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波と狛のつれづれ日記

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もう1つのユメミーワールド、映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

2017-04-12 01:10:37 | 映画情報
こんばんは、白黒茶々です。
3月に入ってから、私はお城めぐりやワンコを連れてのお出かけなど、より活動的になりました。しかしそれらの行動ができるのは、晴天のときに限られます。「ならば、雨だったら家でおとなしくしているのか?」ですって?私の性格上、それはできません。 3月末のその休日は、朝から怪しい天気でした。 その頃私には、以前から気になっていた映画があって、悪天候によって急遽スケジュール的な問題がクリアできてしまったので、そのまま映画館に走りました。



………ということで、またしてもやって来ましたよ 県境を越えた愛知県豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に。ちなみに私がこちらで映画を観るのは、1月末に「この世界の片隅に」以来となります。 その本編が始まる前にやっていた予告編の中に、「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」というのがあって、その時のブログでも触れていますね。



独特の絵柄が印象的な「ひるね姫~知らないワタシの物語~」は、神山健治氏が原作・脚本・監督を担ったそうです。 女子高生のココネは昼寝を得意としているのですけど、そこから物語が展開していくそうです。ところで、この作品の舞台は岡山県倉敷市なので、驚いたときには「もんげー 」とか言うのでしょうか?(原文ママ)

「もんげー 」の出番が気にならないと言ったらウソになりますけど、それよりもこの作品には、今までのものにはない何かがありそうですね。 よく昼寝をする主人公の女の子が、目覚めたら男の子と入れ替わっている……… という話ではなさそうですけど、夢の内容にキーワードがあるみたいですね。 それに、私はこの絵柄も好きですし。さらに、週末にテレビでやっていた同作品の特番を観たのが、トドメとなりました。ということもあって、私は雨の休日は朝映画でその作品を観る決心をしました。
その映画館のホールには、これから公開が始まる作品のパネルなどがあったので、それらを活用して本編が始まる前により高揚感を高まらせてくれる、あの予告編をやってみます。



まずは、春の映画としてすっかり定着している「名探偵コナン」の最新作「から紅(くれない)の恋文(ラブレター)」です。この物語は、いきなり大阪の日売テレビのビルで爆破事件が起きこるところから始まります。 ちょうどその時、そこでは百人一首界を牽引する皐月会の記者会見がおこなわれていたこともあって、現場は大混乱。服部平治遠山和葉が大ピンチに陥ったのですけど、さっそうと現れたコナン君に救出され、九死に一生を得ました。 さらにコナン君は、平治の婚約者を名乗る大岡紅葉という女性とも出会いました。
時を同じくして、京都嵐山の日本家屋では、皐月杯の優勝者が何者かに殺害されました。 その現場のモニターには紅葉の姿が映し出され、ある歌が鳴り続いていたのです。
大阪と京都、平治と紅葉、2つの事件と2人の運命を結びつける謎は、古(いにしえ)からの恋の歌に込められていたというのですけど………

いつも思うのですけど、コナン君って日本一危険な目に遭う小学生ですよね。 今回の作品でも、派手な爆発があるみたいですし。探偵の拠点……… そう、湖南探偵事務所の中だけで、すべての事件を解決するって話にしてみてはいかがでしょうか?
※そんなハラハラ感のない安全な話だったら、誰も観ないのでは?それに、湖南探偵事務所って、どこですか?実在しそうですけど、コナン君の名前すら入っていませんよ。(編集部注)



春といえば、「クレヨンしんちゃん」もお約束となっていますね。 最新作は「襲来!!宇宙人シリリ」であります。映画のしんちゃんは、非日常下の彼らの様子を描いているのですけど、今回はおケツのような頭をした宇宙人のニコチャン大王……… ではなく、シリリでした。そのシリリの謎のビームによって子供にされた、両親のひろしみさえを救うため、しんちゃんがシリリと一緒に彼の父親を探す旅に出るという話みたいです。 それに関連して、映画館内に宇宙船があったので、人目が少ないうちに相乗りさせていただきました。



その一方で、私はではなく、今最も勢いがあってキレッキレの俳優こと、菅田将暉君を飼い慣らして……… いる気分になっています。 PR用のパネルからも独特の世界観がにじみ出ているこちらの作品は、「帝一の國」にございます。 古屋兎丸氏原作の人気漫画を映画化したもので、大ざっぱにいうと、生徒会長になるための、ド派手な選挙活動といったトコです。 菅田君が演じる主人公の赤場帝一が在学している海帝高校は、全国屈指の頭脳をもつ800人の生徒が通う超名門校。そこの生徒会長になれば、将来の内閣入りが確約されているということもあって、野心家の帝一は燃えていました。 タイプの違うライバル役として、野村周平(以下、敬称略)、竹内涼真間宮祥太朗志尊淳千葉雄大らが出てくるのですけど、果たして勝負の、いや、選挙の行方はいかに



またしても前置きが長くなってしまいましたけど、「ノーモア映画泥棒」のビデオ男が出てきたので、このあといよいよ「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」が始まります。 ところで、このビデオ男の動きをマネするのが得意だという方は、いらっしゃるでしょうか?



