて見ました。周りにはオオスジイシモチが群れていて、それにまぎれるようにしていました。おそらく、個体数は非常に少ないものと思われます。逆に沢山いたのがクロホシイシモチで、釣りにタモに採集しまくりましたが、大半はリリースしました。

チョウチョウウオ科の魚は少ないように思えました。採集家が好んで採集する「豆」と呼ばれるサイズのチョウチョウウオは見られませんでした。多くが500円硬貨に鰭をつけたようなサイズ。しかしアケボノチョウチョウウオトゲチョウチョウウオ、さらには「ナミチョウ」とも言われるチョウチョウウオなどがいました。数は多いですが、種類は少なかったです。おそらく磯のほうにはいるんでしょう。ハタタテダイに関しては、6月にいましたが7月には見られませんでした。

キンチャクダイ科ではアブラヤッコやサザナミヤッコキンチャクダイといった種類が見られました。ただしいずれも大型で、数は少ないようです。サザナミヤッコも若魚サイズ。

ハタ科の魚も余り多くはいませんでした。柏島の近海では巨大なマハタクエがいるそうなのですが、そのような魚の稚魚には出会えませんでした。ハタ科の中では水上から唯一見られたのがキンギョハナダイ。浅いところに潜ったら岩孔にはヌノサラシがいました。ヌノサラシはかつてヌノサラシ科という、別の科にされていましたが、現在はハタ科に含まれています。

ヒメジ科の魚では、ユニークな名前のオジサンや、オキナヒメジ、さらに砂底でヨメヒメジ、アカヒメジを発見しましたが、採集には至りませんでした。

イスズミ及びその近縁科では、メジナ、タカベ、カゴカキダイが多かったように思えます。特にカゴカキダイは全長2cm前後の幼魚から、10cmを超える成魚まで多数いました。タカベは防波堤に大群で見られ、釣りでつれました。皮膚が弱いようで、すぐに死んでしまいました。イシダイやイシガキダイは幼魚が多数いましたが、成魚は見られませんでした。

フグ目魚類の中で最も多かったものは、ハリセンボンキタマクラでした。とくにハリセンボンは全長40cm以上のものも多数見られました。キタマクラは6月に全長2~4cmほどの、かわいい稚魚を採集しました。ハコフグ及びミナミハコフグもいましたが、成魚ばかりで幼魚は見られませんでした。

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