新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

風光る

2010年04月10日 07時10分00秒 | 写真俳句・エッセー

 俳句の歳時記は面白い。奥が深いと言うべきか。

 春の季語でも、「亀鳴く」、「山笑ふ」、「蛙の目借り時」など、興味が尽きない。

 私は「風光る」が好きだ。  

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 柔らかい風の中で、綿毛が日を受けて光っていた。風が光っているとも言えた。

 しかし、地面では、風をイメージしにくい。風が光っている感じはしない。

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 新芽を吹いた柳が、柔らかい風に吹かれ、ふわふわ揺らいでいた。

 とは言え、「柳」が全面に出過ぎる感じ。ピンと来なかった。

 考えてみれば、どれもこれも同じようなもの。単なるこだわりに過ぎない。

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 楓の若葉が、赤い花をつけていた。

 弱い風ににも、ふわふわと吹かれていて、頼りなげな風情ではあった。

 しかしそこには、初々しい明るさがあった。 

   風光る居心地悪しき老ひが恋   鵯 一平

 決して私自身のことではない。念のため。 

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

  

コメント (16)
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