元々の観点は岩澤信夫さんの不耕起栽培の考えに沿って発想を組み立ててきたが、従来の農業技術と農家の発展という枠組みがあった。しかし岩澤さんの発想から発展して2つの面白い方向が生まれてそれぞれ歩みを確かなものにしている。農的な生活を育てたものであるが、1つは神崎の岩澤さんの地元から岩澤塾を修了した斉藤正貴さんの開く3坪から始める都市型の塾で、簡単に始められるということでJR沿線の交通の便利な放棄田で農家から見捨てられて地代を必要としない土地を借りてドクターの称号をもつ斉藤さんが都市の農家でない家族に呼びかけ5,6年の間に300名の親子を動員して水田づくりに参加させている。もう1人の岩澤塾の会員は岩澤さんがなくなれれた2012年若い夫婦で秋田の農家の後継者ではあったが、同じ秋田県の工藤誠幸さんのサポートを受けて塾を2013年から始めて4年が経過しているが、斉藤さんの都市型に対し農村がたであるが、今では従来の農家のスタイルを変えて体験型の塾としてコメに拘らないで無農薬・無化学肥料で子供たちが安全に遊べる、作業にも参加できる場として農地や周辺環境を整え、たそがえ農育園として3年目で現在は20組50名となり、米の自給体験を基本に「さなぶり」「しめ縄づくり」「手前味噌づくり」「餅つき」さらに豆味噌クラス、「手仕事クラス」などと活動の幅を広げている。いづれの場合もベースにあるのは子供の参加である。子育て中の親子がいかに自然とかかわりを持って生活できるを考えたとき安全な自然を提供できるのは不耕起栽培の水田であり、機械の利用は最小限にした農薬も化学肥料も使わないこの技術である。