♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■悪魔の働き / 板倉邦雄

2024年10月02日 | Weblog

2024/06/27放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「悪魔の働き」という題でお話ししましょう。

 悪魔の働きの一つは、信頼する者の裏切りということでしょう。それによって私たちに失望と落胆を与えることになるからです。ヨハネの福音書6章70節から71節です。

 さて多くのイエス様の弟子たちが自分たちの目の前から離れ去っていく光景を十二弟子たちは目撃しました。十二弟子たちはがっかりしたことでしょう。今までイエス様を中心に苦楽を共にしてきた人たちだからです。彼らが離れ去っていくことは悲しくも辛いことでした。イエス様を離れ去っていく人々の数の方が残された者たちより多いのです。十二弟子たちの信仰は揺らいだことでしょう。

 悪魔の働きは、私たちの間に仲間割れを起こさせて分裂させることです。そして私たちを少人数に減らし、失望させることではないでしょうか。

 しかしイエス様はさらに、悪魔の一撃が十二弟子たちを襲うことに備えるように警告されました。イエス様はこう言われたのです。

 「あなたがた十二人を選んだのは、わたしではなかったか。それなのに、あなたがたのうちのひとりは悪魔である。」

 作者ヨハネはこのことに説明書きを付け加えました。

 「これは、イスカリオテ出身のシモンの子ユダを指して言われたのである。このユダは十二弟子のひとりでありながら、イエスを裏切ろうとしていた。」

 イエス様が選んだユダがイエス様を裏切って脱落していくことは他の弟子たちの勇気を失わせてしまうものでした。多くの弟子たちがイエス様から離れ去って行く中で、自分たち十二人は信仰によってイエス様のところに留まったのです。しかし、その中の一人が裏切る行為をするのですから、それはまことにショックなことでした。

 「裏切り」とは最も身近で信頼する者同士の間で起こります。信頼して安心して自分の背中を相手に見せています。その背後から切りつけられるのですから、傷は深いことになります。それはまさに悪魔的な行為であり、まさに悪魔の働きです。

 私たちは自分が悪魔の手先にならないように注意しなければならないと同時に、悪魔の働きが最も身近な仲間の間でなされることにも注意しなくてはなりません。


 ( PBA制作「世の光」 2024.6.27放送でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■あなた方も去ろうとするのか / 板倉邦雄

2024年10月02日 | Weblog

2024/06/26放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「あなた方も去ろうとするのか」という題でお話ししましょう。

 イエス様のガリラヤ湖畔カペナウムの会堂での説教は聞いた人々を二つに分けていきました。口語訳聖書のヨハネの福音書6章66節はこう書いています。「それ以来、多くの弟子たちは去っていって、もはやイエスと行動を共にしなかった。」

 神のひとり子イエス様のことばは、ある人にとってはさまたげの岩、つまずきの石となったということです。まことに残念なことですが、今日でも「十字架のことばは、滅びゆく者には愚かであるが、救いに与る私たちには神の力である」(コリント人への手紙第一1章18節 )という聖書のことばは、事実です。イエス様の教えと十字架は滅びる人と救う人とに分けていくのです。

 十字架で死んでしまうような人に私たちを救えるわけがない、と嘲笑する人々がいます。
 イエス様は十二弟子に言われました。「あなたがたも去ろうとするのですか。」 するとシモン・ペテロという弟子が代表して答えました。「主よ、わたしたちは、だれのところに行きましょう。永遠のいのちのことばを持っているのはあなたです。わたしたちは、あなたが神の聖者であることを信じ、また知っています。」

 ここで弟子のペテロはイエス様に従っていく理由を語りました。
 第一の理由は、イエス様の教えのことばは私たちにとっていのちを与えてくれるからです。私たちに生きる力、生きる勇気、生きる希望を与えてくれます。

 第二に、イエス様を離れたら自分の居場所はなくなるし、もはや生きているとは名ばかりで死んだような人生になるでしょう、と告白しているのです。

 そして第三に、「私たちはあなたが神の聖者であることを信じ、また知っています」と告白します。イエス様のことばを聞いて十二弟子たちはイエス様を信じました。信じることが正しい理解と知識のはじまりではなかったでしょうか。「信仰は聞くことに始まり、聞くことはキリストのことばから来るのである。」(ローマ人への手紙10章17節)と聖書は語っているからです。

 さて、多くの弟子たちがイエス様から離れ去っていきました。残された十二人の弟子たちに、「あなたがたも去ろうとするのか」とイエス様は問いかけられました。十二弟子たちは踏みとどまりました。一つの岩が、ある人にとっては助けの岩となれば、ある人にとっては妨げの岩となったのです。イエス様はそのようなお方でありました。


 ( PBA制作「世の光」 2024.6.26放送でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする