野嵩ゲートの狂った老人正常な若者







「かみつくⅢ 」の目次
目次

維新の会が沖縄の政治を変革する  又吉康隆

生徒に一番必要なのは学力だ  三
大坂維新の会と沖縄の政党そうぞうが協定を結ぶ 一一
維新の会が沖縄の政治を変革する  一三

橋下市長と慰安婦問題  二八

関西ネットワークの大嘘はまる隠しされた  四九

ブログ・狼魔人日記  江崎孝

稲嶺名護市長、選挙違反で告発さる  七九
浦添市長選「無党派」松本哲治氏(四十五)初当選 八五

ブログ・光と影  古代ヒロシ

那覇から普天間に民間空港を移転できないか?  八八

じんじんのブログ  じんじん

米統治により、
沖縄は近代化されたことを忘れてはダメ   九三
                        
ブログ・沖縄に内なる民主主義はあるか
                     又吉康隆

二年連続教え子へのわいせつ行為ができる島・沖縄 九五


短編小説  又吉康隆
港町のスナックはてんやわんや  九九


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 九月二十八日、宜野湾市中央公民館で野嵩ゲートでオスプレイ配備反対運動を続けている活動家たちが集会を開いた。
 米軍普天間飛行場のゲートが、老活動家の座り込みによって封鎖されて一年が経った。つい最近のような気がするがもう一年も経ったのだ。年月が過ぎるのは早いものだ。

 沖縄タイムスは「市民の手で次々と封鎖された前代未聞の四日間」と評価している。
座り込みの最初は市民というより老活動家たちといったほうがいい人たちが恐る恐る閉鎖したゲートの門の前に集まった。革新系団体の専属弁護士は、座り込みをやっても警察に逮捕されることはないから、安心して座り込みをするように老人たちを説得した。
「ゲート入口は米軍が使用している治外法権の場所だから、日本の警察が取り締まることはできない。日本の法律で裁くこともできない。だから心配しないでください」
などと大声で説明した。そう、ゲート入口は治外法権であり日本の警察が直接介入できない場所だ。逮捕する権利は米軍にある。しかし、米軍が逮捕すると大騒ぎになり県民の米軍への反発が強くなる。だから、米軍が逮捕することはあり得ない。座り込みをやっても逮捕・留置場行きはないはずである。だから、座り込みをする。このような高度な法律の判断があって「前代未聞」の野嵩ゲート前に座り込み、封鎖を実現させたのである。
政治活動のリーダーが野嵩ゲート前に座り込みをしても警察に逮捕されないと確信を持ったのはアドバルーン風船揚げをやっても逮捕されなかった経験があったからだ。

 米軍飛行場は軍事基地であるために民間飛行場とは違う法律になっている。民間飛行場の周囲で風船揚げやたこ揚げをするのは危険行為として法律で禁じられている。だから、民間飛行場の周囲で風船あげをやったら逮捕され罰せられる。ところが米軍基地には禁止する法律がないから逮捕されない。この法律の穴を見つけて実行したのが普天間飛行場周辺でのアドバルーン風船揚げである。風船を揚げても実際に逮捕されなかった。防衛省や警察は危険だから風船揚げをしないでくれと頼むだけであった。

 日本は法治主義国家だ。法律の穴を利用した運動をすれば警察は手をだせないと革新系活動家たちは舌なめずりをしただろう。風船揚げの次にひねりだしたのがゲート前の座り込みだった。
 米軍の要請がない限り日本の警察はなにもできない。米軍の要請があっても警察にできることは排除するだけで逮捕することはできない。米軍の敷地内は治外法権の場所であり日本の法律が適用されないからだ。座り込みをやっても逮捕されないことを革新系の弁護士は老人たちに繰り返し説明をやり、安心して座り込みをするように老人たちを説得した。
ゲート前座り込みは警察は逮捕できないことを知った上での行動であり、市民運動のレベルを超えた高度な政治運動だ。プロ活動家による運動である。プロ活動家にロボットのように従順な老活動家たちが言われるままに座り込みをしたのだ。

