翁長知事が立候補しない条件が一つある

翁長知事が立候補しない条件が一つある
11月の知事選に翁長知事は立候補するのか否か。
共産党などの与党政党は翁長知事一本に絞っている。翁長知事は11月18日投票の日程が決まったことを巡る答弁に注目が集まったが、翁長知事は「与えられた責務を全うする」と述べるにとどめ、2期目について出馬するか否かの態度を明らかにしなかった。
4月に膵臓(すいぞう)癌の手術を受けた翁長知事は健康上の問題が不安視されているが、本格的な公務復帰に向けて治療を続ける中で6日に閉会した県議会6月定例会では、治療に専念すべきだという声がある中で、予定していた出席日程をこなした。終戦記念日にも出席したし、台風8号の接近に備えた県災害対策本部会議の会合にも、当初は副知事が議長役を務めるよていであったが翁長知事自ら出席し、全部局長に各担当分野の取り組みを報告させた。
 膵臓厳手術後でありながら健在ぶりを見せているのは県知事選に出る意欲が強いからである。がん治療が終われば健康は回復し、普通の人と同じように仕事をこなせる。健康上の理由で知事選に立候補しないとは考えられない。

 立候補しないことが考えられるのが一つある。それは当選する可能性がなくなった時だ。翁長知事は県知事になるまで一度も落選をしたことがない。人気が高かったからというのが原因ではない。選挙に勝つことを最優先した政治をやってきたからである。那覇市長選の時はオスプレイの普天間飛行場配備に反対して、革新の先頭に立って運動した。革新は対立候補を立てることができなくて翁長知事が那覇市長選で圧勝した。
 県知事選では革新と共闘することによって仲井眞前知事候補を破った。選挙に勝つことに執着してきた翁長知事である。選挙に負けることがはっきりしている場合に知事選に出馬するだろうか。もしかすると出馬しないかもしれない。
 
 翁長知事が確実に落選するパターンがある。それは保守候補が佐喜真宜野湾市長に一本化された場合だ。自民党県連の知事選候補者は5、6人居たがその中に佐喜真市長は含まれていなかった。自民党県連が一本化することができない間に、シンバホールディングス会長の安里繁信(48)氏が立候補宣言をし、選挙運動を展開した。
 糸満の米須で山羊汁会があるから行こうと誘われていったら、山羊汁会に安里親子がやってきて出馬をアピールした。元自民党県連の幹事長が三人居て安里氏の応援をやっていた。。話によると安里氏は市町村のいろんな集会に参加してアピールしているらしい。ただ、安里氏は議員の経験はない。いきなり知事選に立候補したのである。ベテラン自民党員は安里氏に反発していたが、安里氏の運動に押されていって安里氏でもいいという雰囲気が出ていたらしい。自民党県連で、安里氏が候補になる可能性が高くなっていった。
 そんな状況の中で急に浮上したのが佐喜真宜野湾市長である。佐喜真氏なら確実に勝てる。名護市長選で大勝したことや辺野古飛行場建設が埋め立て工事に入ることで他の候補者でも勝てると思うが佐喜真宜野湾市長であるなら100%勝てるだろう。
 問題は安里氏である。他の立候補なら安里氏が立候補することも考えられるが佐喜真市長なら立候補を下りる可能性は高い。それほどに佐喜真市長は強烈な存在である。

 噂によると佐喜真市長を市長候補に選んだのは自民党県連ではなくて安倍政権らしい。知人がそんな噂を耳にしたらしい。私は知人から聞いてすぐに納得した。
 知事選立候補を選ぶ時に起こるのが派閥争いである。それぞれの派閥が立候補者を推薦して、その結果揉めてなかなか一人に絞ることができない。今回もそうであった。なかなか決めることができない自民党県連に業を煮やした安倍政権が確実に勝てる立候補者として佐喜真宜野湾市長を選んだのである。佐喜真氏は他の候補者に比べて秀でている存在である。
 派閥争いに熱中していることと、宜野湾市長が現役の市長であることから自民党県連内で宜野湾市長を強く推す議員は居なかったと思う。
 辺野古飛行場建設を着実に進めたい安倍政権にとって今度の知事選は必ず勝たなければならない。しかし、自民党県連は安倍政権ほどに辺野古飛行場建設に固執していない。だから強力な立候補を選ぶよりそれぞれの派閥に都合のいい候補者選びに夢中になっていたのである。
 
 安倍政権は安里氏に強烈な圧力をかけて立候補辞退をさせるはずである。

 佐喜真宜野湾市長一本化は確実である。その時に翁長知事は立候補するか否か。
 落選すれば翁長知事の選挙戦常勝の歴史に傷がつく。傷がつくことを知りながら翁長知事が立候補するとは考えられない。

 翁長知事は出馬するか否か。健康上の問題では出馬を取りやめることはない。。落選が確実な時に出馬しない。その時の出馬しない理由には健康問題を持ち出すだろう。
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