安保徹さんが言う2つの条件とは低酸素、低体温がガンになる原因であると極めてシンプルに断言している。低酸素については以前塩谷信男さんの「大健康力」で紹介しているが、それに追加して安保さんは低体温を問題にしている。そして難しく感じているのはエネルギーの質をやはり2つに分け若いころは「解糖系ー瞬発力」でその後次第に「ミトコンドリア系ー持久力」に移行するということである。そして地球が始まり生命が誕生した20億年前には酸素がない時、嫌気的に微生物的に連続して生命が活動する、それが解糖的な生命のエネルギーを蓄えてきた。その後酸素が地上に蓄えられ2パーセントレベルで存在したころ2億年前頃、生命の細胞の中にミトコンドリア系という好気的なエネルギー製造物質がとりこまれ生命は二重構造となる。植物の成長に例えれば初期の栄養成長とその後の生殖成長に例えられる。それらの成長のバランスが大切で過度に窒素栄養を与えすぎてはいけないしその後は実をつけながら成長を維持しているから持続力のあるミトコンドリア系のエネルギーを大切にするということである。低体温は病原菌を寄せ付けない要素であり、体内の酸素を一定に保つことで可能となる、特に働き盛りを過ぎてから、あるいは肉体労働が減った現代においては栄養の取り方を肉中心から野菜と玄米食に変えていくことで癌から解き放たれていく。持続性のあるミトコンドリア系のエネルギーが基本となる。
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