議会制民主主義を知らない安保法案反対者寺田ともか


「翁長知事・県議会は撤回せよ謝罪せよ」
「一九七一Mの死」
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「沖縄に内なる民主主義はあるか」
第六章 八重山教科書問題はなにが問題だったか全文
第五章 普天間飛行場の移設は辺野古しかない全文
第四章 基地経済と交付金の沖縄経済に占める深刻さ全文
第三章 県議会事務局の米軍基地全面返還したら9155億5千万円経済効果試算の真っ赤な嘘全文
第二章 命どぅ宝とソテツ地獄全文
第一章 琉球処分は何を処分したか全文

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議会制民主主義を知らない安保法案反対者寺田ともか

 「寺田さんのスピーチ動画は今もネットで拡散を続ける。『沈黙している人たちに読んでほしい』など共感のコメントが多い」とヤフーニュースに載っていたので、彼女の映像を見た。
寺田さんは「SEALDs KANSAI」というグループのメンバーのようだ。彼女は安倍首相がインターネット番組で話したことに反論している。

 先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。
この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。

 この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。

なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の果たすべき役割です。
「寺田さんのスピーチ」
寺田さんの主張もっともなことである。寺田さんの主張ほうが正しい。
安倍首相のたとえが悪いと言わざるを得ない。安保法案は国内問題ではなく国外問題である。それなのに安倍首相は国内での喧嘩問題に例えている。国内では国が権力を持っているから「暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること」ができるのである。
国の正しい対応の仕方は寺田さんの言う通りである。つまり安倍首相例えた喧嘩は警察や裁判が介入しなければならない問題である。安倍首相の例えは日本国が秩序が壊れた無政府状態にある場合の話をしているようなものだ。
国内での事件を例えにした安倍首相に非がある。
寺田さんの批判は正しい。しかし、テロの問題については寺田さんは間違っている。


この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。

しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリストだけではありません。
「寺田さんのスピーチ」
寺田さんが本気でテロリストについて考えたか疑問である。9.11で、3000人の命を奪ったテロリストはアルカイダであり、イスラム原理主義組織である。アルカイダが本拠地にしていたアフガンはイスラム原理主義のタリバンが支配していた。女性は差別され、タリバンの主張するイスラム教以外の宗教は禁止され、弾圧され、逆らう者は処刑された。タリバンはイラクに侵略しているISISと同じであった。多くのアフガン人が公開処刑された。
タリバンが支配するアフガンは恐怖政治であり、民主主義政治ではなかった。
「彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません」という前にアルカイダやタリバンの支配していたアフガンについて寺田さんは知るべきである。テロリスト問題は国内問題ではなく国際問題である。「いきなり不良に殴りかかられた時」のよう国内の喧嘩とは次元が違う問題である。
テロリストになった原因が国際社会にあるというのは安直な考えである。アメリカは正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪ったというがアフガン戦争で130万人もの命を奪ったというのか。そんなことはない。それに米軍は誤爆で一般市民を殺害したことはあったが、タリバンなどのテロリスト殺害を目的にしたのであり、一般市民を殺害するのを目的にしたのではない。
アメリカはタリバン政権を倒して議会制民主主義国家を樹立し、大統領も国会議員も国民の選挙で選ぶようにした。寺田さんはその事実を話していない。アメリカが130万人を殺したことを話しているだけである。それでは米国の戦争を正確に説明してはいない。寺田さんは、

安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。
民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。
     「寺田さんのスピーチ」
と、独裁を否定し、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を主張し、安倍首相が民主主義を守れないことを批判している。寺田さんは民主主義に理解が高いように見えるが、であるならばアメリカがイスラム原理主義タリバンの独裁支配を倒して議会制民主主義国家を樹立したアメリカのアフガン戦争を理解しそうであるが全然理解しないでアメリカを非難している。寺田さんはアフガンはタリバンの独裁支配を認めているのだ。
 寺田さんは日本だけの国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を主張していて、外国は軍事独裁、イスラム原理主義独裁でもいいのだ。寺田さんは日本だけ民主主義思想家である。


