新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

免疫力をつける方法

2008年09月18日 07時28分03秒 | 身辺雑記

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 1999年9月撮影のコスモス。

 朝露に濡れ、瑞々しかった。今日の記事とは関係がない。

 ここの2~3日、右足の甲が痛かった。

 一昨夜は、靴が履けないほど。酒を飲んだことが、痛みに拍車をかけた。

 昨日の午前中、馴染みの病院へ行き、皮膚科で診てもらった。

 担当医師は30代半ばの男性。ちょっと見では、温和な感じだった。

「これは痛かったでしょう?」 はじめは同情してくれている様子だった。

「ええ、とても痛くて………」 私は調子に乗って、大袈裟に痛さを訴えた。

「もう少し遅かったら、入院でしたよ!」 同情の口調から、咎め立ての語調に変わった。

「オデキですか?」 私はオズオズと質問。医師の強い語調に、気持ちが怯んだのだ。

「いいえ、感染症です!」

 それからの医師の動きは早かった。ナースに何かを命じながら、手際よく処置を進めた。

「化膿しているので、膿を取ります。少し痛いですよッ、我慢して下さいッ!」

 痛いの痒いのと言う暇もなく、太い針を足指の甲に差し込んだ。

「イタッ!!、イタタッ!」 

 痛み止めの処理もせず、いきなりの処置だ。まるで鬼だ。鬼!鬼!

 私が何を訴えてもお構いなし。2度も3度も差し込んで、膿を吸い取った。

 ナースも平然と手助けをしている。私の顔をチラと見ただけで、同情の色は見せない。

 美人鬼め!

「膿がこんなに取れましたよ」 医師は、注射器に採取した膿を見せてくれた。だが私には、そんなものを見る余裕はなかった。ずーっと激痛が続いた。

「ばい菌が入ったということですか?」 私には、まだ事態が飲み込めていないのだ。

「この検体を調べてみないと、なんとも言えません!」 

「特別の菌ですか?」

「ありふれた菌だと思いますよ。免疫力があれば、感染しませんね」 ニベもない言い方だ。

「私の免疫力が落ちているということですか?」 

 昨日まで、私は元気だったのだ。免疫力が落ちていたとは思えない。納得いかなかった。

「結果としては、そうだと思いますよ」 医師の答えは、まるで憎まれ口めいている。

「どうすればいいンですかねえ」 私の質問力は、徐々に弱々しくなった。

「若い人とでも、恋をするんですね。フ、フ、フ……」 

 医師ははじめて笑った。ナースも、「クスッ」と歯を見せた。

 そんな経緯の後、足を引きながら、私は仕事場へ出た。不思議なことに、いつの間にか、痛みは薄らいでいた。

 足を引いている私を、Oさんが気付いた。若手の女性社員だ。

「どうかなさったのですか?」

「足指の甲が膿んじゃって……」

「………?」 

「免疫力が落ちたんだって!免疫力を高めなさいって、お医者に言われたよ!」

「え!?どうすればいいんですか?」

「若い女性に恋をしろって言われた!」 痛みが薄れていたので、私も冗談が言えた。

 彼女は下手な冗談を受け止めてくれた。

「じゃあ治りませんね!ウチに若い女性はおりませんから……」

 そんなことを言って、コロコロと笑った。

 彼女は二児の母。まだまだ若くて綺麗だ。

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コメント (15)
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