2024/01/31放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井誠が担当します。その第三日。昨日に続き、26章の後半を読みますが、今日は、この三日間お話ししたことをまとめて、「質の悪い銀を塗った土の器」と題してお話します。旧約聖書 箴言26章23節をお読みします。
「燃える唇も、心が悪いなら、質の悪い銀を塗った土の器」
箴言の著者は、人も様々、人生、人に躓かないために、人間についての洞察を深めるように教えてきました。愚か者、自惚れ屋、怠け者そしておせっかい屋、嘘つき、噂好きや争いごとの好きな人、つまり困った人たち、様々な人がいるのです。
26章の最後で著者が取り上げるのは口上手な人間です。「口に蜜あり、腹に剣あり」と言います。あるいは「巧言令色鮮(すくな)し仁(じん)」ということわざもあります。しばしば親しみを込めて近付きながら、腹には「七つの忌み嫌われるもの」、つまり様々な悪い考えを持っている人もあるもの。いわゆる建前と本音が違う人はいるものでしょう。これが人間の現実です。
ただそこで色々と注意すべき人、警戒すべき人のことばかり考えていたら、何となく疑心暗鬼になって、人生にも消極的な思いが出てくるのではないでしょうか。しかし著者は、注意すべき人があることを示しながら、たとえ洞察が足りず人に躓くことがあっても、いちいち慌てないことだと言い切っているようです。
つまり、人が心の中に憎しみを持っていたなら、それは隠しとおせるものではない、いずれ露わにされるのだ、と。また、密かに悪を図るものは自分で自分の身を亡ぼす運命にある、と言います。
大切なのは、私たちの人生に関わり正しいことをなさる神がいることです。そして、神を恐れて生きる者には、神の守りと助けがあるということです。
たとえ神に守られなかったと思うようなことがあっても、落胆してはなりません。先を見ることです。また物事をよきにしてくださる神に期待することです。
大切なのは、聖書のことばによっていつも心を引き締め、物事をよく見極めながら歩むように努めることでしょう。質の悪い銀を塗った器を人は見極めますが、人を見極める力も神に育てていただきたいものです。
( PBA制作「世の光」 2024.1.31放送でのお話しより )
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