この物語は、東京オリンピックが開催される2020年の、瀬戸大橋のたもとにある岡山県倉敷市児島、下津井あたりが舞台となっているのですけど………



いきなり近未来的な大都会の風景から入っていきましたよ。 「ハートランド」と呼ばれるその世界では、工場は昼夜交代制で休みなく稼働していて、そこに向かう労働者の車で渋滞していました。 浜松市内には、二次会の定番となっている同名の居酒屋があるのですけど、余談でした。



ハートランドは、機械作りの技術に絶対の自信を持っている、こちらのハートランド国王が統治していました。



その世界の主人公は女子高生の森川ココネ(声・高畑允希)ではなく、彼女を小さくしたようなエンシェン(こちらも高畑允希)みたいですね。ちなみに彼女は国王の娘で、タブレットを介して魔法を使うことができます。



また彼女には、ジョイ(釘宮理恵)という魔法の力で動いたり話したりできるぬいぐるみのお供や………



ピーチ(江口洋介)という、ココネのお父さんにソックリなしもべができ………



突如現れた「鬼」と呼ばれる謎の生物。 これはしばしば海から出現し、自動車を食べながらハートランドの街を破壊していくのですけど………



エンシェンやジョイ、ピーチらの活躍や、エンジンヘッドという巨大ロボ、いや、機械兵などの頑張りによって撃退。この映画を手掛けた神山健治氏は、本来はこのような部門が得意みたいです。
………という話は、すべてココネが見た夢の中のことで、目覚めとともに彼女は現実の世界に引き戻されてしまいます。



森川ココネは、先述の岡山県倉敷市児島、下津井地区で森川モータースという自動車修理工を営む父モモタロー(江口洋介)と2人で暮らしていました。 母のイクミ(清水理沙)は、彼女が小さい頃に事故で亡くなったとしか聞かされていなくて、遺影でその姿を偲ぶしかありませんでした。モモタローは普段から無口で、ココネとの会話は主にスマホを通してしていました。 また儲けには無頓着で、お客から修理代金の代わりに畑で採れた作物をもらってきては、しばしばココネに「もうっ、今度こそはちゃんとお金でもらってきてよ」と言われていました。



そんな彼女らでしたけど、東京オリンピックの3日前に騒動に巻き込まれ、モモタローはいきなり逮捕&連行されてしまったのです 彼が所有しているタブレットに何か重要な情報が入っているみたいで、彼はぬいぐるみのジョイの中にそのタブレットを隠し、ココネに託しました。



そのタブレットとココネのスマホは、自動車業界最大手の志島自動車の幹部で、その会社を乗っ取ろうと企んでいる渡辺一郎(古田新太)の手に一時渡ったのですけど、彼女の幼馴染みの大学生、佐渡モリオ(満島真之介)の手助けなどもあって、なんとか奪還に成功。



しかし、そのあとモリオに「寝ている間に、私のオシリを触らないでね」と言い残し、一緒に乗ってきたサイドカーの中で寝てしまいます。 その時彼女が見た夢の中で、渡辺は王座を奪い取ることを企んでいるベワンという役で登場 ただし、モリオだけは夢の世界でも、なぜかそのまんまのキャラクターでした。



翌朝目覚めたら、彼女たちはなぜか大阪の心斎橋にいました。 それは、モモタローがサイドカーに自動運転機能を仕込んでいたからでした。



やがて彼女らは、謎だらけの一連の出来事を解明するために東京を目指すことに。 その新幹線の車中で眠りに就いたココネは、その時に見た夢によって、ある真実に気付いたのでした。彼女の目からあふれた涙は、そのことを反映しています。



この物語に出てくる夢の内容は、一見突拍子もないようですけど、実はそれらの全てには現実にあったことが反映されていて、それらには深い意味があったのです。しかもほとんどのものが抽象的な表現となっているので、あとになって「ああ、あのことは○○を意味しているのだな」ということに気付かされます。



それから、この作品のエンディングで流れる「デイ・ドリーム・ビリーバー」にも、重要な意味があったのです。 モンキーズの名曲を、忌野清志郎さんがZERRY名義でカバーしたのですけど、今ではセブンイレブンのCM曲としても、すっかり定着していますね。
忌野さんは幼い頃に母親を亡くしたということもあって、彼女のことは記憶に残っていませんでした。その後、親戚からもらった母の遺品を通して、一度も遭うことのなかった彼女について知ったそうです。そんな彼女への想いが込められたのが「デイ・ドリーム・ビリーバー」だと云われています。
忌野さんのファンだった神山監督は、脚本段階からこの曲をイメージしていたので、「ひるね姫」の土台というか、骨組みになっていると言ってもいいでしょう。 ちなみに、こちらでは森川ココネ名義で高畑允希さんが歌っているのですけど、映画と見事にマッチしていますよ。

さらに、エンシェンは魔法を使う際などで「ココロネひとつで人は空も飛べるはず」という言葉をよく唱えるのですけど、これは志島自動車の社訓になっているだけでなく、なんと!森川モータースにも掲げられていたのです。実は、それらはすべて繋がっていたのですよ。



あともう1ついいでしょうか?この映画のエンディングでは、エンドロールとともに、先述の森川ココネの「デイ・ドリーム・ビリーバー」が流れるのですけど、それらに加えて本編では伝えきれなかった、ココネの父モモタローと母イクミの物語や、現在に至るまでのいきさつが綴られています。 それも含めてすべての話が繋がり成立するので、最後の最後まで席を立たないで観ておいてくださいませ。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」はかなり奥が深く、ちょっと難しいかも知れません。 それでも全体的にはテンポがよく、笑いあり涙ありで最後まで楽しめます。それに、作品の舞台となった瀬戸内海の眺めや高松空港、大阪心斎橋、新大阪駅、東京お台場などの風景も、きれいに描かれていますし。 さらに終わり方もいい感じで、観たあとの満足度は高いです。気になる方は映画館まで足を運び、神山健司監督の世界観をお楽しみくださいませ。


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