日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありません。

わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、その子たちの未来にわたしは責任を負えない。大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。
   「寺田さんのスピーチ」
現在は国際化時代である。多くの企業が海外進出し多くの日本人が外国で活躍している。寺田さんは日本の領土内に住んでいる日本人を守るだけで、海外に住んでいる日本人を守る気持ちがない。自衛隊は日本の領土だけを守るだけでいいのだろうか。海外に住んでいる日本人を守らなくてもいいのだろうか。
「海外の日本人を守る」と「海外で人を殺す」では自衛隊のイメージが違う。寺田さんは集団的自衛権の行使は「守る」ではなく「殺す」と決めつけている。集団的自衛権は「自衛」と明確に書いている。「攻撃」ではなく「自衛」であるのだ。それなのに「殺す」と主張しているのは寺田さんの思想が偏っている証拠である。

寺田さんの思想が偏っているから、米国によってアフガンとイラクが民主主義国家になり、タリバンやフセイン大統領の独裁支配による被害をなくしたというのに寺田さんはイラク、アフガンが米軍によって平和になったことを無視して、戦争だけを強調している。 
空爆で破壊された東京を民主主義国家日本は復興した。アフガンやイラクも民主主義国家になって復興の途中である。復興を邪魔して破壊しているのはタリバンやISISのテロである。本当の破壊者を問題にしない寺田さんである。

 憲法九条の平和主義は民主主義とは関係がない。議会制民主主義では軍隊はシビリアンコントロールすることであり、軍隊が戦争するかしないかは国民の代表である国会が決める。議会制民主主義国家では間接的ではあるが戦争するかしないかは国民が決めるのである。国民が戦争に反対なら戦争をしようとしている政党の国会議員を落選させればいいのだ。
 寺田さんは「安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない」と言っているが、憲法九条が安倍首相の独裁を許さないのではない。議会制民主主義が安倍首相の独裁を許さないのだ。
 法律を決めるのは安倍首相ではない。国会だ。国会の過半数を握っている自民党と公明党の賛成で安保法案は決まる。安倍首相の独裁というのは現在の日本ではありえないことである。国会の過半数を握って過半数によって安保法案を決めることを独裁というのなら、寺田さんは議会制民主主義を理解していない。

 
今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。
この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。
「寺田さんのスピーチ」
憲法九条は日本が外国を攻撃しないという法律であり、外国が日本攻撃をしないという法律ではない。外国が日本を攻撃することを許している法律である。
70年間日本が戦争せずに済んだ理由は日本が外国を攻撃しなかったことと外国が日本を攻撃しなかった二つの理由からである。なぜ、外国は日本を攻撃しなかったか。理由は米軍が日本に駐留していたからである。そして、強い自衛隊が存在していたからである。
日本を攻撃する可能性のある国は社会主義国家である旧ソ連、北朝鮮、中国、北ベトナムであった。しかし、どの国も米国と戦争できる軍事力はなかった。だから米軍が駐留している日本を攻撃しなかったのである。戦争反対を叫んでいる大人たちがいたから日本が戦争をしなかったというのは間違いである。


武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。
 そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。
「寺田さんのスピーチ」
イラクはISISに侵略され国土の約3分の1はISISに支配されている。しかし、アフガンはタリバンやISISに侵略されていない。アフガンとイラクの違いは米軍が駐留しているかいないかである。
アフガンには米軍が駐留し、タリバン勢力の侵略を許していない。しかし、イラクの米軍は引き上げていて米軍は駐留していなかった。だから。ISISは弱いイラク軍を撃退してイラクを占領したのだ。
アフガンとイラクを比べれば平和を守るために武力が必要であることが分る。

日本は平和である。日本の国内平和を維持しているは警察である。国内では多くの犯罪が起こる。犯罪者を逮捕する警察がいるから日本は平和である。暴力団は組織犯罪をやる。国家を倒そうとしているテロリスト組織も日本にはある。そのような暴力組織を力で押さえ込んでいるのが警察である。もし、警察が存在しなければ日本は戦乱状態になるだろう。
寺田さんは「武力では平和を保つことができなかったという歴史」というが実際は武力で平和を守っているのである。
日本の平和は警察、自衛隊、米軍の武力が守っているのだ。日本と米国は議会制民主主義国家であるから警察、自衛隊、米軍は国民の平和のために活動しているのである。
 
 寺田さんが戦争に関心があるなら現在起こっているイラクのISISも問題するべきである。安保法案=戦争法案の理屈に都合の悪い話はスピーチからうまく外している。
 寺田さんのスピーチは個人ではなく特定の組織に属している人間のスピーチに感じる。彼女の作文ではないかも知れない。
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