 戦時中の大本営発表のように片寄ったニュース報道だけを沖縄紙がやっていれば老活動家が存在するのも納得できるが、今は偏った主張をする沖縄紙であるがニュースはそれなりに事実に忠実だ。
 沖縄紙を読むだけでも中国が共産党一党独裁国家であり、チベット、ウイグル自治区を植民地支配し、人権活動家を弾圧していることは分かる。フィリピン、ベトナムの領土に侵略し、尖閣列島に不当な介入をしていることがわかる。
なによりも、沖縄に米軍基地があるから戦後中国に侵略されなかったことが政治に関心の強い一般市民なら分かる。しかし、一般市民ではなく「上」に従順な左翼活動家たちは分からない。

 つえをつきながら参加した秋山勝さん。なんと御年七十一歳だという。普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て申請や名護市長選を挙げ、「今年から来年にかけては基地問題の正念場になる。米軍の思い通りにさせず、知事をぶれさせないためには、大衆の力こそが必要だ」と説いたという。

 老体に鞭打って杖をつきながら参加した秋山さん。情熱の塊というのかそれとも執念の塊というのか。それとも妄想の塊というのか。
「米軍の思い通りにさせず」と秋山さんは言っているが辺野古移設を決めたのは米軍ではない。国民に選ばれた日本政府と米政府が決めたのだ。日本も米国も民主主義国家だ。軍隊はシビリアンコントロールされているから、軍隊の行動は政府が決める。戦後教育を受けた秋山さんだが民主主義のことをあまり知らないようだ。秋山さんは米軍が自分の意思で活動していると勘違いしている。秋山さんの目からは米国は軍国主事国家に見えているのかもしれない。一方中国は全然見えないのだろう。

 超大国の共産党一党独裁国家中国が存在する限り、沖縄の米軍基地を完全撤退させることはできない。米軍は沖縄に駐留したいから駐留しているのではない。中国のアジア侵略を抑止するために駐留している。アジアの民主主義国家の平和を維持するために駐留している。
 戦後、北朝鮮による南朝鮮への侵略があった。中国共産党によるウイグル侵略、東モンゴル侵略、チベット侵略があった。台湾にも侵略しようとしたが米軍の抑止力で中国共産党の台湾侵略を喰いとめた。戦後間もないころは怒涛のごとく社会主義国家ソ連、中国は周囲国に侵略したのだ。侵略の拡大を抑止したのが米軍だ。
 
 沖縄に米軍が駐留していなかったら沖縄はとっくの昔に中国に占領されていた。現在、強力な軍事力を持つ自衛隊と米軍がいるから中国共産党は尖閣を占領しないのだ。自衛隊が脆弱で米軍が駐留していなかったらフィリピン、ベトナムの南沙諸島のように中国共産党に尖閣は占領されていた。

 断わっておくが、私に特別な情報源があるわけではない。私の情報源は沖縄紙の日本、アジア、世界に関するニュースプラスWEBだけであり、私の情報源は秋山さんと同じである。
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 今までの沖縄紙のニュースを精読していれば、政治に関心のある一般の市民なら普天間飛行場のグアム移転は不可能であり本土移転も不可能であることがわかる。勿論閉鎖はありえない。
 辺野古移設が実現しないなら普天間飛行場は固定してしまう。秋山さんは辺野古移設に反対している。であれば普天間固定に賛成することになる。しかし、秋山さんは普天間固定にも反対だろう。秋山さんの主張は県外移設か閉鎖か国外移設である。
 県外移設は不可能であるが、閉鎖・国外移設は中国の共産党一党独裁支配が崩壊し、中国が民主主義国家になれば実現可能である。ただ、共産党一党独裁がいつ崩壊するのか誰も予想できない。予想ができないのだから米軍の沖縄駐留は何年後までと期限を付けることができない。
 中国の共産党独裁支配が崩壊しない限り閉鎖・国外移設は実現しない。となれば普天間か辺野古しかない。辺野古移設を否定するということは普天間固定に賛成することになるのだが、秋山さんは普天間固定も反対だ。なぜこんな矛盾した主張ができるかというと秋山さんは活動家であるから「上」に従順であり、「上」に従順な秋山さんの思考は若いころから硬直していて、冷静に自分で考えることができないからだ。矛盾した理論に平気な秋山さんの頭は変である。狂っているのである。

