さる人に誘われ、新作の織物展示会に行った。
集中豪雨や洪水災害はどこへやら、爽やかな日であった。
さすがに人出は多く、どつかれながらの撮影となった。半分は手ブレの言い訳なのだが。
立ち居爽やかな女性たちが、次々と現れては去った。
まだまだ目の保養をしたかった。しかし、さる人はそれを許さなかった。
やむを得ず、心を残しつつ私も消え去った次第。
裾風に初涼惑ひし着物市 鵯 一平
「初涼」は、「新涼」や「涼新た」と同様で秋の季語。
立秋を過ぎての涼しさは、炎暑の折に感じるかりそめの「涼気」とは異なり、やがては寂しさにつながっていく。
寂しさにつながる「初涼」のはずなのに、さすが裾風には思い惑った様子。
決して作句者の煩悩ではありませんので、念のため。
いや、私に煩悩が湧かなかったはずはない。どうせそのように思われます。
強がらない方がいいかもしれませんね。
従って、素直な気持ちで一句。
裾風に煩悩新た秋暑し 鵯 一平
煩悩を消すため、恒例の外出です。
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