こんばんは、白黒茶々です。
昨秋に静岡県の旧春野町(現在の浜松市天竜区)の廃校を見て廻ってから1年2ヵ月。またしても私の中で廃校めぐりのブームが巻き起こりました。 そのような流れで、今回は前回とはまた違った廃校を求めて、旧天竜市(こちらもまた浜松市天竜区)を目指すことにしました。
その計画を実行する少し前に、週刊誌の「週刊ポスト」などで、浜松市に最近完成した「魔女の館」なる建物のことが取り上げられていました。 屋根や壁がグニャリと歪んだ洋風のこの建築物は、インパクトありありですね。その正体は賃貸アパートで、佐々木茂良氏が代表を勤める「ぬくもり工房」が、オーナーの意向にそって手掛けたそうです。
それがある場所を調べてみたら、浜松市東区半田山……… 浜松日体中学校・高等学校の近くにあることがわかりました。
しかもそれは、私が天竜の廃校に行くときの通り道にも近いので、ついでに寄れないこともない。いや、気になって仕方がないので、そちらのほうも目的地にさせていただきますよ
もちろん、そちらには箔と波も連れていきますよ
………ということで、やって来ました!いきなり「魔女の館」を登場させるのもナンなので、まずは「ぬくもり工房」が手掛けたKINOKOという、レストランのほうもご覧くださいませ。 こちらの建物は、名前のとおりキノコを思わせるようなおしゃれな姿をしていますね。ちなみにその位置は「魔女の館」からほど近い、浜北鑑定団の向かいになるので、時間に余裕のある方は、そちらのほうでお食事のほうも味わってきてくださいませ。
前フリはこれぐらいにして、本題の「魔女の館」に向かいますよ とはいっても、この日のメインは天竜の廃校だったような………
とかなんとか言っているうちに、その建物は見えてきました。
しかし、密かな観光スポットになっているとはいっても、あくまでも賃貸アパートなので、見学用の駐車場などは設けられていません。
だからといって、車を近くのお店に無断で止めてはいけませんし……… 「魔女の館」は目に見えないバリアーに守られているのでしょうか?すぐ目の前にあるのに、なかなか近付けません。
ハアハア……… それでも、なんとかしてたどり着くことができましたよ。 それにしても、近付くにつれて強烈さは増してきました。
これこれっ このグニャリ感がたまりませんよね。
さらにその細部を見てみたら………
ハロウィンの時季とは関係なく、フェンスには魔女やカボチャのお顔の装飾がなされていました。 さらに、屋根のほうを見上げたら………
こちらにもまた、カボチャのお顔が並んでいましたよ。おしゃれなだけではなく、遊び心が満載なこの建物は、見る人まで楽しませてくれますね。
さらに、全体像はこのようになっております。 そうしたら………
箔と波も写真にお入りなさい この日は、私たち以外にもたくさんの人が「魔女の館」を訪れ、写真を撮っていました。
外からならいくらでも撮影してもいいみたいですけど、感極まってフェンスを乗り越えたり、ピンポンダッシュ、迷惑駐車等はしないようにしてくださいね。
そうしたら、車で来た人はどうしたらいいのかということですけど……… まずは近所のお店でお買い物をして、「ついでにあそこに写真を撮りに行ってもいい?お願いっ 」とお願いすれば、断られることはないと思います。「魔女の館」はあくまでも通称ですけど、その新名所が近所に経済効果ももたらしてくれるようになると、いいですね。
「魔女の館」を堪能し終わったら、次の目的地に向かいますよ 浜北区の賑わっているところを素通りし、天竜川の支流の阿多古川に沿って山間部を走っていったら………
旧天竜市立下阿多古中学校がありました。わかりやすいように航空写真を使ってみたのですけど、決して私は空から侵入したというワケではないですよ。
こちらの学校は昭和22年(1947年)に創立したのですけど、少子化などの影響で平成17年(2005年)に上阿多古、熊、二俣中学校とともに清竜中学校に統合され、廃校となりました。
閉校から9年以上も経つのですけど、校舎の建物はそのままになっていますね。ただし、管理上の理由からなのか、その敷地は立ち入り禁止となっていました。
校訓や校歌が刻まれた石碑もそのままで、それらがよりいっそう寂しさを感じさせました。 学校そのものはなくなってしまったのですけど、そこを卒業した方や地域の人々の記憶の中ではいつまでも残り続けていきますように。
私たちは、さらにその先を目指しますよ 人里離れたところに向かっているのですけど、道路は立派なので走りやすいです。
それから山間地だからなのか、紅葉のほうも早いですね。阿多古川のさらに上流の、石神というところに………
その学校跡はありました。古そうな門柱には、「天竜ウッドワーク」という看板が。 とにかく、先に進みますよ。
戦前に創立した小学校ということもあって、二宮尊徳(金次郎)の像もありますね。
こちらは旧石神小学校で、昭和2年(1927年)に建てられた木造二階建ての校舎がそのまま残っています。しかし過疎化などの影響で、昭和44年(1969年)に周辺の学校と統合されて、廃校に。現在その建物は、天竜ウッドワーク事業協同組合の天竜木材の家具工場として使われています。
古い木造の校舎は、味があっていいですね。 しかし、先ほどから雨が降り始めています。この日の予報は、曇りのち雨。降りのほうは激しくなることはあっても、やむことはないので、とにかく急げ
この日の最終目的地では気ぜわしなかったのですけど、なんとか無事に取材を終えることができました。 さらにこちらの画像をセピア色に加工してみたら………
よりノスタルジックになりましたよ 木造校舎と、昔大ブームとなったスピッツが一緒に写った風景は、昭和30年代を思わせます。
しかし、その頃は私はまだ学校に通っていなかった……… というよりは、まだこの世に存在していませんでした。
学校が閉校になると、地図からも消されて次第に忘れ去られてしまうのですけど、その跡地を訪れると自分の母校ではなくても、なぜか懐かしさを感じます。それから、なかにはこちらの天竜ウッドワークみたいに古い校舎を違うことに活用しているところもあります。
今回みたいに廃校めぐりが突如、私のマイブームになることがあります。またその風が起こったら、第3弾もやってみようと思います。
母校の校歌をまだ歌える方は、こちらに投票してやってください。
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魔女の館ですが、CG加工したような造りですね。
びっくりしました。
本当、ハロウィン的な感じで不思議な空間です。
でも、アパートなんですよね!
どんな人が住んでるのかな、お部屋はどんな感じかな?
とっても気になる私です
そして、廃校めぐり・・・懐かしさを感じるお年頃です。
二宮尊徳 いましたねぇ、 今の学校には??
とっても興味深いレポートで、フットワークの良い茶々さん、いつもスゴイ!
セピアの写真、見事にマッチしていますね。
「魔女の館」は、屋根や壁の曲がり具合が強烈で、デザインのほうもとてもおしゃれでした。
私が小学校に入学した頃には、校舎の建物は鉄筋コンクリート製が主体となっていましたけど、木造のものは味わいがあるので、私はそちらのほうが好きです。
二宮尊徳像は、明治時代に創立した私の母校にはありました。
私にお褒めのお言葉をくださり、ありがとうございます。
懐かしいもの(?)のコラボを白黒にしたら、昔の風景のようになってしまいました。