 オスプレイ「NO」のプラカードを翳している老活動家たちを見ると複雑な気持ちになる。私は学生の時に学生運動に参加したが、政治は授業外であり教授が教えるものではなく、自分で考え、学生同士激論をやったものだ。共産主義とは何か、資本主義とは何か、プロレタリア革命とは何か・・・・しかし、デモやストライキの連続で議論する時間はなくなり、いつの間にか党派のトップの教えを鵜呑みにするようになり、思想が硬直していった。私は学生運動から離れ、自分なりの考えを発展させてきたが、そのまま政治活動を続けた人は「上」の教えを鵜呑みにして次第に頭が硬直していったのだろう。
 オスプレイは老朽化したCH46との交替である。オスプレイ配備の問題はオスプレイかCH46のどちらを配備するかの選択の問題である。オスプレイを配備しなければCH46を配備したままになる。そのことは沖縄紙を注意深く読めば誰でも分かる。しかし、硬直した頭の人たちはそのことを知らないのかまたは知っていても無視するかである。

 六十二歳の池原順子さんの孫が通う小学校は、普天間飛行場の近くらしい。池原順子さん「ここで危ない基地をほかの地域に持っていくことはできない。撤去に向け、若い人たち一人一人が非暴力の声を上げてほしい」と語ったそうである。

 それにしてもおかしな人だ。孫を愛しいと思っているなら孫のためにも普天間飛行場をよそに移転してほしいと思うのが普通のおばあさんだと思うのだが、池原さんは「危ない基地をほかの地域に持って行くことはできない」と辺野古移設に反対している。それでは孫は危険な学校に通わすことになる。孫は騒音被害に悩み最悪の場合は死んでもいいのかと言わざるを得ない。池原さんは自分の孫より他人の孫のほうが愛しいようだ。変なばあさんだ。

 池原さんは普天間飛行場の撤去を主張しているが、なぜ孫の通う小学校の移転を考えないのだろうか。普天間第二小学校なら米軍住宅街が来年返還される予定の場所があり絶好の移転場所である。孫が愛しいのなら外人住宅跡への移転を望みそうだが、池原さんは普天間飛行場の国外撤去しか頭にないようで、「撤去に向け、若い人たち一人一人が非暴力の声を上げてほしい」と言う。簡単にできる孫の小学校の移転より、日本、米国、中国、アジアの政治情勢と密接に関係し、日米両政府が反対している撤去を若い人たちに呼びかけるなんておかしい話だ。そもそも、若者たちは野嵩ゲートの老人たちの我儘ぶりを白い眼で見ている。なんとも鈍感な池原さんであることか。

「非暴力の声」という表現もおかしい。野嵩ゲートの活動家たちは「非暴力」というのを武器や肉体で物を破壊したり警察に刃向ったりしないという意味で使っている。「非暴力の声」とはなんのことだろう。声には物質的な暴力はない。汚い言葉を吐かないという意味だろうか。それにしても奇妙な造語である。池原さんがゴリゴリの活動家だから、野嵩ゲートのリーダーたちが盛んに使う「非暴力」を無理やり「声」とくっつけて使ったのだろう。「非暴力の声」か。滑稽な言葉の組み合わせに笑えてくる

 頭が硬直し、同じパターンの話を繰り返すだけの老活動家たちに賛同する若者はいない。逆に老活動家たちが我がままし放題で汚したゲートや金網を掃除する若者が増えている。
 私たちの頃は若者が常軌を逸した行動をして大人たちのひんしゅくを買っていたが、今は、大人どころか老人たちが常軌を逸した行動をとり、若者たちのひんしゅくを買っている。老人が狂っていて、若者が正常とは。変な時代になったものだ。
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