世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
4月の第一週は入学式の週といっても良いのではないでしょうか。新しく入ったその学校、ここが自分にとって一番ふさわしい、そう思って希望を持ってスタートしていってもらいたいものですねえ。でも現実には新しい学校生活・学年、いろいろ不安なこともあります。今日は、どうしたら子どもたちが学校でうまく適応し、学校生活がスムーズに行って伸び伸びと成長していけるか、そのために大切なことを考えてみたいと思うんです。
心理学者の詫摩武俊(たくま・たけとし)さんはその著書『伸びていく子どもたち』の中で、伸びていく子どもというのはこういう子どもだと描いています。
まず、伸びていく子どもは活力に溢れている。
二、生き生きとした好奇心を持っている。
三、失敗することを恐れず、挫折してもすぐ回復するたくましさがある。
四、はっきりと自己主張するが、じっと我慢することも知っている。
五、友だちとよく遊ぶ。
六、優しさや思いやりを持っている。
って言うんです。なるほどなあって思いますねえ。でも、どうしたらそうなっていくかっていうこと、大切なことですよねえ。またどんなお父さんお母さんも学校の先生も考えることではないでしょうか。
新約聖書には、イエス・キリストが子どもの時の姿を要約してこんなふうに言っているんです。「背丈も伸び、知恵も増し、神と人とに愛された。」(ルカ2章52節)って言うんですね。
よく昔から知育・体育・徳育なんて言います。つまり体、健康に成長していく。そしてまた知的にも成長していく。同時に、徳育。まあこれは人間にとって大切な心・道徳の分野ですね。
ではどうしたらこうなっていくのでしょうか。それは毎日そのようになっていくようにと神様にお祈りしていくってことではないかと思うのです。私も四人の子どもを毎日、こうなるようにと祈ることを心がけました。そして子どもが神と人とに愛されるようにと祈ることは自分自身がいつも成長して神と人に愛されるものとなるようにと願い、気をつけていくことにもなる訳ですね。
(PBA制作「世の光」2006.04.07放送でのお話しより )
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