♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■シャローム

2006年04月17日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道(のぶみち)です。先週に続いてイースタースペシャルの第二週めになります。

 あのう日本での挨拶は普通「こんにちわ」ですけども、もともとはこの「こんにちわ」の後ろには何かことばが続いていたみたいですよね。でもまあ今日私たちが実際に使っている「こんにちわ」はあまり意味がないように思うんですけども。

 それに引き換え聖書の舞台となっているイスラエルを始め世界のユダヤ人400万人が使うヘブライ語の挨拶「シャローム」は平和という意味があって、お互いに平和がありますようにとの願いが込められていると言われますね。これはユダヤ民族の歴史と共に古くから使われていた挨拶ですけれども、今でもイスラエルは朝でも夜でもシャロームが挨拶として使われているということですねえ。

 1億5千万人が使っているアラビア語でも同じ意味でサラームというふうに呼びあっているそうですが、アラビア語の影響を受けたインドネシアではやはり1億5千万人が同じ語源のセラマ(Selamat)ということばを毎日の挨拶に使っているというふうに聞いています。語源は違うんですけれどもお隣の国韓国の挨拶アンニョン・ハシムニカ(のアンニョン)も漢字では安寧と書き、意味は平安ですよね、北朝鮮を始め6500万人がこれを使っていることになる訳ですけれども。台湾に行きますとクリスチャンたちが ピンアン ピンアンとか言ってこれは平安という意味ですねえ挨拶して迎えてくださいますね。

 世界で平和または平安という意味の挨拶を毎日何回となく交わしている人々の数は4億にも上るということになる訳です。ただこのように挨拶を交わしあう間柄においてすら対立や抗争が続いたりしているのは皮肉ですけどねえ。それだからこそなおさら平和を求める意識が強いと言えるのかもしれません。

 イエス・キリストは死から復活なさった日の夕方、恐れと不安におののく人々のただ中に現れて、「平安があなたがたにあるように」すなわちシャロームと挨拶をされました。シャロームということばには単に「平安」以上の意味があるというふうに言われています。ある解説にはですね、「人間の最高善となるあらゆるもの、最高の意味で人間を人間たらしめるようにするあらゆるもの、人生を真に生きるに値するようにさせるあらゆるもの」というちょっと難しい感じですけど、そういう意味がそこに含まれているのだというんですね。

 えー私たちはただシャロームと挨拶しているだけでその中身が私たちのものになる訳ではありません。キリストは本当の意味で私たちの心と生活にシャロームが現実となるために平和を壊す罪を十字架と復活において解決してくださった。ですから心のうちにキリストを迎える時にシャロームはその人のものになるってことですねえ。

 ( PBA制作「世の光」2006.04.17放送でのお話しより)


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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