農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

お米の各地における平均収量について、千葉県では10a-当たり8俵と言われている

2018-02-06 14:53:42 | 日本不耕起栽培普及会

香取の藤崎芳秀さんのところで4年前から肥料を施さないで、除草はジャンボタニシに任せるということでできるだけ手間を掛けないで新しい試みをはじめている。最初の2年間は多少除草が必要であったが3年目からは8俵が可能になった。ジャンボタニシは外来生物であるため持ち出しは規制されているようだが、藤崎さんはイモ切干の残渣に骨粉を混ぜ発酵させたものを春先餌として与えている。ほかに肥料は入れないために通常のサイズには育たないが食欲旺盛で他から投げ込まれた雑草はむさぼるように食べる。この田んぼで8俵とれることは田んぼの水が利根川水系といういことで最近の富栄養化ということである。ただ慣行の稲栽培農家の稚苗ではジャンボタニシにたちまち食われてしまうが、藤崎さんは健康な成苗(4,5葉、5葉)であるために多少本数を多目に植えることで食われることを回避している。このジャボタニシは香取周辺では温暖化の影響か7,8年まえから排水路から水田に入り増殖を始めている。九十九里海岸地域の水田では20年前から九州や静岡と北上して冬の寒さにも耐えて生き残ってきた。慣行栽培では椿の実を砕いて被害を少なくしている。おそらく除草剤にも弱いとおもわれる。生活用水が流れ込む河川水は窒素を改めて施さなくても無肥料の時代にきている。いずれにしてもその地域の土と水がどの程度の収量が可能かということは一度無肥料で作ってみる必要がある。


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